酸性ストレートとは?

酸性ストレートは、縮毛矯正のメニューのひとつ。
弱酸性の髪に近い、酸性の薬剤を使って、髪をストレートにしていきます
そのため、一般的な縮毛矯正と比べて髪への負担を軽減できるんです!

施術の流れも縮毛矯正と大きく変わりません。
酸性の薬剤で髪をやわらかくし、ストレートアイロンで丁寧にくせを伸ばしていきます。
自然でやわらかい仕上がりが叶うので、ピンと張った不自然なストレートは避けたい方にぴったりです。

Before & Afterで見る酸性ストレート

酸性ストレートの仕組みがわかっても、実際の仕上がりはイメージがつきにくく、不安に感じる方も多いのではないでしょうか?
まずは酸性ストレートの仕上がりをBefore & Afterでご紹介します。

「ケース1」
「ケース2」
「ケース3」
ご紹介した3つのBefore画像はともに、うねりや毛先のパサつきが目立ちます。
特にケース3は、ブリーチによるダメージも受けている状態です。
酸性ストレートを施すと、どの髪もきれいなストレートヘアに!

乾かすだけでAfter画像のような、まとまりが良く自然なやわらかさも感じられる仕上がりになります。

酸性ストレートは縮毛矯正とどう違う?

大きな違いは、使う薬剤の性質です

酸性ストレートはその名のとおり、酸性の薬剤を使います
弱酸性の髪と近い性質なので、キューティクルを少しずつ開きながら髪をやわらかくします。
そのためダメージを抑えながら、ストレートヘアが手に入るんです。

対して縮毛矯正に使うのは、アルカリ性の薬剤です。
アルカリ性の薬剤は、酸性の薬剤よりも強い力で髪をやわらかくして、くせをしっかり伸ばします。
仕上がりは、上の写真のようにストンとしたきれいなストレートに。
ただ、髪と異なる性質の薬剤を使うため、髪へのダメージは大きくなる傾向にあります。

とは言え、くせを伸ばす力で見ると縮毛矯正が優秀です◎

・毛量が多い

・髪が太い

・くせがとても強い

といったお悩みがある方は、縮毛矯正でしっかりとボリュームを抑えるのが良いでしょう。

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酸性ストレートは酸熱トリートメントとどう違う?

名前が似ていても、酸性ストレートと酸熱トリートメントはまったく別のメニュー。
大きな違いは、施術の目的と髪をまっすぐにする力です。

酸性ストレートは縮毛矯正のひとつに当てはまります。
くせをしっかりと伸ばして、自然なストレートヘアに整えることが目的です。

一方、酸熱トリートメントは髪質改善トリートメントの一種です。
髪をストレートにする力はありませんが、トリートメント剤に含まれる酸と熱の力を利用して、髪のダメージを内部から補修し、まとまりやすい髪へと近づけます

ただ、ダメージが原因で髪にうねりが出ている場合は、酸熱トリートメントによって髪が整うことで、上記の写真のように、ストレートな仕上がりになることも。

具体的に、酸熱トリートメントは以下のような髪におすすめです◎

・カラーやパーマで傷んだ髪

・ヘアアイロンの使用で乾燥した髪

・年齢を重ねて元気がなくなってきた髪

これらに当てはまる方は、ダメージを補修しながら自然なストレートヘアに近づけることができるでしょう。

▼酸熱トリートメントについて詳しくはこちら!

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酸性ストレートのメリットと向いている髪質

酸性ストレートは、縮毛矯正よりもダメージが少なく、酸熱トリートメントよりも髪をしっかり伸ばせるのがメリットです。
髪と同じ弱酸性の薬剤を使うため、キューティクルへの負担が少なく、自然なツヤとまとまりが出やすいのも魅力。
仕上がりは、縮毛矯正のように硬くまっすぐすぎるストレートではなく、やわらかくナチュラルな質感になります。

酸性ストレートが特におすすめなのは、次のような髪質の方です。
・縮毛矯正で髪が硬く不自然になってしまった方

・傷みやすい髪質の方

・ブリーチなどで髪にダメージがある方
髪をまっすぐに整えながらも、ダメージを最小限に抑えたい方にぴったりのメニューと言えるでしょう。

酸性ストレートのデメリットは?

酸性ストレートはダメージを抑えて自然なストレートが叶う一方で、いくつかのデメリットもあります。

・強いくせ毛を完全に伸ばす力は弱め

・ダメージの状態によっては施術が難しい場合も

・カラーやパーマとの同時施術は不可

・料金がやや高く、施術時間も長め


特に注意したいのが、くせをしっかり伸ばしたい方や、同時にカラーやパーマもしたい方には不向きなケースがある点
また、髪のダメージ具合によっては同時施術を断られることもあるため、カウンセリング時にしっかり髪の状態を見てもらいましょう。

施術後にカラーをしたい場合は、1〜2週間ほど空けるのが理想です。
ストレートにした髪は一時的に不安定な状態になっており、すぐにカラーを入れると色ムラやダメージの原因になります。

また、パーマをかける場合は2~3ヶ月ほど期間を空けるのがベター
ストレートで整えた髪に再度カールを加えることは髪への負担が大きいため、髪が落ち着いてからにしましょう。

さらに、酸性ストレートは縮毛矯正よりも料金が高めに設定されていることが多く、施術時間も約3~4時間と長めです。
スケジュールや予算に余裕をもっておくと安心です。

酸性ストレートの料金は?どれくらい持つ?

