最近は癒し系のマンガにはまってます

今回吉岡さんが演じているあいこ役は〝ダメ男ホイホイ〟と言われていますが、役作りで苦労した点はありますか?

基本的にコメディタッチなので、あいこはダメ男ホイホイといいつつ、楽観的で。 ちょっと抜けてるというか、面白おかしい人の方がいい、って監督がおっしゃっていたので、明るいキャラになるように心がけてます。 あとは主演の鈴木亮平さんとの掛け合いがすごく大事なので、二人で「間」とか、言葉の圧とか、表情とか、相談しあいながら面白いシーンが作れるように、がんばって撮影しています。

あいこがダメ男を引き寄せる、という説明描写で元カレたちが出てきましたけど、女好き/束縛系でキレるタイプ/お金にルーズ…と揃った中で、吉岡さんご自身が一番許せないのは?

実際撮影してみて、束縛系でキレる人は嫌だなって思いました。 スチール写真で撮ったものを漫画の一コマみたいに見せるっていう形だったので、1人1人の過去のエピソードが短いんですよ。 でも短い中でも、ビール瓶を振り回して追いかけられるカットを撮って「あぁ、これをされたら絶対無理だな」って(笑)。

台本には「年齢や経験を重ねるごとにより臆病になって恋愛がしづらくなっていく」という描写もありますが、吉岡さんご自身はどう思われます?

どうなんですかね…。 人それぞれだとは思いますが、年齢を重ねることで年々冷静になっていくというか、達観していくのかなって。 あ、でも年々、いいとこ探しはうまくなる気がしますね。 恋愛に限らず、前なら「なんでこうしてくれないんだろう」って不満が生まれてた部分も、許容範囲が広がるというか。 だから年齢を重ねるからこそ、相手をあたたかく見守れたり、やさしい気持ちで恋愛していけるんじゃないかな、と思います。

昔は恋愛に一生懸命だし、波に飲み込まれてたけど、少し余裕ができるというか。

あとは、相手に要求するより相手に何かを贈れないだろうかっていう気持ちの方が、年を重ねると強くなるのかな、とは思いますね。

あいこも後半に向かっては、いい恋愛ができそうでしょうか(笑)。

あいこは恋愛に関して未熟者なので(笑)。

では、吉岡さんが漫画を描くなら、どのような漫画を描きたいですか?

私自身は父親と弟の影響で、格闘漫画とか松本大洋さんの作品とかの青年マンガを読んで育ってきて。 反動で最近は、グルメマンガとか動物マンガとかがすごく好きなんです。 癒し系のマンガが好きなので、自分が書くとしたら、そういう世界観がいいなって思います。

最近好きなマンガ作品というと。

いっぱいあるんですよね。 一番好きってなると選べないけど、グルメマンガだと『舞妓さんちのまかないさん』とか好きです。 京都で舞妓さん修行するはずだった女の子が、舞妓修行ではなく舞妓さんたちのためにまかない料理を作ってあげる、っていうお話で。「かわいいなぁ」と思って癒やされてますね。 あとは、少し前にドラマ化された『おじさまと猫』。あれもかわいくて、ずっと愛読しています。

梅雨時期はお肉を食べてパワーチャージしてます

撮影でお忙しい中、梅雨の時期はだるくなりがちだったり雨で気分が上がらなかったりすることもあると思いますが、元気になるため食べるものはありますか?

そういう時は、お肉を意識的に食べるようにしてます。豚肉とか、牛肉とか、パワーが出そうなので。 料理できる時は野菜と一緒に摂ろうと思うので、野菜炒めや豚キムチにしたり、単純にポトフみたいな感じでぐつぐつ煮込んで柔らかくなったのも好きですし。 あったかいお料理でいただくようにしますね。

お料理もよくされるんですね。

忙しくなければ、普通に自炊しておうちで食べるのが好きです。

最近のヒット作はあります?

ドラマ撮影が始まってからは全然できてないので、その前にやってみていいなと思ったのが、石焼ビビンバ。 もともとナムルが好きで、簡単にできるのでたまに作り置きをするんですけど。 自粛期間中に石焼ビビンバがフライパンで作れるっていうのをSNSで知って。やってみたら、すごく美味しかったんです。 タレも、トウバンジャン、コチュジャン、テンメンジャン…とか、自分で簡単にいろんな醬(ジャン)系を混ぜて。 適当に混ぜてみたら、めっちゃ美味しいソースができたんですよね(笑)。 「え、家でこんなに美味しいのができるんだ!」と思って。それは良かったです。しかも簡単なんですよ。

では、梅雨時期のスキンケアで気をつけることはありますか?

梅雨と関係ないかもしれないけど、肌にやさしいものを選ぶようにはしています。 洗顔も、ふわふわの泡で丁寧にするとか。 週に1回はスクラブもして、パックして…っていう感じですね。

最近、メイクで大切にしているポイントというと。

リップの色と、眉毛の書き方は気をつけるようにしています。 もともとの眉が下がり眉なので、ちょっと上げた方が明るく見えて気に入ってます。 リップは、年を重ねるごとに似合う色が変わっていっているのがわかるので、その時々に合う色を探して、つけてみてます。 今だと、ピンクならマットな質感のものよりちょっとシアー感のあるピンクがいいな、とか。 基本はちょっと赤みっぽい感じの色…血色が上がるような色が、一番フィット感があります。

体型キープのためのエクササイズは続けてますか? 2年前に取材させていただいた時は、空手をやりたいというお話をされてましたよね。

ジムで筋トレして背中を鍛えたり、整体のサロンで調整してもらったりはしてるんですけど、空手はやれてません!(笑)  前回の頃は、空手の選手の方に取材をする機会があって。 道場でちょっとだけ型をやったのが楽しかったので、影響されてたんだと思うんですよね。 ここで「そうなんですよ!あのあと空手やり始めて」って言えたらよかったんですけどね(笑)。

プロフィール

1993年1月15日、京都府生まれ。 連続テレビ小説『あさが来た』、ドラマ『カルテット』他で人気に。 2019年公開の映画に『パラレルワールド・ラブストーリー』『見えない目撃者』。 第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。 現在、出演しているドラマ『華麗なる一族』が放送中。

ネックレス 17600円( LULA MAE/info@lulamae-lme.com)

お知らせ

©フジテレビ

フジテレビ系にて放送中のドラマ『レンアイ漫画家』に出演中。 〝ダメ男ホイホイ〟と呼ばれる崖っぷちアラサー女子、久遠あいこ役に。 天才漫画家でいながら恋愛下手の刈部(鈴木亮平)との恋の行方は…?

構成/菅野美咲(本誌) 取材・文/江尻亜由子 撮影/横浪修 スタイリング/ちばひろみ  ヘアメイク/美舟(SIGNO)

吉岡里帆さんの更に詳しいインタビューは、2021年6月号の『HOT PEPPER』にも掲載されています!街頭ラック等でGETしてね!