マッシュボブってどんなスタイル?

「マッシュボブ」はマッシュヘアとボブヘア、2つの要素をかけ合わせたスタイルです
マッシュヘアの特徴である、前髪から襟足まで繋がるように切り揃えたカットラインやきのこのような丸いシルエット。
そこに表面の髪を長く取り、まとまりを持たせるボブの特徴を合わせています。

マッシュボブとボブヘアの違いは?

マッシュボブとボブヘアの違いは、シルエットのまとまりにあります
通常のボブヘアは下の髪よりも上に重なる髪の方を長くとります。
対してマッシュボブは、カットラインを繋げて切り揃える関係から、全体の髪の長さを通常のボブよりも揃える傾向にあります。

そのため、通常のボブヘアはストンとまとまった見た目なのに対して、マッシュボブは全体的に丸みを帯びたまとまりのあるシルエットになるんです。

どんな髪型からだとマッシュボブにしやすい?

マッシュボブにしやすいのは、サイドからバックにかけて比較的長さがある髪型です。
なぜなら、ラインを繋げ全体に丸みを加えるカットをするために、ある程度の長さが必要になるから。

特に、顎下から肩ぐらいまでのミディアムレングスは、マッシュボブの特徴的なカットに移行しやすいでしょう。
もしショートスタイルからマッシュボブを目指す場合は、髪を少しずつ伸ばしながら徐々にマッシュボブの形に整えていく方法がおすすめです。

マッシュボブが似合うのはこんな人

マッシュボブはシルエットが丸く横に広がっているため、面長さんや卵型さんのお顔にお似合いとされています。
とはいえ、前髪やカットのバリエーションが豊富なので、どんな顔型にもフィットする髪型でもあります◎

他にも、年代を問わず幅広い層に対応できることもマッシュボブの魅力。
若い世代なら活発でエネルギッシュなデザインが、大人世代なら若々しくも落ち着きのあるデザインがお似合いになります。
マッシュボブは、シンプルながらも独特の個性があるスタイル。
カジュアルからシックまで幅広いファッションにフィットし、その人らしいテイストに近づけることができます。
系統を問わずおしゃれを楽しみたい方におすすめのスタイルです。

顔型別似合うマッシュボブガイド

前述のとおり、あしらい次第でどんな顔型にもフィットするマッシュボブ。 自分はどんなマッシュボブが似合うのか、気になる方も多いでしょう。 ここからは、顔型別にお似合いになるマッシュボブのポイントをご紹介します。

似合うマッシュボブ:卵型

卵型さんは、お顔の綺麗なバランスを保つことができるシンプルなカットがぴったり。
顔の周りに自然なレイヤーを入れて柔らかい印象を与えるのも良いですし、短めのマッシュボブを選んで輪郭を際立たせるのも良いでしょう。

似合うマッシュボブ:丸顔

お顔の横幅や頬のふくらみが特徴的な丸顔さん。
マッシュボブにする場合は、頭頂部に高さを出し、縦のラインを強調すると良いでしょう。
顔周りにレイヤーを取り入れると、フェイスラインをカバーすることもできます。

似合うマッシュボブ:面長

面長も特にマッシュボブが似合いやすい顔型の一つ。
卵形同様シンプルなマッシュボブもお似合いですが、面長さんの特徴である顔の縦感をカバーしたいなら、なるべく横のボリュームが大きいスタイルを選ぶと良いでしょう。
そのため、画像のように、パーマなどでボリュームアップさせたマッシュボブもおすすめです。
また前髪を作ることで、よりバランスの取れたスタイルになります◎

似合うマッシュボブ:ベース型

エラがはっているなど、フェイスラインが特徴的なベース型さん。
マッシュボブのカットラインがはっきりしていると、輪郭が強調されすぎてしまうため、なるべくラインをぼやかしたマッシュボブを選ぶのがおすすめです。
毛先にレイヤーを入れたものやパーマで柔らかくぼかしたスタイルがぴったり。

似合うマッシュボブ:逆三角形

逆三角形型は額が広く、顎先がシャープなのが特徴。
ベース型同様フェイスラインが特徴的なため、顎周りを包むようなマッシュボブでシャープさを目立たなくしましょう。
また、額の広さをカバーできるよう、幅の広い前髪を作るのもおすすめです。

失敗しないマッシュボブのオーダーポイント

マッシュボブはその独特な形状から個性的な印象を与える髪型のため、上手に取り入れることが大切です。
失敗しないマッシュボブは、以下2つのポイントをおさえてオーダーすると良いでしょう。

ポイントその1:どのくらい丸みを出すか

マッシュボブの丸みの度合いは、スタイルの印象を大きく左右します。

丸みを強調すると、ふんわりとしたかわいらしい印象になり、柔らかい雰囲気を演出します。
逆に丸みを控えめにすると、シンプルでシャープなスタイルになります。
自分が求めるスタイルに応じて、丸みの度合いや具体的なイメージを美容師さんに伝えてみてください。

