役柄の明るく陽気で自由で…とまったく正反対なのが僕です
横浜さんは、食にストイックなイメージがあるのですが、最近の食生活のこだわりを教えてください。
体を鍛えているので、普段から脂質は摂らないようにしています。 基本的に1日に2食で昼にしっかり食べて、夜は少な目が定番。昼はゆでたまご、ブロッコリー、鶏肉のメニューが多いです。 この生活が長いので、たまに脂質が多いものを食べると体の中に違和感が出て、身体が重くなるんですよ。でも、これはしっかり鍛えているときの食生活。 本当はラーメンとお鮨が大好物なので、ご褒美としてたまに食べるととても幸せです(笑)。 今は、ドラマで料理上手の役を演じているので、練習のためにも自炊をしています。
どんな料理を作っているんですか? やはりストイックなメニューでしょうか…。
いやいや、普通の料理です。ペペロンチーノとかポトフとか。と言っても、独学で料理動画を観ながら作っています。 実はいままで料理はほとんどしなかったのですが、作ってみると案外上手なんですよ(笑)。 調味料もなんとなくの目分量で美味しくなるし。 自分の舌と料理の腕に少しずつ自信が出てきたところです。
横浜さんが作ったペペロンチーノ、食べてみたいですね。料理上手の役とは『着飾る恋には理由があって』ですか?
そうです。藤野駿というキッチンカーでバルを営業している役なので、料理中の手つきなど慣れて見えるように練習しています。 ただ、この駿という役は自分と何から何まで正反対の男性なので、僕にとって挑戦の役でもあるんです。 これまで演じてきたことのないような役でもあるので、現場で話し合いながらイチから作っているところです。
どのようなところが「正反対」なのでしょうか?
とにかく明るくて陽気で自由でルームシェアをしていて…とまったく違う雰囲気の男性。 ちなみに僕はルームシェアはできないと思います。 自分以外の誰かがいると、落ち着かないタイプなので。 ヒロイン役の川口春奈さんをはじめ、ルームシェアのメンバーとの掛け合いが多いのですが、家の中でこんなに誰かと話すのって新鮮。 脚本がおもしろい分、掛け合いの雰囲気をどう楽しくさせるかはプレッシャーでもあるのですが…。
確かに、横浜さんはお話ししていると陽気で自由というイメージよりも、冷静で落ち着いているイメージのように思えます。ちなみにルームシェアもダメですか…。
ダメですね(笑)。僕、自分ひとりの時間をとても大切にしているので。 特に仕事が忙しくなってくると、自分を見つめ直すための考える時間が絶対に必要。 考えたり、ときには「無」になって空っぽになったり。 だから、自宅に自分以外の誰かがいるのがあまり得意ではない方だと思います。
自宅のインテリアは黒に包まれています
横浜さんのお部屋は落ち着くようなインテリアにしているんですか?
インテリアは黒で統一していて、とてもシンプル。 黒に包まれて生活しているのが落ち着くんです(笑)。テーブルもソファも家具はすべて黒。 部屋に余計なものがあったり、散らかっていたりするのが嫌なので、必要最低限のものしか置いていません。 この辺はミニマリストでもある駿に共感できるかなと思うのですが。と、言うとものすごく潔癖に思われそうですけれど、そういうわけではなくて、ただ、ごちゃごちゃした感じが苦手なだけです。
そんな真っ黒なお部屋でのおうち時間に何をしているのが気になります。
楽ちんなスウェットに着替えて、ソファの上で動物の動画を観ている時間が至福。 犬や猫の動画を観ているとすごく癒やされるし、リラックスできるんです。 最近は、あまりにも動画を観すぎて、とうとう犬か猫を飼いたくなってきました。
動物は癒されますよね。横浜さんは、あまりプライベートが見えないのでそういうお話、貴重です(笑)。SNSでプライベートなことなど、あまりアップしないですよね。
Instagramをやっているんですけれど、気が付けば宣伝ばかりになっちゃうんですよ。 本当はもっとオフ感を出したいなと思っているんですけれど、出し方が分からなくて。 リアルタイムで「こんなことがあった!」とか上手にアップしている人を見ると、うらやましいなと。何をあげればいいのかわからなくて、いつも無難になってしまうんです。
プロフィール
1996年9月16日、横浜市生まれ。2011年デビュー。 2019年ドラマ『初めて恋をした日に読む話』で話題に。 2020年、第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。 昨年の出演作はドラマ『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』『私たちはどうかしている』、映画『きみの瞳(め)が問いかけている』など。
お知らせ
TBS系火曜ドラマ『着飾る恋には理由があって』に出演中。 着飾ることで居場所を探していた真柴くるみ(川口春奈)は、ひょんなことでルームシェアで暮らすことに。 そこには自由きままなミニマリストの藤野駿(横浜)やオンラインカウンセラーの寺井陽人(丸山隆平)、アーティストの卵、羽瀬彩夏(中村アン)というカオスなメンバーたちがいた。 年齢も職種もバラバラの5人のルームシェアの中で、恋や友情が生まれ、自分らしさを見つける日々を描く。