顔まわりの髪の毛ってどこ?

顔まわりの毛ってどこ?
顔まわりの髪の毛とは、ざっくりフェイスラインを包む髪の毛。
もう少し詳しく伝えると、イラストのように前髪横にある、こめかみからもみあげ前までの髪の毛全体を指します。
また、顔まわりカットの中でもよく聞く触覚とは、こめかみの毛のことをいいます。

顔まわりの髪の毛は顔の形の印象を左右する部分。
カットしたりアレンジすると、顔型の悩みをカバーしたり、顔型の個性を引き出すことができるんです。

触覚ヘア、姫カット…顔まわりカットは4種類ある

顔まわりをカットするスタイルは、カットの仕方によって異なる印象を持ちます。 ここでは、代表的な顔まわりカットスタイルをご紹介していきます。

その1:触覚ヘア

触覚ヘアとは、前髪の横のもみあげあたりの髪を伸ばし、顔に沿うようにつくったヘアスタイルです。 
その名の通り、昆虫の触覚のような束が特徴。
触覚で輪郭などを隠すことによって小顔効果があり、目を大きく見せる効果もあります。

長さの目安は、リップライン〜あごラインあたり。
ショートさんの場合は頬より短くなることも。
バランスよく見えやすく、どんなスタイルにも取り入れやすい長さです。

可愛らしく、またフレッシュな印象になるため、垢抜けを目指したい方はまずトライしてほしいカットです。

その2:姫カット(ステップカット)

姫カットとは、顔まわりの髪を頬からあごのあたりで短くぷつっとカットした、姫毛という毛束を含むヘアスタイルのことです。

日本の伝統的な髪型がもとになったスタイルで、サイドがぱつっと切り揃えられているのが特徴です。

顔まわりにくっきりとしたカットラインが出るため、頬やあごのあたりが強調され、モードで個性的な印象をプラスできます。

一見似たようなカットに見える、触覚ヘアとの違いはカットラインにあります。
触覚ヘアは顔に沿うような自然な曲線が特徴、姫カットはラインを強調するようなぷつっとしたデザインが印象的です。

その3:顔まわりレイヤー

顔まわりのレイヤーは、顔まわりにある髪の毛を顔を囲むように切り、段であるレイヤーを入れるスタイルのことを指します。

立体感や動きを出すことで顔まわりの印象を軽やかにし、小顔効果を狙うことができるのがポイント。
また、ウルフヘアなど個性のあるスタイルにアレンジすることもできる顔まわりカットです。

その4:シャギー

シャギーとは、毛先をそぐようにして量を減らし、毛先に軽さをもたらす顔まわりカットのこと。

レイヤーと似ているようにも思えますが、実は異なるカット技術です。
髪全体に段差をつけてシルエットを整えるのが、レイヤーカット。
対して、シャギーはシルエットではなく、毛束にアプローチして軽くする方法を取っています。

毛先に動きを出しやすくなり、簡単に軽さを表現することができます。
抜け感を演出することができるスタイルです。

顔まわりに触覚をつくる魅力って?

ヘアスタイルは、カラーや巻き方、ヘアアレンジに目がいきがち。 そのため、顔まわりは後回しになってしまっている人も。 しかし、顔まわりカットでつくる触覚ヘアはスタイルのキーとなり魅力を秘めている部分でもあります。 この項目では、触覚ヘアの代表的な魅力を3つ紹介していきます!

メリット1:小顔効果が期待できる

メリットの1つ目は、小顔効果が狙えること。
顔まわりの髪をカットすることで毛先に動きが出て、顔まわりに髪の毛が沿うようになります。
顔まわりを隠すことが出来るので小顔効果を狙えるのはもちろん、横顔も可愛く映りますよ♡

メリット2:髪色やスタイルが重ためでも軽やかに仕上がる

メリットの2つ目は、髪色やスタイルが重めでも軽やかに仕上がること。
黒髪など暗めの髪色やフォルムが重ためのスタイルは、地味に映ったり重たく見えてしまいがちなのが悩みどころです。

しかし、顔まわりの毛束を骨格に合わせてカットすることで、暗髪や重めのスタイルでも透け感や抜け感を演出することができるんです!