ポイントその2:サイドのラインをどうカットするか

同じく印象を左右するのが、サイドのカットラインです。
サイドのラインがストレートであればシャープな印象に、サイドに軽いカーブやレイヤーを入れると、柔らかく動きのあるスタイルになります。
また、サイドの長さやカットの角度をどうするか、という点でも印象を変えることができます。

失敗しないマッシュボブは、美容師さんとのコミュニケーションが成功のカギです。
オーダー時には、解説したポイントを具体的に伝えるとともに、理想のマッシュボブの画像を見せながら説明してみてください◎ 次の項目では、オーダーの参考にしたいマッシュボブカタログをさまざまなニーズごとにご紹介していきます。

ニーズ別マッシュボブカタログ:前髪あり

前髪ありのマッシュボブは、キュートで活発な印象を与えてくれるスタイル。
おでこや顔の一部をカバーできるため、面長さんや逆三角形さんなどにおすすめのマッシュボブが揃います。
また前髪の形によっても印象はさまざま。
ここでは前髪ごとに異なる3つのスタイルをご紹介します。
薄めのワイドバングが取り入れられた、こなれ感のあるマッシュボブ
ころんとしたシルエットが可愛いマッシュボブ。 目の横幅より少し先まで幅を取ったワイドバングで、可愛らしくこなれた印象に仕上げています。 こちらは顔まわりにレイヤーを入れているため小顔効果があり、丸顔さんにもおすすめのスタイルです◎
個性際立つラウンドバングマッシュボブ
前髪からサイドまで、毛先をつなげるようにカットするマッシュボブ。 こちらはカットラインをゆるくカーブさせ、前髪をラウンドバングで仕上げています。 インパクトのあるレッドカラーをあわせることで、個性を際立たせているスタイルです。
抜け感ぱっちりシースルーバングマッシュボブ
こちらはマッシュボブにシースルーバングを合わせたスタイル。 マッシュボブは髪の密度が高いものが多く、やや重たく見えがち。 そんなときにシースルーバングを合わせれば、軽く抜け感のある印象に仕立てることができます◎ 顔まわりにもザクザクとしたカットを取り入れ、ライトな印象のマッシュボブに近づけちゃいましょう。

ニーズ別マッシュボブカタログ:前髪なし

前髪とサイドの髪の長さを均一にするマッシュボブでは、おでこを出す前髪なしスタイルも人気です。
前髪を分けるぶん直線の要素が生まれ、前髪ありよりも洗練して落ち着いた雰囲気になるのが特徴。
顔周りの髪の毛を外に流すか内に巻くかなど、気分次第でアレンジしやすいのも魅力です。
アンニュイな雰囲気のチークバングマッシュボブ
シンプルなマッシュボブにチークバングを合わせたこちら。 頰に下ろした長めの前髪が、アンニュイな雰囲気を醸し出してくれます。 正面からだけでなく横から見てもおしゃれなスタイルです。
スタイリングで作る韓国風マッシュボブ
顎のラインで切り揃えたマッシュボブを韓国風にスタイリング。 顔周りの毛は外に、耳下の毛は大きく内巻きにカールさせることで、韓国ボブの定番スタイルであるタンバルモリに近い形に◎
アクティブに見えるセンターパートマッシュボブ
こちらはセンターパートのマッシュショートボブ。 おでこを見せることで顔が明るく見え、快活な印象に仕上がるのが魅力です。 スタイリング時は前髪を根元から立ち上げるのがポイント。

ニーズ別マッシュボブカタログ:短め

この項目では、顎ラインちょうど、または顎より上で切り揃えた短めマッシュボブをご紹介します。 短めマッシュボブは全体の長さが短い分、ころんとまとまる可愛らしい印象のスタイルが多め。 カットラインや前髪を工夫して、自分に似合う短めマッシュボブを見つけてみてください◎

すっきりフォルムのマッシュボブ
毛先を軽めにカットし、すっきりとしたフォルムに仕上げたマッシュショートボブ。 艶のあるピンクブラウンのカラーとの相性も良く、可愛らしくも上品な印象に仕立てています。
顔周りデザインを施したマッシュボブ
こちらは顔周りのデザインが印象的なマッシュボブ。 全体のフォルムはシンプルですが、顔周り中心にシャギーレイヤーを入れているため、軽さと束感のあるスタイルとなっています。
姫カットがかわいいマッシュボブ
マッシュボブのカットラインは直線的につなげなくてもOK。 こちらのスタイルのように姫カットを加えるのもかわいいんです! サイドのカットラインを変えるだけなので、通常の短めボブスタイルからイメチェンしたいときにもおすすめですよ。

