バレイヤージュとは?

バレイヤージュとは「ほうきで掃く」というフランス語の言葉。
その意味にちなんだバレイヤージュカラーは、髪をほうきでざっと掃くように、ハケを使って明るい色を入れるカラーリング方法です。

表面に明るい色を入れることで、髪に立体感や奥行きが生まれ、ハイライトのような役割を果たします
また、毛先に向かって明るい色味に変化するため、出来上がりがグラデーションのようになるのも特徴です。

まさにハイライトとグラデーションをいいとこ取りした、おしゃれさんの間で話題のスタイルなんです。

ハイライトとの違いはなに?

美容室でオーダーする際、よく似た施術として混同されがちな「ハイライト」と「バレイヤージュ」。
その違いはずばり、カラーの入れ具合にあります。

ハイライトは細い束をとって色を入れていく施術で、色やトーンは根元から毛先まで均一な明るさに仕上げます。

対して、バレイヤージュは毛先に向かって徐々に明るくなるようにカラーを入れるのが特徴。
明るい部分の面積も多く、よりコントラストを楽しめるデザインです。

バレイヤージュがもつ3つの魅力

バレイヤージュは、おしゃれな雰囲気をまとえるだけでなく、扱いやすさや髪へのやさしさも兼ね備えた注目のカラー。 ここでは、そんなバレイヤージュの代表的なメリットを3つご紹介します。

メリット1:頑張らなくてもスタイルがおしゃれ見えする

バレイヤージュカラー1つ目のメリットは、取り入れるだけでおしゃれに見えること。

コントラストのあるカラーを筋のように入れたデザインは、髪に立体感を与えてくれます
シンプルなストレートヘアも、そのままでおしゃれな魅力的なスタイルに♡
髪を巻いてアレンジすればより色の明暗が際立ち、華やかなスタイルに仕上がります。

メリット2:一回のカラーで長く楽しめる

2つ目のメリットは、一回のカラーで長く楽しめること。

バレイヤージュは根元を暗めにするため、髪が伸びても生え際とカラー部分の差が目立ちにくいのが特徴です。
こまめなリタッチが不要で、美容院に頻繁に通えない方にもぴったり。
ランダムな色の出方が、むしろ自然なこなれ感を演出してくれます。

メリット3:頭皮へのダメージが少ない

メリット3つ目は、頭皮へのダメージが少ないこと。

バレイヤージュは髪の根元にカラーを入れないため、頭皮にカラー剤が触れにくいのが特徴です。
また、頻繁にカラーをくり返す必要もなく、頭皮への負担を減らせます。
「カラー剤が頭皮に染みて痛い……」と避けていた方も、これなら挑戦しやすいですね◎

バレイヤージュにする上での注意点

バレイヤージュは頭皮への負担が少ないカラーリング方法ですが、そのリスクはゼロではありません。

髪にコントラストをつけるには、ブリーチを使うことが多く、その部分には負担がかかりやすいです。
特に毛先はダメージが蓄積しやすいため、髪が細い方やくせ毛の方、縮毛矯正をしている方は注意が必要です。

とはいえ、髪質や施術歴に合わせた施術も可能なので、心配なことがあれば美容師さんに相談してみましょう。
カウンセリング時に悩みや不安をしっかり伝えることで、あなたに合ったメニューで理想のスタイルを実現できますよ!

バレイヤージュはブリーチなしでもできる?

バレイヤージュというとブリーチが必須と思われがちですが、実はブリーチなしでも可能です

ブリーチを使わない場合、コントラストが控えめになり、やわらかく落ち着いた仕上がりに。
上品なグラデーションになるので、職場で髪色に制限がある方や、自然なスタイルがお好きな方におすすめです。

さらに、ブリーチなしなら髪への負担を軽減できるのも大きな魅力◎
できるだけ髪へのダメージを避けたい方もバレイヤージュを楽しめます。

カラー別おすすめバレイヤージュスタイル1:アッシュ

バレイヤージュは、組み合わせるカラーによって印象ががらりと変わるのが魅力。
ここからは、人気カラー別におすすめスタイルをご紹介します。

まずは、定番のアッシュ。
アッシュは、灰色がかったくすみカラーで、赤みをおさえてくれるのが特徴です。
黒髪にありがちな赤みをやわらげて、やわらかく透明感のある仕上がりに導いてくれます。