メリット3:どんなアレンジとも組み合わせられる

メリットの3つ目は、どんなアレンジとも組み合わせられること。
触覚ヘアは、顔まわりの毛束を軽く巻いたり、ワックスを揉み込んだりと雰囲気を変えられるのがポイント。

そのため、どんなアレンジとも合わせやすいんです。
軽さと動きが出ることで、いつものアレンジに垢抜けた印象をプラスすることができますよ。

手順イラストつき。顔まわりの触覚ヘアをセルフでつくる方法

触覚がなく、今すぐにサロンに行く予定のない人。 また、触覚はあるけれど伸びてきてしまった人必見! この項目では、セルフでの触覚カットの方法を解説していきます。 ポイントやコツをおさえることで、上手く触覚はカットできます。 ハサミとコームを用意して、ぜひチャレンジしてみましょう!

セルフ顔まわりカット 手順①
手順①コームを使って、前髪を全てとかす。

前髪を分けとり、トップからおでこにかけて三角のゾーンができるようにする
セルフ顔まわりカット 手順②
手順②三角ゾーンの両端にコームの先をあて、こめかみが隠れる程度に横1〜2cmの髪の毛を分けとる
セルフ顔まわりカット 手順③
手順③同じようにもみあげの髪の毛を分けとり、それ以外の髪の毛を全て後ろで結んでまとめておく
セルフ顔まわりカット 手順④
手順④顔まわりの髪の毛を顎下2cmのあたりで、指で斜めに挟む。

ハサミの刃が上に向くように斜めにもち、指で挟んでいる部分までしっかり切り込む。

反対側も同じように切り込む
セルフ顔まわりカット 手順⑤
手順⑤もみあげ髪の毛を分けとり、顔まわりの毛のカットラインの延長線上で、指を挟む。

ハサミの刃が下に向くように斜めにもち、指で挟んでいる部分までしっかり切り込む
セルフ顔まわりカット 手順⑥
手順⑥反対側も同じように切り込み、とかして完成

参考にしたい顔まわりの触覚ヘア:ショート

ここからは、レングス別におすすめの顔まわりカットをご紹介していきます。
まずは、ショートと触覚ヘアの組み合わせ。

ショートさんは、レングスの短さによりスタイリングでの変化をつけにくいと思われるかもしれません。
しかし、触覚ヘアを取り入れることで、ヘアスタイルの幅がぐっと広がるんです。
顔まわりを巻いたりすれば、雰囲気もガラッと変えられますよ。

また、首まわりがすっきりと見えるショートさん。
触覚ヘアを組み合わせることで、さらに小顔効果を狙えるのも嬉しいポイントなんです。
さりげなく残した触覚ヘア
顔まわりにさりげなく残した触覚が印象的なマッシュショート。 フェイスラインをやさしくカバーし、顔の余白を自然に調整してくれています。 ショートでも柔らかさと上品さをしっかり残したい方におすすめ。
コンパクトにまとめたショートヘア
顔まわりに細く設定した触覚がポイントのコンパクトショート。 全体はタイトにまとめつつ、前髪からサイドの動きで抜け感を演出。 コンパクトなシルエットでものっぺり見せず、立体感と軽さを両立しています。
後ろに流した華やかな触覚ヘア
ストレートラインが美しい、王道のワンレングスボブ。 重めシルエットになりがちなボブスタイルに、幅のある触覚を加えることで、顔まわりにアクセントを加えています。 触覚は後ろに流して華やかさもプラス。
耳かけも決まる、すっきり見えショートボブ
自然につながる前髪と触覚で、すっきりとした印象のショートボブです。 耳かけしてもバランスよくまとまり、きちんと感と抜け感を両立できます。 シンプルながらも計算されたシルエットで、爽やかで品のある仕上がりです。