ニーズ別マッシュボブカタログ:長め

次にご紹介するのは、顎より下で毛先を揃えた長めのマッシュボブ。
短めのマッシュボブよりも重さがあり、大人っぽい雰囲気のスタイルが揃います。
長さがある分パーマなどもかけやすいので、いろんな形のマッシュボブを楽しむことができます。
ナチュラルすぎないマッシュボブ
バックを重めにカットしたマッシュボブ。 柔らかさと軽さのあるオレンジカラーを組み合わせています。 ナチュラルすぎずに個性も引き出すスタイルです。
パーマで動きを出した長めマッシュボブ
ダークトーンのマッシュボブにパーマをあてたスタイル。 髪に動きをつけることで軽やかに仕立てているのがポイント。 パーマも細かめにかけているため、かっこいい雰囲気に仕上がります。

ニーズ別マッシュボブカタログ:パーマ

シルエットに柔らかいカールやウェーブをプラスできるパーママッシュボブ。 パーマならではのふんわりとした印象を楽しみたい方やマッシュの個性的なシルエットをアレンジしたい方におすすめです。 スタイリング次第で動きをつけることもできるため、毎日のアレンジも楽しいはず!

抜け感バッチリニュアンスパーママッシュボブ
マッシュボブをベースに、顔まわりやトップにレイヤーを取り入れやスタイル。 動きを出しやすくした後、ニュアンスパーマでゆるくカーブをつけ、ふんわりとしたシルエットに仕上げています。 毛束の動きが見えるスタイリングすれば、さらに抜け感バッチリに◎
ふんわりパーマがキュートなマッシュボブ
肩につくくらいのなだらかなマッシュボブに、大きめのふんわりパーマをかけたスタイル。 髪色にオレンジベージュを選ぶことで、より柔らかい雰囲気を醸し出せます。

ニーズ別マッシュボブカタログ:刈り上げ

マッシュボブはどうしてもボリューミーになりがちなスタイル。
少しタイトに仕上げたい、かっこいい雰囲気にしたい、という時はぜひ刈り上げを取り入れてみましょう。
スタイルにメリハリがつく他、セットが楽になり、ヘアケアの手間も少なくなるのが魅力です。
タイトな刈り上げボブ
全体をタイトにまとめたスタイル。 内側をソフトに刈り上げています。 ボブの可愛らしさはそのままに、刈り上げた襟足と揃えたカットラインで、控えめながらもモードな雰囲気を演出します。
個性派刈り上げマッシュボブ
襟足と内側に刈り上げを施し、残した髪をマッシュボブにカットしたスタイル。 個性的ですが、メリハリがありクールな印象です。 こちらはお手入れも楽ちんな、2ブロックマッシュボブスタイル。 スタイリングに手間をかけたくない大人世代におすすめのスタイルです。

おばさんぽく見られたくない…大人に似合うマッシュボブの選び方は?

大人世代の方の中には、「マッシュボブに挑戦したいけれど、おばさんっぽく見えてしま」と心配する方もいらっしゃいます。
丸みが強調されるマッシュボブは、時にもっさりと重たく、年齢を重ねた印象を与えることがあります。
そこでマッシュボブを若々しく見せるために、2つのポイントを意識して取り入れましょう。

まず1つ目は、髪に動きを出すこと
カットやヘアアレンジで毛流れを作って、いきいきとしたマッシュボブにしましょう。
また、少しだけハイライトを加えて、立体感を演出するのも良いでしょう。

2つ目は、髪にボリュームを持たせること
髪がペタンとしていると、おばさんぽく見えてしまいやすいです。
髪にボリュームを持たせふんわりとした印象にすることで若々しさをアップさせましょう。

この2つのポイントを押さえることで、若々しいマッシュボブを楽しむことができますよ◎

マッシュボブの次はどんな髪型にするといい?

マッシュボブのような個性的な髪型にすると、次にどんな髪型にすればいいのか悩むことでしょう。 ここでは、マッシュボブの次にチャレンジしてみてもらいたい髪型を3つご紹介します。 1つ目はレイヤーボブ。 ボブに段を入れることで、動きと軽やかさをプラスしたスタイルです。 マッシュボブのベースを活かしながらレイヤーを入れることで、スタイルに変化をつけやすく、より動きのあるヘアスタイルに仕上げられます。

2つ目は、トップにボリュームを持たせ、襟足を長めに残したウルフスタイル。 シルエットがシャープに見えるため、マッシュボブの丸みから変化をつけたい人にぴったり。 とくにマッシュボブからマッシュショートウルフへの移行は、丸いシルエットと後頭部にかけて長くなるスタイルが活かしやすくおすすめです。

マッシュボブから他の髪型に移行する際は、ある程度髪を伸ばす必要があります。 そこで最後にご紹介するのが、インナーカラーを仕込んだスタイル。 伸ばし途中の場合は、もともとのマッシュボブの形を活かしつつ、カラーで変化をつけるのも一考。 ベースカラーとインナーカラーのコントラストをつけると、雰囲気をがらっと変えられるのでおすすめです。