「重い女症候群」の男たち

恋する気持ちというのは、時に人を盲目にさせますよね。 あなたは今、「自分は重い女なのではないだろうか…?」と頭を悩ませていませんか? 友達に「それってちょっと、重いかも…」と指摘されたからでしょうか?最近彼氏から何か距離感を感じているからでしょうか? いずれにしろ、「果たして私の行動は重いのだろうか?」と考えているのでしょう。 そこで、まずは具体的に「重い女」のエピソードを紹介します。自分の普段の行動と比較してみてください。 ※今回の記事内での「重い女」に関する掲載内容は、インタビューを受けた男性や筆者の主観による所感であり、一般化できるものではない・科学的根拠に基づいた内容ではないことをご了承ください。

包丁を突き付けられた男-古川さん(仮名)のエピソード

古川さん(30歳、会社員)

「僕、重い女性が寄ってくる体質なんですよ」と笑う古川さんは、優しく人の話をよく聞く好青年。 だからこそ、相手の女性が「この人は全てを受け入れてくれる」と感じることが多く、彼に依存することが多いのだそう。 「一番強烈だったのが、包丁を腹部あたりに突き付けられて、今にも刺されそうになったことですね。7年前の出来事ですが、今でもあのときのことは鮮明にフラッシュバックします」 と、いきなりとんでもないエピソードを語ってくれる古川さん。 「もとから、ちょっとメールの返信が遅れると僕の家に飛んで来たり、電話で『もう死ぬ』と言われたりと、危うさは感じていました。その日は、恥ずかしながら他の子とデートしたのがバレてしまいまして…それでプツンと切れたのか、家具やら携帯やらを投げつけられた後、キッチンから包丁を持ってきて…という感じでした」 結局、平謝りして事なきを得た古川さん。そんなことがありながらも、その後2年お付き合いを続けたのは、その重さを差し引いても彼女のことが好きだったから…とのこと。

未読が100を超えて電源OFFした男-鈴木さん(仮名)のエピソード

鈴木さん(27歳、会社員)

「メールを見るタイミングとか頻度って、人によって結構違うじゃないですか?僕は、仕事で人と会う時間が多いこともあって、普段あまり見ないタイプなんですね」という鈴木さんだが、元カノは真逆のタイプだったようです。 「僕がメールを開かないもんだから、彼女からのメールの未読がどんどん溜まっていくんですよ。そんな中でもスマホはひっきりなしに受信をしている。未読の数が10件を超えたあたりではヤバイと思い始めましたが、30を超えるとちょっと面倒な気持ちになり、50になると恐怖心が襲ってきました。向こうも情緒不安定だったかもしれないけど、こっちも感情の揺れ幅がハンパなかったですね(笑)」 「100を超えたところで、現実逃避するためにそっとスマホの電源を落としました。まあでも何の解決にもなってないので、その後彼女が共通の友達に泣きながら連絡したみたいで、大変だったみたいです。」 人ごとのように語る鈴木さんは、それ以来「メールをあまりたくさんしない人」が付き合う人の条件に加わったそうです…。

「両親」という言葉を聞いただけで体が反応するようになった男-戸田さん(仮名)のエピソード

戸田さん(32歳、会社役員)

戸田さんが2年前の30歳のとき付き合っていた同い年の彼女は、結婚願望の強い人だったそうです。 「とある飲み会で出会ったんですが、すごくノリが合ったのですぐお付き合いするようになりました。最初はよかったのですが、2ヶ月を過ぎたあたりでやけに向こうの両親に会ってくれ的な雰囲気を感じてきたんです。」 戸田さん自身は、起業してまだ1年ということもあり、まだ結婚は先かなと考えていたそうで、あまり両親に会うことは前向きではなかったためやんわりと「かわして」いたのですが、彼女は段々直接的に求めて来るようになりました。 「明日の昼空いてる?お母さんとお姉ちゃんが近くでランチしてるんだって」 「うちのお父さんも会いたいって」 「いつ両親に会ってくれるの?」 「あまりの頻度で『両親』という言葉を聞き過ぎた結果、『両親』と聞いただけでビクッと体が反応するようになってしまいました(笑)」 最後に、その後彼女とはどうなったのですか?と聞くと、意外なことにこんな答えが返ってきました。 「それが今の奥さんです(笑)。結果なんだか押し切られたみたいになってしまいましたが、まあ今幸せですし、それはそれでよかったのかもしれませんね。」

エピソードから見えてきた「重い女」の特徴とは?

