カチモリってどんな髪型?
「カチ」はカササギ、「モリ」は髪を意味する韓国語。
鳥のカササギの尾のように広がって見えることから名付けられました。
毛先を入れ込む定番のお団子スタイルとは異なり、毛先をあえて少し残すことで、無造作感を演出するのが特徴。
写真のように低めの位置で結び、お団子以外の髪の毛はタイトにまとめるのが一般的。
シンプルですがメリハリがあり、こなれた印象になれる髪型です。
発祥元である韓国のアイドルやインフルエンサーが取り入れ始めたことをきっかけに、注目されているこのスタイル。
韓国カルチャーを取り入れるのが定番化している日本でもたちまち人気に!
また、無造作な見た目がY2Kファッションとの相性もよく、トレンド入りの後押しとなっています。
カチモリヘアが持つ3つの魅力
トレンドとして楽しむ印象が強いカチモリですが、実は日々のスタイルに悩む方にもおすすめしたい髪型。 その理由は、とても取り入れやすい髪型だから。 ではどんなところが取り入れやすいのか、その魅力を3つの視点で解説していきます。
魅力1:手順が簡単
カチモリが持つ大きな魅力のひとつが、手順の簡単さです。 髪をタイトにまとめて結び、お団子を作る過程で毛先を少し残す。 少ない手順、かつゴム1本で仕上がることが多いため、不器用な人でもすぐに取り入れることができます。 また忙しいときでもさっとセットできるのが強み。 タイトにまとめているので崩れにくく、お団子部分がほつれても、お直ししやすいアレンジです。
魅力2:他のアレンジにも応用できる
カチモリヘアは基本のスタイルを元に、様々なアレンジを楽しむことができます。 たとえば、ハーフアップをベースに、アップした髪の毛をカチモリ風にまとめるのも素敵。 画像のように、お団子部分にもひとひねり加えることで、よりデコラティブなアレンジを楽しむこともできます。
また、お団子の数にきまりがないので、ツインで取り入れてもOK。 画像のように、よりポップで可愛らしい雰囲気のスタイルが作れます。 このように、ファッションの雰囲気やなりたい姿に合わせた取り入れやすさも、カチモリの魅力の一つです。
魅力3:ドレスや着物にも合わせやすい
カジュアルな印象が強いカチモリですが、実はフォーマルシーンにも対応可能。 冒頭でも説明した通り、お団子部分以外はタイトにまとめるのがカチモリの特徴。 そのため、髪の毛をしっかりまとめるのがマナーとされるシーンにぴったりなんです。 特に基本のスタイルは、着物やドレスなどと合わせても華美になりすぎず、どの年代の方にも取り入れていただけます。 それでいて、かっちりしすぎないこなれ感もあるので、華やかに見せたいシーンでも好印象。 年齢やシーンを問わない取り入れやすさがあります。
カチモリヘアに必要な髪の長さ
カチモリヘアにするには、お団子を作り、毛先を残せる程度の長さが必要です。 目安としては、毛先が肩にかかるミディアムレングスがベター。 低めの位置で結んだときに、程よい量感でスタイリングできるでしょう。 鎖骨下まで長さがあるセミロングさんやロングさんなら、より大きく華やかなカチモリヘアを目指せます。 ちなみにショートさんなど短いレングスの方も諦めなくてOK。 お団子の大きさやアレンジのベースを変えることで挑戦できる場合もあります。 例えば、髪を分け取りやすい高めの位置で小さくカチモリを作ったり、ハーフアップなどをベースに少量の髪の毛でカチモリにしたりすると良いでしょう。
簡単カチモリヘアのやり方
シーンを問わず取り入れやすいカチモリ。 早速挑戦したくなってきた方も多いのでは? そこでここでは、簡単にできる基本のカチモリヘアアレンジを、イラストで解説していきます。
引き混む際は、両手を使い親指で結び目を押さえると◎
上手にカチモリを作るためのポイント