色落ち後の赤っぽさが気になる方や、落ち着いた雰囲気と透明感の両方を叶えたい方におすすめのカラーです。
透明感たっぷりアッシュグレー
シンプルなストレートのレイヤーロングスタイル。 カラーには、アッシュグレーで作ったバレイヤージュをセレクトし、透明感たっぷりに仕上げています。 根元との暗色の差がこなれ感を生みつつ、これなら根元が伸びても気になりにくく嬉しいですね◎
くすみ感抜群のシルバーアッシュ
シンプルな切りっぱなしボブをベースにした、シルバーアッシュのバレイヤージュ。 コントラストは控えめですが、バレイヤージュのスジ感がしっかり出ています。 バレイヤージュは巻き髪にするとよりデザインの華やかさを楽しめますよ。

カラー別おすすめバレイヤージュスタイル2:シルバー

シルバーも、髪の毛の赤みや黄みなどを抑えてくれる優秀な寒色系カラー

バレイヤージュに取り入れると、シルバーのきらめきが程よくアクセントとなり、モード感のあるスタイリッシュな雰囲気を演出します。
かっこいいスタイルを求めている方や、ブルーベースの方には特になじみやすいカラーです。
ラフでかっこいいシルバーカラー
切りっぱなしのミディアムヘアを、シルバー系の明るめアッシュに染めたデザインです。 ランダムに入れたシルバーが髪に立体感を与え、ラフでかっこいい雰囲気に。 ブリーチによるダメージが気になる方は、ケアブリーチを選ぶのがおすすめです。
繊細グラデが魅力のシルバーバレイヤージュ
根元から中間はダークグレーっぽい落ち着いた色味、毛先にかけてやわらかなシルバーへとつながる上品なグラデーションのスタイルです。 繊細なタッチで仕上げることで、透明感とツヤが際立ちます。 クールになりすぎず、肌なじみもよいため、季節を問わずおしゃれ見えを叶えるバレイヤージュです。

カラー別おすすめバレイヤージュスタイル3:グレー

グレーは、ブラックより少しトーンアップしたくすみ感のある色味
バレイヤージュで入れると、落ち着いた色味がこなれ感や優しい雰囲気を作り出します。

グレーは他の色とも相性が良く、色のバランス次第でクールにもナチュラルにも◎
肌色や雰囲気を問わず、似合うスタイルが見つけやすい万能カラーです。
透明感&肌なじみのグレージュ
日本人の肌になじみやすいグレージュカラーで作る、バレイヤージュスタイル。 くすみ感のあるグレーとやわらかいベージュを合わせ、自然な透明感を引き出しています。 初めてバレイヤージュに挑戦する方でも取り入れやすい色味です。
やわらかさをプラスしたホワイトグレー
ブリーチ3回以上で作る、ホワイトグレーのバレイヤージュ。 ホワイトを加えることでトーンアップし、グレー単体よりも華やかな印象に仕上がります。 海外セレブを思わせるゴージャスなデザインです。

カラー別おすすめバレイヤージュスタイル4:ベージュ

やわらかく、まろやかな色味が魅力のベージュは、肌なじみが良くナチュラルに仕上がる万能カラー。
バレイヤージュに取り入れることで、上品で落ち着いた印象にまとまり、日常にもなじみやすいスタイルが叶います。

派手すぎないデザインを楽しみたい方や、初めてのバレイヤージュにぴったりなカラーです。
透明感のあるホワイトベージュ
ストレートタッチのロングに、ホワイトベージュをあしらったスタイル。 透明感とやわらかさが特徴のイルミナカラーで仕上げています。 毛先に向かって明るくなるようにカラーリングしているため、根元が伸びても気にならず、長く楽しめます◎
ナチュラルなマットベージュ
外ハネに流したミディアムヘアに、マットベージュを合わせています。 バレイヤージュのスジ感が毛流れを引き立て、立体感のあるスタイルです。 ベージュブラウンを重ねることで、マット感を強調しすぎず、自然でやわらかな印象を与えています。

