1日がんばったら、笑って終わることが大事なんです

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『ドラゴンボール』には今回初出演ですが、小学生の頃から大ファンだったとか。

アニメの放送が始まったのは、まだ物心つかないくらいでしたけど。気づいたらドラゴンボールは身近にあって、再放送もされていて。 熱心に見ていた年齢のときには、テレビ放送で見た上で、さらに録画してビデオで繰り返し見てましたね。録画を見るのがすごく楽しみでおうちに帰ってくる、みたいな(笑)。それくらい好きでした。

声優さんというお仕事を目指すキッカケになったりも?

いえ、それより全然前ですね。当時から僕、本当にテレビっ子で。 ドラマ、バラエティ、アニメ、全部好きでかじりついて見てたんですね。 ただ、大好きなアニメの中に自分が行くなんて、当時は全然考えてなかったです。 そもそも想像できていないというか、子供の僕はアニメに声をあててる人がいるっていうことを、そんなに認識できてなかったですよね。 だから小学生の頃の自分が知ったら、びっくりすると思いますよ。 「君は大人になってから、ドラゴンボールの世界に入れるんだよ」なんていったら、それこそ飛んでっちゃうんじゃないかな。(笑)

今回の映画で演じられるのは、悟飯やピッコロの敵として登場するガンマ2号です。 ガンマ2号について、ご自身に似ているポイントってありますか?

映画の中でのガンマ2号のあり方っていうのは、面白い部分があって。 結構お調子者なのかな、みたいなところは、プロモーション映像でも出てきますよね。 ヒーローポーズみたいなのを取りたがるんですよ。 ドラゴンボールが大好きだった宮野少年は、そういうところがあったので(笑)。 すぐにカッコいいのを真似してポーズとったりとか。悟空みたいになりたい、って一生懸命修業したりとか。そういうところは共通項かなと思います。

修業、何してたんですか?

体に重いものをつけたりとか、してました(笑)。それを、どすっと落としたり。 さすがに今は、お仕事以外で日常的に「ばっ しゅびっ しゃきーん!」とかは、やらなくなりましたけど、アドリブでポーズに声を入れてください、って言われた時は自然にできましたし。 その素養は残ってると思います。

今回の映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』の中で、一番のお気に入りシーンは?

一番のお気に入りはネタバレになっちゃうので言えないんですけど、 ガンマ2号としてのカッコいい部分が観られますので、ぜひ楽しみにしてほしいです。 言える部分でいうと、(神谷浩史さん演じる)ガンマ1号と僕が演じたガンマ2号のやりとりっていうのが非常に印象的で。 性格が正反対なんですよね。ガンマ1号は任務にも何に対しても真面目に向かっていくんだけど、ガンマ2号は「大丈夫だよ、あんま固く考えるなよ」みたいな性格の違いがあって。 それで、メインの会話が進んでいる裏でガンマ2号がガンマ1号にちょっかい出す、みたいな動きも見せるんですよ。 そこで結構アドリブを入れていたりしているので、そこはお気に入りだし、おすすめです。 ガンマ1号とガンマ2号のキャラクター性がとても現れていて、面白いなと思いながら演じてました。

大人になった宮野さんのご性格だと、ガンマ1号とガンマ2号ではどちらが近いですか?

えー。どうなんだろうか。 真面目なところもありますよとは思いつつ、ガンマ2号寄りではあると思います(笑)。 楽しいことは嫌いじゃないので。すぐおちゃらける、っていうところはありますね。

では、本作全体としての見どころというと。

まさに〝スーパーヒーロー〟を感じられるストーリーになっています。 鳥山ワールドのわちゃわちゃしたコミカルさやエンタメ感の中で、物語が展開するにつれて、いろいろなヒーローのあり方が描かれて。展開がアツいんです。 しかも、見終わった後に非常に気持ちのいい映画だなと思ってもらえると感じています。 ドラゴンボールのいいところが存分に詰まった、僕が大好きな、子供の頃に憧れたドラゴンボールが味わえるというか。 だから、ドラゴンボールが好きな方には絶対に満足していただけるんじゃないかなと思いますね。

最後に、宮野さんは声優、歌手、お芝居と様々なお仕事をされてますけど、切り替える時のリフレッシュ法はありますか?

仕事ごとの切り替えはあんまり必要ないんですけど、1日の区切りはお酒ですね。 声優のお仕事って、家での作業も多いんですよ。 でも「お酒飲んでからは仕事のことは考えない!」っていう風にしてるから、それが1日のスイッチを切ってくれる。 それまでにいっぱい詰め込んで、最後、お酒飲んだ瞬間にリラックスして、お笑い番組を見てただただ笑う、っていう。

お笑い番組もセットなんですね。

お笑い番組、大好きなので(笑)。 特に千鳥さんの番組は間違いがないので、ほぼ録画して見ちゃいますね。 そうやって、1日を笑って終わりたいっていうのがあって。お酒飲んでバラエティで締めてます。 笑うことは、一番大事ですね。

プロフィール

1983年6月8日、埼玉県生まれ。小学生の頃から仕事を始め、高校3年生で声優デビュー。 アニメ『DEATH NOTE』夜神月役、『亜人』永井圭役など正統派二枚目ボイスとしても人気に。 実写映画や舞台、『半沢直樹』『DCU』などのドラマに俳優として出演し、歌手としても活動。

お知らせ

ⓒバード・スタジオ/集英社 ⓒ「2022 ドラゴンボール超」製作委員会

6月11日(土)公開の映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』で、人造人間・ガンマ2号役に。 孫悟空たちによって壊滅したレッドリボン軍が復活し、生み出された究極兵器的な存在。 自らの正義を信じてピッコロや悟飯らを襲うのだが…。

宮野真守さんの更に詳しいインタビューは、2022年5月号の『HOT PEPPER』『HOT PEPPER Beauty』 にも掲載されています。街頭ラック等でGETしてね!

構成/石倉沙織(本誌) 取材・文/江尻亜由子 撮影/上原勇(サン・アド)  スタイリング/横田勝広(YKP) ヘアメイク/Chica(C+)