デザインカットとは?

デザインカットとは、「美容師が、あなたのニーズや似合わせなどを一生懸命考えてカットする」メニューです。
美容師があなたとのカウンセリングを通し、髪質・毛量・骨格などを考慮しながら似合うスタイルを提案、カットしていきます。

ただこう聞くと、「他のカットメニューと何が違うの?」と疑問に思うでしょう。
結論、デザインカットと他のカットメニューとの違いは、どのようなメニューと並んで記載されているかによって変わります。
つまり、美容室ごとに意味合いが変わってくるものなのです。
では、具体的に何が変わるのか、美容室におけるデザインカットメニューを3つのケースで解説していきます。

ケース1:美容室のカットメニューがデザインカットのみ

まずは、その美容室のカットメニューがデザインカットのみのケースから。
これは冒頭で説明したとおり美容師があなたのニーズや似合わせなどを一生懸命考えてカットする」ことを指します。
他にカットメニューの記載がない場合は、そのままの意味合いで捉えてOKです。

ケース2:美容室のカットメニューがカットとデザインカット

次は、美容室のカットメニューがカットとデザインカットに分かれているケースです。
この場合、2つの意味合いが考えられます。

1つ目の意味合いは、担当する“美容師側の役職の違い”です。
他の職業と同じように、美容師の中にも役職が存在します。
よく聞くアシスタントやスタイリストなどは役職の名前で、サロンごとに美容師のスキルや経歴によってランク分けされています。

メニューの中でカットとデザインカットが分かれている場合、この役職の違いによって振り分けているケースが多め。
美容室にもよりますが、デザインカットはアシスタント以上の役職が担当するのが一般的です。
2つ目は、その美容室ならではのメニューが付随するという意味合い。
これは、お店独自の特殊なカット技術が使われているときに発生するものです。

髪に段を作るレイヤーカットや毛先を切り揃えない切りっぱなしカットなど、カット技法にはたくさんの種類があります。
それと同じように、美容室が編み出した独自のカット技法も存在します。
普段のスタイリングでの再現性が高くなるもの、顔を立体的に見せてくれるものなど、その技法は美容室によって様々。
これらはカットできる人が限られていたり、高い技術力を必要としたりするため、デザインカットとして分けているケースがあるんです。

ケース3:美容室のカットメニューがデザインカット以外にも多くある

最後は、デザインカット以外にもカットのメニューが複数記載されている場合。
このような場合も、基本的にはケース2のように、美容師の役職の違いや付随メニューの有無によって分かれていることがほとんどです。
例えば、デザインカット以外に「ディレクターカット」「トップスタイリストカット」などのメニューが記載されている場合は、役職の違いによるものといえます。

これらのケース以外にも、美容室のコンセプトによって、デザインカットの意味合いが変わる場合もあります。
もし掲載されているメニューがどんな内容なのか気になったら、予約時や来店時に質問してみましょう。

デザインカットというカットスタイルは、あるようでない

3つのケースでご紹介した通り、デザインカットはあくまでも美容室ごとに意味合いが異なるものです。
つまり、デザインカットに固有のスタイルはありません。
むしろ、美容師があなたのために一生懸命カットして仕上げたスタイルすべてが、デザインカットと言えます。

決まった形がないからこそ、自分にピッタリのスタイルが見つけられる。
それがデザインカットの醍醐味というわけです。

カットで失敗しないためのコミュニケーションは4つ

カットを予約するときは、思ったスタイルになるかどうか不安になることもありますよね。
デザインカットで失敗しないためには、美容師とのコミュニケーションが鍵になります。
なぜなら、デザインカットでは、美容師があなたのニーズを汲んだ上でカットの提案をしていくから。
カウンセリング時にしっかりとニーズを伝えることで、カットでの失敗を回避し、自分にピッタリなスタイルを見つけられるでしょう。

ここでは美容師とのコミュニケーションで大切にしたい、3つのポイントを解説します。

「こうしたい」は、画像を用意する

「こんな髪型にしたい」「こんな雰囲気にしたい」というニーズがある場合、そのイメージに近しい画像を準備しておきましょう。
言葉で使えることもできますが、目で見えるイメージがある方が、美容師側もカットしやすくなります。

用意する画像は何枚でもOK。
全体の雰囲気がわかるものはもちろん、前髪やサイドの細かい希望がある場合は、その部分だけの画像を持ってきても大丈夫です。

悩みを打ち明ける

カウンセリングでは今、髪のどんなことで悩んでいるのかをを打ち明けるもの大事なポイントです。
美容師さんはあなたの悩みを受け、ニーズとお悩み解決の両方を念頭に、スタイルの提案・カットをしてくれます。

髪が広がりやすい、襟足の一部分だけ跳ねてしまうなどの具体的な悩みはもちろん、似合う髪型がわからない……といった漠然とした悩みででも◎
少し恥ずかしいと感じるかもしれませんが、より良いスタイルを目指すためにも勇気を出して打ち明けましょう。

「いやだ」を伝える

「〇〇したい」を伝えるのと同時に忘れてはいけないのが、「〇〇は嫌だ」を伝えること。
やってみたいスタイルだけを伝えた結果、「できあがったら思っていたスタイルと違う……」なんてケースも少なくありません。
「髪型でスッキリさせたいけど輪郭はあまり出したくない」「ボブにしたいけど毛先は重たくない方がいい」など、ニーズと一緒に伝えられるとベター。
この場合も、言葉で伝えるだけでなく、画像を用意しておくと伝わりやすいでしょう。

日々のスタイリングについて会話する

素敵にカットしてもらったら、できるだけそのきれいなスタイルを維持したいところ。
美容室帰りのようなスタイルを再現するためには、日々のスタイリングが不可欠です。

カットしてもらう際は、そのスタイルのスタイリングについて会話もしておくと◎
オイル、ミルクといった今自分が持っているスタイリングアイテムを伝えて、どのように再現すれば良いのかを聞きましょう。
カット後のスタイリングでつけ方や量について実践的に教えてもらえるはずです。

余裕があれば、何パターンかスタイリングについて聞いておくのもおすすめ。
ちょっとイメチェンしたいときの役に立ちますよ。

デザインカットというメニューの疑問、解消した?

予約するときのカットメニューでお悩みだった皆さん、ここまででデザインカットの疑問は解消されましたか?
何度もお伝えしたとおり、デザインカットは「美容師があなたのニーズやあなたに似合う髪型を考えてカットする」もの。
なりたいイメージがある人にも、漠然と髪型に悩む人にもふさわしいメニューです。
髪型を変えたいなと思ったら、まずはデザインカットを選んでOK。
美容師さんとのコミュニケーションを通して、素敵なスタイルを目指してみましょう!