カラー別おすすめバレイヤージュスタイル5:その他カラー

バレイヤージュは、ビビッドなカラーを取り入れるのもおしゃれの楽しみ方のひとつ♡
個性的な色味をプラスすることで、周りと差がつく華やかなスタイルが完成します。

カラーの選び方や明るさの入れ方次第で、可愛くもクールにも仕上げられるのが魅力。
自分だけのバレイヤージュデザインを見つけたい方におすすめです。
オレンジカッパーで魅せるアクティブなバレイヤージュ
毛先にかけて明るいオレンジカッパーを重ねた立体感バレイヤージュ。 暖色系はブリーチ部分の発色が鮮やかで、やわらかさと華やかさを両立できます。 イエべの肌にマッチするカラーなので、個性的なおしゃれを楽しみたいイエベさんにおすすめです。
華やかラベンダーカラー
ラベンダーカラーで作るバレイヤージュのロングヘア。 鮮やかに発色する毛先のラベンダーが、ヘアスタイルのアクセントになっています。 髪を巻けば、バレイヤージュの立体感がより引き立ち、華やかな仕上がりに!

ヘア別おすすめバレイヤージュスタイル1:ショート

ショートヘアは、すっきりとしたシルエットと軽やかさが魅力のスタイル。
そこにバレイヤージュを加えることで、抜け感のある立体的な仕上がりが叶います。

自然な陰影が生まれ、ボリューム感や動きも演出できるのがポイント。
いつものショートに変化をつけたい方や、メリハリのあるシルエットを目指したい方におすすめです!
軽やかスタイルのエアタッチバレイヤージュ
バレイヤージュ部分のスジ感が光って見えるショートヘア。 バレイヤージュにはエアタッチという技法を用いています。 エアタッチで作るスジ感は、どの角度から見ても美しく仕上がるのが特徴です。
太めのスジで個性的なショートウルフ
ショートウルフヘアにホワイトベージュバレイヤージュを合わせたスタイル。 バレイヤージュで太めに入れたホワイトベージュがインパクト抜群◎ ブリーチは1~2回必要です。

ヘア別おすすめバレイヤージュスタイル2:ボブ

「ボブはアレンジしにくい」と感じている方にこそおすすめなのが、バレイヤージュとの組み合わせ
髪に自然なグラデーションが入ることで、シンプルなボブでも一気に垢抜けた印象になるんです。

ストレートスタイルはすっきりと上品に、巻き髪にすればやわらかく華やかに。
スタイリング次第で違った表情が楽しめます♡
外ハネが映える大人アッシュベージュボブ
透明感のあるアッシュベージュを効かせたバレイヤージュボブ。 毛先にかけて明るさが広がり、軽やかな外ハネスタイルと好相性です。 濡れ感のあるスタイリングや耳かけアレンジも楽しめて、いつでも大人可愛く、こなれ感ある印象をゲットできます◎
トレンド感満載ぱつっとボブ
ぱつっとしたカットラインがトレンドライクな切りっぱなしボブ。 バレイヤージュで髪に立体感を加えることで、こなれ感たっぷりのスタイルに! 毛先を軽く外ハネにするなど、巻き方のアレンジでバレイヤージュを楽しんでみて。

ヘア別おすすめバレイヤージュスタイル3:ミディアム

ミディアムヘアは、バレイヤージュとの相性が良いレングス。
毛先までしっかり長さがある分、自然なグラデーションが際立ちます◎

ストレートや巻き髪など、どんなスタイルでも立体感や動きがプラスされておしゃれ度アップ。
髪型にメリハリをつけたい方や、ナチュラルに垢抜けたい方におすすめです。
シャープさ引き立つバレイヤージュ
スジ感がしっかり出たバレイヤージュで、シャープでモードな印象のスタイルに。 髪型はシンプルなストレートですが、バレイヤージュの明るさが加わることで、抜け感が生まれます。 甘さを抑えた大人の垢抜けヘアを探している方にぴったりです。
抜け感UPのウェーブスタイル
ホワイトセピアグレージュをオンしたこちら。 バレイヤージュのハイライト効果とウェーブが相まって、髪に動きをプラスしてくれます。 毛先が重ためのミディアムも、バレイヤージュで一気に抜け感ヘアに早変わり!
ソフトバレイヤージュウルフ
ウルフスタイルにソフトバレイヤージュを合わせたスタイルは、クールでスタイリッシュな雰囲気に。 ソフトバレイヤージュは派手になりすぎないので、初心者さんでも挑戦しやすいデザインです◎