参考にしたい顔まわりの触覚ヘア:ミディアム

ミディアムと触覚ヘアの組み合わせも、相性ばっちり。
触覚があるだけで顔まわりに陰影が生まれ、華やかさや小顔効果がアップします。
また、髪を結んだときにも、触覚の毛束が残ることでアレンジが一気に垢抜けて見えるのも大きなメリットです。
触覚ヘアで小顔見え
顔まわりに触覚ヘアをつくることで、耳かけやまとめ髪もバランスよく決まるミディアムヘア。 くすみすぎないメルティカラーが肌に血色感を与え、髪のツヤも引き立ちます。 動きと柔らかさのあるシルエットが魅力で、どんな方でトライしやすい美人見えスタイルです。
カールさせた触覚が立体感を演出
ミディアムに触覚ヘアを合わせたこちら。 結んだときにもしっかりこなれ感を演出できるんです。 特にこのスタイルでは、触覚部分がほんのりカールしていることで、結んだときでも顔まわりがのっぺり見えないのがポイント。
太めの触覚 × ミディアムボブ
顔まわりに太めに落ちる触覚ヘアがポイントの、動きのあるミディアムボブ。 全体はゆるく巻かれており、ほどよくラフで柔らかい印象に。 ナチュラルで大人の余裕を感じるカジュアルスタイルです。
ストレートタッチのミディアムヘア
フェイスラインに細く落とした触覚ヘア。 シンプルなストレートヘアに、表情を加えてくれています。 前髪は透け感のあるシースルーバングで、目元を引き立てながらも全体の重さを感じさせません。

参考にしたい顔まわりの触覚ヘア:ロング

最後は、ロングヘアと触覚ヘアの組み合わせ。
アレンジの幅は広いですが、顔まわりを何もしないと動きが出ず、重たく見えてしまうこともあるロングヘアさん。
そこで、触覚ヘアを取り入れるとヘアスタイルを軽やかにしたり、動きをつけることができるんです。
一気におしゃれ度を上げることができます◎
清楚な雰囲気のロングヘア
ストレートに落とした触覚ヘア。 ストンと落ちる質感だからこそ、触覚が引き立ち、清楚で透明感のある印象に。 顔の余白をカバーしてくれるため小顔見せも叶います。
重たく見えないレイヤーロング
こちらはローレイヤーを仕込んだロングヘア。 顔まわりには束感のある少量の触覚ヘアをプラス。 全体を柔らかく仕上げているので、重たく見せたくない方にぴったりのロングスタイルです。
ぱつっと感のある太め触覚ヘア
ぱつっと感のある触覚ヘアを効かせた、メリハリのあるこちら。 しっかりめの前髪とサイドに残した太めの触覚で、顔まわりにくっきりとしたフレームをつくっています。 毛先は軽く仕上げて、全体をバランスよく仕上げています。
触覚ヘアを取り入れるだけでこなれた印象に
シンプルなまとめ髪に、触覚ヘアを合わせたスタイル。 フェイスラインに沿って自然に落ちる毛束が、小顔効果と抜け感の両方を叶えてくれます。 ただのひとつ結びでも、触覚ヘアを取り入れるだけで、一気にこなれた印象に◎

顔まわりの触覚ヘアがNGなシーンは?

触覚ヘアは人気のスタイルですが、就活や証明写真、学校などでは控えたほうが安心です。
顔に髪がかかることで表情が見えづらくなり、清潔感や誠実さが求められる場面ではマイナスに働くことがあります。

証明写真では顔まわりに髪がかかると、暗い印象に見られることも。
さらに、校則が厳しい学校では触覚ヘアそのものがNGとされるケースもあるため注意が必要です。

こうした場面では、耳にかけたりピンで留めたりして、顔まわりをすっきり見せる工夫を取り入れましょう。

顔まわりカットや触覚ヘアを取り入れて、さらにおしゃれを楽しもう!

顔まわりカットや触覚ヘアを取り入れるだけで、いつものスタイルがぐっと垢抜けた印象に変わります。 小顔見せや抜け感を演出できるのも人気の理由。 「挑戦してみたいけど迷っている……」という方も、美容師さんに相談すれば、あなたに似合うバランスで取り入れてもらえます。 この記事を参考に、気になるスタイルが見つかったら、ぜひサロンで相談してみてくださいね。