料金相場や施術頻度も、酸性ストレートを施術するに当たって気になるポイント。

酸性ストレートの料金は、カットを含めて11,000〜30,000円が相場です。
地域や使う薬剤によって、料金にバラつきが出る場合もあります。
お近くのサロンをいくつかピックアップして、料金を比較するのがおすすめです。

持ちは髪の長さやくせによって変わります
施術頻度は以下を目安にすると、きれいなストレートヘアをキープできますよ!

・ショートヘア:2~4ヶ月

・ミディアムヘア:3~5ヶ月

・ロングヘア:4~6ヶ月

ダメージが少ないからと頻繁に酸性ストレートをかけると、髪が傷んでしまうため適度な間隔をあけて施術しましょう。

酸性ストレートをするなら、こんな髪型も楽しめる

ここからは、酸性ストレートで楽しめる髪型をたっぷりご紹介します。 サロンへ行く前にチェックして、ぜひ挑戦したいスタイルを見つけてくださいね。

自然な丸みと透明感カラーが可愛いショートヘア
酸性ストレートで自然な丸みを出した、ショートボブスタイルです。 やわらかいストレートに仕上がる酸性ストレートは、ショートヘアとの相性ばっちり◎ 透明感とツヤが出るオリーブベージュを入れて、軽やかに仕上げましょう。
美シルエットのコンパクトショート
ふんわり&すっきり仕上げたコンパクトショートです。 シャキッとなりすぎない酸性ストレートは、ショートに大切な後頭部の丸みをしっかり出せます。 美容師さんに髪やフェイスラインの悩みを相談しながら、骨格に合うカットを取り入れて、美しいシルエットのショートヘアを目指しましょう!
ハイトーン×ウルフの個性派ヘア
前上がりマッシュウルフをハイトーンベージュで仕上げています。 レイヤーを入れずぱつっとしたカットラインなので、酸性ストレートでやわらかさを出すのがポイント。 スタイリングはアイロンを通してフォルムをきれいに見せ、オイル&バームでなじませればOKです◎
ぷつっと感が可愛い♡切りっぱなしボブ
きれいに切りそろえられたカットラインが特徴的で可愛い切りっぱなしボブ。 シンプルなスタイルだからこそ、酸性ストレートで髪をきれいに見せることが大切です。 スタイリングもしやすくなるため、切りっぱなしボブにしたい方は酸性ストレートもぜひ取り入れてみてくださいね!
ナチュラルストレートでつくる洗練ミディアム
メリハリのあるシルエットが魅力のサラ艶ミディアムヘア。 伸ばしかけのミディアムヘアはダメージが気になりやすいため、酸性ストレートでまとまりやすくするのが吉です◎ 朝のスタイリングも楽になるため、仕事や家事で忙しい方はぜひ取り入れてみてくださいね。
やわらかさ抜群のセミロング
酸性ストレートでやわらかな質感を出しつつ、カラーはモカアッシュで染めています。 自然に仕上がる酸性ストレートは、毛先を軽く巻いて楽しむアレンジとの相性もGOOD。 ダメージをさらに抑えるなら、施術時にトリートメントをしてもらうのもおすすめです♡
定番のロングも酸性ストレートで理想の絹髪へ
シンプルなロングヘアに酸性ストレートを施し、ツヤツヤに仕上げました。 なめらかな質感なので、巻き髪アレンジも自然に仕上がるのが酸性ストレートの魅力。 ロングをきれいに伸ばしたい方は、酸性ストレートに挑戦してみてはいかがでしょうか?
透明感とツヤたっぷりのロングボブ
透け感たっぷりのダークグレージュで仕上げたロングボブです。 酸性ストレートとの相性も良く、ダークトーンの髪色も美しさが際立ちます。 写真の方は、定期的に酸性ストレートをしています。 ご自身の髪質や長さに合わせて、酸性ストレートを行い、きれいな状態を保ちましょう。

酸性ストレートをするかどうか迷ったら、来店時に相談を

酸性ストレートは「髪へのダメージは抑えたいけどストレートヘアにしたい」という方にとってぴったりの施術メニューです。 髪にやさしい薬剤を使うことにより、一般的な縮毛矯正と比べて髪への負担を軽くしながら、やわらかで自然なストレートヘアが手に入ります! どんな髪でも挑戦しやすいですが、美しく仕上げるなら髪質に合った施術をすることが大切。 酸性ストレートの経験が豊富なサロンを予約して、まずは美容師さんに相談してみましょう。