ご紹介したように、手順が少なく簡単なカチモリヘア。 ただ慣れないうちは、イメージした形にならないこともあるはず。 美しいカチモリヘアを上手に作りたいときは、いくつかのポイントを押さえておきましょう。 まず要となるのは、髪をまとめやすい状態にしておくこと! 髪を丁寧にブラッシングし、髪の絡まりを取っておくのはマスト。 まわりをタイトにまとめ、毛先に束感のあるお団子を作るために、スタイリング剤をしっかり毛先まで馴染ませるのがポイントです。 スタイリング剤は使いやすいものを選んでOKですが、おすすめはヘアオイル。 髪がパラパラと落ちるのを防いでくれるうえ、ツヤっと上品な仕上がりになります。
髪の量が多い方は、ゴム1本だとお団子部分が崩れないか心配ですよね。 そんなときは、他のアレンジやヘアアクセサリーに頼ると◎ 髪をまとめる際、お団子部分にねじりを加えたり、結び目にヘアアクセサリーをつけて強度を補完したりするのがおすすめです。
カタログで見るカチモリヘアアレンジの手本
ここからは、アレンジのお手本となるカチモリヘアカタログをご紹介。 髪の長さ、カラー、ベースとなるアレンジなど、さまざまな視点でピックアップしました。 セルフアレンジはもちろん、サロンでヘアセットを頼む際の参考にしてみては?
- バックオープンなドレスに映える定番カチモリヘア
- 束感のある毛先をしっかり開いたカチモリスタイル。 定番の形ではありますが、毛先に目がいくデザインで、背中が大きく空いたドレスに華を添えてくれています。 毛先の毛流れに合わせて、耳横の後毛もカールさせているのが可愛らしいですね。
- 大きなリボンを思わせるカチモリ風タイトヘア
- こちらのカチモリヘアは、お団子になる部分をやや平たく大きめにつくっているのがポイント。 結び目を髪の毛で隠すことで、まるで大きなリボンをつけているかのような見た目に。 インパクトのある形とさりげない金箔のあしらいが素敵なスタイルです。
- ねじりを加えたメリハリのあるカチモリヘア
- 耳より高めの位置でまとめているカチモリヘア。 暗髪とツヤを感じるスタイリングが韓国っぽさを際立たせます。 お団子部分にねじりを加え、崩れにくくしているのが特徴。 立体的でメリハリがあるため、シンプルなジャケットスタイルとも好相性です。
- もこもことしたあしらいがキュートなカチモリ
- お団子部分に手を加え、もこもことしたあしらいにしているこちら。 ベロアのリボンをつければ、お呼ばれにもぴったりなパーティーヘアに! ツインカチモリに近しい見た目もあり、キュートな印象になれるスタイルです。
- ツインカチモリとブレイズを使った個性派
- 推しのライブやイベント参戦の時に使いたい、お目立ちカチモリヘア! 耳上に作ったツインのカチモリと、そこから垂らしたブレイズが特徴的です。 自分の髪の毛でセットするのはもちろん、短い人はブレイズ部分をエクステで表現しても素敵です。
カチモリヘアをより可愛く見せるなら前髪に注目
カチモリはお団子以外の部分をシンプルにまとめているため、正面に残る髪の毛の印象が強くなります。 そのため、前髪や顔まわりの髪の毛のスタイリングにもこだわるのがおすすめです。 前髪があるスタイルにするなら、シースルーバングや薄い流し前髪を合わせるのが◎ シースルーバングはカチモリと同じく韓国発祥のバングスタイル。 透け感があり、顔全体を明るく見せてくれるスタイリングなら、KPOPアイドルのような韓国らしいヘアアレンジを目指せます。
一方前髪なしの場合は、顔まわりに後れ毛を残すのがおすすめ。 すでにすっきりとした印象のカチモリに、後れ毛をプラスすることで、抜け感のあるスタイルが作れます。 画像のようにサラッとそのまま髪の毛を垂らすのも素敵。 後れ毛を巻いて立体的に見せても可愛くなるでしょう。