ヘア別おすすめバレイヤージュスタイル4:ロング

ロングヘアにバレイヤージュを組み合わせると、海外風のゴージャスな雰囲気がぐっと引き立ちます。
立体感のある明るめカラーが加わることで、重く見えがちなロングも軽やかな印象に!

ストレートは洗練された雰囲気に、巻き髪にすれば華やかさがアップします。
ロングならではの多彩なアレンジを楽しみたい方にもぴったりなスタイルです。
立体感が楽しめるバレイヤージュロング
シンプルなストレートのロングヘアに、バレイヤージュをオン。 髪に長さがある分、デザインカラーの魅力がより際立ちます。 お目立できるキュートなピンク系のカラーをオン。
控えめバレイヤージュロング
こちらは、毛先のみをハイトーンにして、ハイライトを控えめに施したバレイヤージュスタイル。 落ち着いた髪色ながら、ゆるいウェーブとバレイヤージュのハイライト効果で自然な抜け感を演出。 さりげなくおしゃれ見えできちゃうスタイルです!
個性派ロングウルフ
ダークトーンのバレイヤージュがミステリアスな魅力を放つスタイル。 顔周りと襟足部分に長さのギャップを作り、印象的なヘアに仕上げています。 襟足部分にラベンダーカラーをバレイヤージュで施し、ロングウルフをさらに個性的に。

バレイヤージュはどれくらい持つ?

カラーにもよりますが、通常は1ヶ月以内に色落ちすることが多いです。
バレイヤージュはブリーチを使うことが多いため、色落ちが早くなります。

せっかくのカラーを長く楽しむには、日々のホームケアが大切です。
カラーシャンプーやカラートリートメントを使うと、色落ちした部分に補色でき、色持ちがキープしやすくなります。

また、洗浄力の強いシャンプーは色落ちの原因に。
アミノ酸系など髪にやさしいシャンプーを選ぶのがおすすめです。

バレイヤージュはどれくらいの期間でメンテナンスする?

バレイヤージュのメンテナンス期間は4カ月~6カ月程度

色味自体は1か月ほどで落ち始めますが、ブリーチした部分のスジ感や立体感は残るため、デザインは十分に楽しめます。
根元にはカラーを入れないために伸びた根元が目立ちにくく、他のカラーよりもプリンの状態が気になりません◎

そのため、根元の暗い部分が長くなってくる4カ月目以降が染め直すタイミングと言えるでしょう。

バレイヤージュの次はこんなスタイルにチャレンジ

バレイヤージュをしばらく楽しんだあとは、そのまま活かすか、デザインを一度リセットするかの大きく2つの選択肢があります。 髪の状態や気分に合わせて、次に挑戦するスタイルを決めていきましょう。 ここでは、バレイヤージュを「やめる場合」と「活かす場合」に分けて、それぞれおすすめのスタイルをご紹介します。

バレイヤージュをやめるなら

バレイヤージュをやめたい場合、スジ感を目立たなくするために、髪全体をワンカラーで均一に整える方法があります
暗い部分をトーンアップ、または明るい部分をトーンダウンすることで全体のトーンを調整。
こうすることで、伸びかけた部分との色の差を目立ちにくくし、ヘアカラーのメンテナンスがしやすくなります。

なお色の入り方は髪の状態やブリーチ履歴によって異なります。
美容師さんに事前にしっかりカラー履歴を伝えておくことが大切です。

バレイヤージュを活かすなら

もう一つの選択肢は、バレイヤージュのスジ感を活かしたハイライトカラーです。
ハイライトは、根元から毛先まで均一な太さと色味で入れるため、より明確なスジ感が出るスタイルになります。
すでにブリーチを施している場合は、明るいカラーが入りやすく、コントラストのある仕上がりを手軽に楽しめるでしょう。