いかがだったでしょうか? 今回のエピソードは、かなり「強めの」ものを厳選したというのもあり、「私、そこまでじゃないよ!」という感想も多いのではないでしょうか? ただ、そこまで強烈じゃなくても、男性が「重い」と感じるポイントはインタビューの中でたくさん拾うことができました。 ある程度そのパターンが見えてきたので、ここに「重い女の特徴」としてまとめてみましょう。

1日1回は怒る、泣く

とにかく感情的。怒る、泣くといった感情を毎日のように浴びせ続けられると、相手にとって大きなストレスとなります。 たまに大喧嘩して…ならいいですが、日々起こりうること(メールの返信が遅いなど)で感情をぶつけるのは、可能なら控えましょう。

メールが長すぎる、回数が多すぎる

好きな人に今日あったこと全部を話したい気持ちはわかりますが、あまりに長文で何度もメールをすると、かえって返信が遅くなってしまうかもしれません。

相手からの返信を1時間以上待てない

どうしてもスマホを触れない時間というのはあるものです。少なくとも1時間くらいは待ってあげましょう。

相手のSNSの投稿に対して、毎回すぐに・全部リアクションする

彼のSNSの投稿に必ず「いいね」やコメントをしていると、何か監視されているような気持ちになってしまうかも…

「元カノ」と自分を比較しようとする

「やっぱ元カノの方が好きなんだ」「私は元カノの代わりにはなれない」などは、思っても口に出さない方が吉です。

脅迫めいた「大好き」表現をしようとする

たまに好きと言ったり、くっついたりは「可愛い」の範囲ですが、「あなたがいないと死んじゃう」レベルの大好き表現はちょっと行きすぎですね。

やたら自分の両親に紹介しようとする

ストレートに「重い」と感じると多くの男子が語ってくれましたが、戸田さんの例のように功を奏する可能性もあり。どうしても紹介したいなら、深刻な感じじゃなく、明るく誘ってみましょう。

相手の家の家事を率先してやる

「え~、●●君部屋散らかってるんだ~?掃除に行ってあげようか?」と言われて喜ぶ男子もいますが、「自分の家」というプライベート空間をあれこれされたくない男子が実は多いので、注意してください。

女だけじゃない!「重い男」の衝撃エピソード

本木さん(29歳、会社員)

ここまで、「重い女」のエピソードとその特徴を見てきましたが、最後にもう1エピソード。 重い女がいれば、「重い男」もいる、というお話です。 本木さん(仮名)は、嫉妬深く、メールの頻度も高く、彼女を束縛したがる「重い男」。 「3年前に付き合っていた彼女がいたのですが、もしかしたら束縛し過ぎてしまっていたのかもしれません」と語ります。 最初はうまくいっていたみたいです。メールの返信も早いし、積極的にデートに誘ってくれる本木さんを、彼女は信頼していました。 しかし、彼女が他の男性と歩いているところを本木さんが見てしまった日から、ふたりの関係は急激に変化することとなります。 その男性はただの仕事の同僚だったそうですが、本木さんは常に彼女を疑うようになりました。 「あれ誰だったの?」 「今日は飲み会?あの男いるの?」 「おれはこんなに好きなのになんで?」 さらに彼は彼女に門限(ふたりは同棲していました)を設け、仕事以外での外出は事前申請をさせるなど、徹底的に監視するようになりました。 そんな束縛が続いた結果、毎日のようにお互い言い合いのケンカが続き、その後1ヶ月もしない内に別れてしまいました。 ----- このエピソードを、自分を「本木さんの彼女」と置き換えて読んでみると、「なんだかめんどうくさいな」と感じると思います。 もしかしたら、「重い女」は、あなたが今感じたような気持ちを彼に与えてしまっているのかもしれません。 本木さんの例にもあるように、「重い男」はとことん相手を疑い続ける傾向にあります。相手のコトを信用できず、自分本位で考えがちなんですね。 重くなってしまうことに性別は関係なく、自分に自信が持てないあまり、相手の気持ちを疑い続けると、重くなってしまう。ということなのかもしれません。 「重くならない」ためには、できる限り「相手を信用する」ことが大事だと思います。また、恋愛以外に打ち込める何かを見つけ、相手の愛情に依存しすぎないことも大切です。 「もしかして、自分は重いのだろうか?」と思ったら、まずは「彼のことを信用してみよう!」と考えてみてください。 考えた結果相手を信用できないと思ったら、あなたがつらいだけ。早めに別の恋を探した方がいいかもしれません。