白髪を受け入れる、自然体で美しいグレイヘア

40代以降になると、徐々に気になり始める白髪。
白髪染めをするとなると、定期的なメンテナンスが欠かせません。

そのため、セルフで染めている方も美容院で染めている方も、準備や予約を面倒に感じることが多いでしょう。
また度重なる白髪染めは、頭皮や髪へのダメージも気になるところ。

そんな白髪に悩む大人世代に提案したいのがグレイヘアです。
グレイヘアとは、白髪を染めずに育て活かすヘアスタイルのこと。
最近では著名な俳優やモデルが取り入れていることから、人気が高まりつつあります。

今回は、グレイヘアのメリットを以下の3つにまとめました。

・白髪染めから脱却できる

・健康的な髪を維持できる

・ありのままの自分を楽しめる

グレイヘアにすると白髪染めは不要になるため、定期的なメンテナンスの手間から解放されます
白髪染めによる髪への負担がなくなり、健康的な髪を育てやすくなるのもグレイヘアのメリットです。
せっかく髪を染めても、パサツキやうねりが目立つと老け見えを助長するため、美しい髪づくりは若見えの重要なポイントです。

また、白髪染めをすると根元の白髪が目立ちやすいため、常に白髪を気にしてしまう方も少なくありません。
白髪に悩むストレスから脱して「ありのままの自分で過ごしたい」「自然な美しさを楽しみたい」といった思いも、グレイヘアは叶えてくれます。

白髪染めを繰り返すサイクルから抜け出せると、髪だけでなくメンタルもすこやかな状態を保ちやすくなるでしょう。

グレイヘアはどうやってつくるの?

メリットの多いグレイヘアですが、ただ白髪染めを辞めるだけでは、美しいグレイヘアをつくれません。 グレイヘアをつくるには、白髪以外の髪を染めて明るくし、白髪を髪全体になじませる必要があります。 ここでは、グレイヘアのつくり方を具体的に見ていきましょう。 なお、グレイヘアをつくるのは難易度が高いため、必ず美容院での施術を受けてくださいね。

つくり方パターン1:白髪以外を白髪に近い色にする

1つ目は髪全体をブリーチして、白髪に近い髪色にすることで、白髪をなじませる方法です。
白髪と黒髪の差が目立たなくなるので、統一感のある仕上がりになります。
手抜き感が出たり汚い印象になりにくく、グレイヘアへの移行期間も気持ちよく過ごせるでしょう。

また白髪の割合が増えても、髪に自然になじむため、手軽にグレイヘアに移行できるのもメリットです。
グレイヘアへの移行期間を短くしたい方におすすめの方法です。

ただし、黒髪を明るくするにはブリーチが2~3回必要なこと多く、髪への負担は避けられません。
ブリーチ後の髪は黄ばみやすいため、自宅でのケアも必須です。
カラーシャンプーやカラートリートメントで黄ばみを防いだり、ヘアマスクで髪を保湿したり、綺麗な髪色を保つケアを心がけましょう。

つくり方パターン2:白髪以外の髪にハイライトを入れる

2つ目は、黒髪部分にハイライトを加えて白髪を黒髪の境目をぼかす方法で、白髪ぼかしとも呼ばれています。
ハイライトとは毛束を細かく取って、そこにブリーチを入れる技術のこと。

髪全体が立体的に見えるため、ボリューム感の低下を自然にカバーし、若々しくおしゃれな印象に仕上がります。
部分的にブリーチをするため、全頭ブリーチよりも髪への負担が少ないのもうれしいポイントです。

ただ全頭ブリーチと同様に、ハイライト部分は色落ちしやすいため、定期的な施術が望まれます。
1ヶ月半に1回を目安に美容室に通うと、綺麗な髪色を保ちやすいですよ!

▼白髪ぼかしについて詳しく知りたい方はこちら

まだまだ不安なグレイヘア。よくあるお悩みに答えます

ここまで、グレイヘアのメリットやつくり方を見てきました。 しかし、いざグレイヘアに挑戦するとなると、 「本当に綺麗なグレイヘアになるかな?」 「グレイヘアの移行期間も挫折せずに過ごせるかな……」 と不安に感じる方も多いでしょう。 こちらでは、グレイヘアに関するお悩みをまとめました。 グレイヘアにしたいけど勇気が出ない方こそ、ぜひチェックしてくださいね。

お悩み1:グレイヘアにしたときの周囲の反応が気になる

事実、グレイヘアは実年齢よりも上に見られてしまいます
グレイヘアを躊躇する理由としても、老け見えに対する不安が多くを占める傾向にあります。

周囲の反応を気にしすぎないためにも、グレイヘアは50~60代から始めるのがおすすめです。
仕事やママ友とのお付き合いなど、人目につく機会が多いタイミングでグレイヘアを始めてしまうと、周囲の目を必要以上に気にしてしまい、ストレスに感じてしまうことも多いでしょう。
子育てや仕事が落ち着いたタイミングが、グレイヘアに挑戦するグッドタイミングです。

お悩み2:グレイヘアにした後のお手入れ、大変じゃない?

