着物を着るならアップスタイルで華やぎを

結婚式などの特別な行事に限らず、夏祭りの浴衣や訪問着などとして、着物を着る機会は時々やってきます。そんなときも普段と同様、正しくおしゃれするために、着物に合わせたヘアアレンジのレパートリーを持っておきたいものですね。華やかなアレンジから、シックで大人びたものまで、着物美人になるためのアップスタイルを特集します。

シルエット自慢の大人っぽいアップスタイル

夜会巻きの要領でつくるアップスタイルは、大人っぽい着こなしにぴったりです。トップに程よいボリュームをつくりつつ、毛流れをキレイに仕上げます。
毛先を散らさずまとめるとエレガントな雰囲気に。地髪を使ってお花ようなかたちをつくるアレンジは、派手になりすぎずインパクトも出せます。
襟足部分(ネープライン)に横長のシニヨンを作ると、重みが出て上品&クラシカルな雰囲気に。三つ編みをクロスさせるとキレイなフォルムに仕上がります。
着物にも洋服にも似合う、ゆるふわのまとめ髪。後頭部に重みを作ってバランスを見ながら仕上げます。品のある優しい雰囲気。
トップからセンターライン、そして両サイドにそれぞれ編み込みを。全体を低めの位置でまとめたアップスタイル。シンメトリーなシルエットで、良家の子女っぽい品位のある仕上がりです。

パールビーズを散りばめて、控えめにアクセントを

トップにしっかりとウェーブをつけてからまとめると、表面が波打つような感じになってオシャレ。洋装でも和装でも相性の良い髪型です。
編み込みとねじり編みを使って複雑見えするヘアアレンジ。パールビーズがキラっと光って華やかさのあるスタイルです。
編み込んだ髪をぞんぶんに引き出して、モコモコに仕上げたアップスタイル。後れ毛は少なめにすると品良く仕上がります。
トップにボリュームをつけた、ゆるふわアップスタイル。フォーマルな場でもしっくりなじむように、崩しすぎないようにアレンジします。パールもごく小粒のものを合わせて。
髪全体をゆったりと編み込みしたアレンジ。パールのヘアアクセはUピンでランダムに挿していきます。

着物の柄とリンクさせた花飾りでアクセントづけ

編み込みやロープ編み、ねじりアレンジなどいろいろ織り交ぜたヘアアレンジ。着物の色より一段薄い色味のつまみ細工で華やかさをプラス♪
ネープをピン留めしてアップヘアアレンジ。ショートヘアですが、後頭部に膨らみをつけると普通にアップスタイルに見えます。パープルの着物にブルーの花飾りを合わせて、ブルートーンで統一。
「絞り」柄などの愛らしさ漂う着物には、ボンボリ型の髪飾りがよく似合います。髪は散らしたりカールづけしたりせずに、丸みを帯びたお団子を作って程よくキュートに。
シックなボルドーや白などは、和装になじみやすいカラー。着物の色とはあえて違う配色で髪飾りを合わせるのも和装の楽しみです。
ちょっと大胆に前髪をアシンメトリーに残して。トップから大きくうねりをつけたねじりアレンジもオシャレ。
左側のこめかみ位置からスタートさせた編み込みを、ぐるっと一周して左耳のうしろまで続けます。クラシカルな雰囲気が漂うアレンジ。

着物姿を引き立てる!シルエット重視のヘアアレンジ

アップスタイルというと近ごろは、「崩し」「ほつれ」「ルーズ」などがキーワードとなってきています。でも、フォーマルな場で着物に合わせるなら、気怠さばかりが前面に出てしまわないよう、シルエットを整え、きちんとした雰囲気に仕上がるよう心がけるのがベスト。程よい崩れ具合がどのようなものか分からない場合は美容師さんに確認することも大切です。