グレイヘア後のお手入れは必須ですが、白髪染めの負担が軽減されるので楽になるでしょう。

お手入れのポイントは黄ばみを防ぐことです。
グレイヘア用のシルバーや紫のカラートリートメントを使い、綺麗な髪色をキープしましょう。

さらに、艶やかでまとまりの良い髪を目指すことも老け見え防ぐコツです。
ドライヤー前に洗い流さないトリートメントやヘアオイルをなじませると、髪へのダメージを軽減しながら、まとまりの良い髪型を手に入れられます。

お悩み3:グレイヘアはどの美容院でもできる?

グレイヘアは難易度が高いため、トップサロンのみ施術可能です。
ブリーチやハイライトは一人ひとりの髪質や白髪の量に合わせて、丁寧に施術する必要があるためです。
「思い通りのグレイヘアにならなかった……」といった失敗を防ぐためにも、グレイヘアが得意なサロンを探しましょう。

なお、本記事でご紹介しているヘアカタログはグレイヘア施術の実績が豊富なサロンを厳選しています。
サロン選びで迷った際にも、ぜひ役立ててくださいね。

白髪を活かしたグレイヘア実例集

最後に、白髪を活かした素敵なスタイル実例をまとめました。 こちらでご紹介するグレイヘアは一般的な定義よりも広く、 ・白髪を全く染めずに白髪を活かすスタイル ・白髪を部分的に染めながら白髪を活かすスタイル を含めています。 ちらほら生える白髪が気になり始めた方から、白髪がだいぶ増えてきた方まで参考になるスタイルが目白押しです! ぜひスタイル選びの参考にしてくださいね。

すっきりメリハリショートで白髪を素敵に見せよう
白髪が多くなってきたら、襟足と耳周りをすっきりとカットし、大胆なショートヘアに挑戦するのはいかがでしょうか? 前髪とトップにボリュームが出るよう、毛流れをつくることで、素敵なスタイルが完成します。 顔周りもパッと明るくなるので、若見えも叶いますよ!
ラベンダーカラーで黄ばみをカバー
ハイライトを入れた後に、ブルーラベンダーで髪全体をほんのりと染め上げています。 ふんわりとパーマもかけて、ボリュームを出しているのも若見えのポイントです。 ブルーラベンダーは青みが強いため、白髪の黄ばみをしっかり打ち消してくれますよ!
白髪を活かすカラーでナチュラルに
白髪染めではなく、グレー系のカラーを髪全体にやさしく入れたスタイルです。 グレー系のカラーは白髪を目立ちにくくしながら、品良くまとめてくれるため、大人世代にぴったり◎ 「白髪染めはやめたいけど、何もせず老けて見えるのは嫌……」という方はぜひ挑戦してみてくださいね。
淡いブラウンを重ねて柔らかく仕上げて
ブリーチはせずに、淡いブラウンカラーをのせるだけで完成するスタイルです。 「グレイヘアだと派手になりそう」と感じる方も、ブラウンカラーをほんのり足すだけで、肌なじみの良い自然な仕上がりになります。 白髪が増えてきたからこそ髪色で遊んで、大人ならではのおしゃれを楽しみましょう。
透明感たっぷりのカラーで魅せるグレイヘア
ハイライトと明るめのカラーで、白髪を自然にカバーしています。 艶と透明感のあるグレイヘアにすることで、伸びてきた白髪も気になりません。 白髪が多くなってきた方は、思い切って明るめの髪色にして、白髪をカバーしましょう!
ハイライト✕グラデーションで移行期間もおしゃれに!
ハイライトとグラデーションカラーを取り入れた、デザイン性の高いスタイルです。 グラデーションカラーは根元から毛先にかけて、色を変えていくヘアカラー技術。 立体感が際立ち、ヘアスタイルをよりおしゃれに見せてくれます。 白髪をぼかしつつ、おしゃれに活かすスタイルで、グレイヘアの移行期間も楽しく過ごしましょう。
華やかなロンググレイヘア
ロングならではの豊かな毛量でつくる、ゴージャスなスタイルです。 白髪をハイライトのように活かすことで、立体感を生んでいます。 パーマやレイヤーカットを上手に取り入れることで、シンプルなロングヘアもおしゃれに仕上がります。

グレイヘアでありのままの自分を楽しもう

グレイヘアは白髪染めの手間が省けるだけでなく、自然な美しさを表現するスタイルとして人気が高まっています。 ただ、美しいグレイヘアをつくるには、経験豊富なサロンを選び、髪質や白髪の状態に合った施術を受けることが大切です。 ぜひ、本記事をサロン選びやお手本のスタイル探しに役立ててくださいね。 理想のグレイヘアで新たなおしゃれを楽しみ、今の自分をもっと輝かせましょう!