大人だってインナーカラーを取り入れたい

インナーカラーとは、髪の内側の髪を表面の髪とは異なる色合いにするカラーデザインのこと。
しかし、若者のスタイルの印象が強く「若作りしている」「無理して痛い」と思われないか、不安になっている大人女性も多いのではないでしょうか。
結論、大人世代にマッチするインナーカラーは多くあります。

確かにインナーカラーは、テレビや雑誌、SNSなどで取り上げられ、若者を中心にトレンドになっています。
でも、色味や配置を工夫すれば、むしろ大人世代が楽しめるカラーデザインなんです!

大人女性がインナーカラーを取り入れるポイントは、派手過ぎず地毛に自然に馴染む「さりげなさ」を意識すること。
ポイントをきっちり押さえることで、大人女性ならではの魅力をさらに引き出すことができますよ。

ここからは大人世代に合うインナーカラーの色味と、入れる位置に分けて詳しく解説していきます。

大人世代のインナーカラー:おすすめの色味

インナーカラーの色味選びのポイントは「さりげなさ」を取り入れること。

大人の女性はナチュラルで控えめな色味や、ベースの髪色に馴染む色味を選びましょう。

大人世代のインナーカラーが痛いと言われてしまう主な理由は、派手すぎる髪色をチョイスしてしまうから。

例えば、差し色だからといってレッドやブルー系の原色を取り入れると、浮いてしまい無理している印象になってしまいます。
また、髪色が本人の雰囲気に合わなかったり、服装やメイクとマッチしていないと、老けて見えることがあるので注意が必要です。

特に大人世代におすすめなのは、落ち着いた雰囲気のあるブラウン系・ベージュ系・アッシュ系のインナーカラー。
ベースの髪に馴染みやすく、初めての方でも取り入れやすい配色ですよ◎

ここからはそれぞれのカラーについて詳しく解説していきます。

その1:ブラウン系

王道のブラウン系のカラーは、インナーカラー初心者さんにぴったりの色味。 赤みがかった日本人特有の髪とも色合いがマッチしやすく、ナチュラルで落ち着いた印象に仕上がります。 さりげない濃淡のコントラストが、シルエットに立体感を与えてくれるのもGood。 気になる白髪を自然にカバーできるので一石二鳥です◎ 全体のコントラストの差が少ないので、髪色の規定が厳しい職場でも取り入れやすいですよ。

その2:ベージュ系

ベージュ系は、柔らかく落ち着いた印象を与えるヘアカラーです。 インナーカラーとして取り入れることで、顔周りをパッと明るく見せられます。 明るくインナーカラーを染めなくても、自然に出る明暗さを活かすことで十分引き立たせられるのも大きなメリット◎ また、ベージュ系は黒色と白色と中間のような色合いなので、白髪とも馴染みやすくなっています。 根元が目立ちにくく、髪が伸びても自然にぼかしてくれるため、頻繁に美容院に行けない方にも取り入れやすいインナーカラーです。

その3:アッシュ系

くすみや透明感が特徴のアッシュ系カラーも、インナーカラーとの相性は抜群! 日本人特有の髪の赤みを抑えられるので、トレンドの外国人風スタイルが楽しめます。 明るめの髪色ですが、大人っぽい艶やかなイメージを保ちつつ変化を楽しめるのが魅力のひとつです。 ブリーチをしなくても明るい色味を出しやすいので、髪を傷めにくいのも嬉しいポイント。 髪質の変化が気になる大人女性も存分にデザインカラーを楽しめます。 より透明感をアピールしたいならアッシュベージュ、赤味をしっかり抑えるならアッシュグレーがぴったりですよ。

大人世代のインナーカラー:おすすめの入れ方

大人世代にインナーカラーを似合わせるには、入れる位置とその範囲がとても重要です。位置を決めるときのコツは「さりげなさ」を意識すること。 インナーカラーを入れる位置は「耳横・耳周り」「こめかみ・顔周りの内側」「裾(毛先)の内側」の3か所があります。 ポイントは、髪が揺れたときや髪をかきあげたとき、耳かけをしたときにさりげなく見えるような位置にインナーカラーを入れること。 色を入れる範囲は狭めにして、細く入れるように意識しましょう。 範囲が広いと派手な印象になり、若作り感が強くなってしまうので注意が必要です。 広い範囲に入れたい場合は、インナーカラーを細めに入れれば、全体のバランスが取りやすくなりますよ。 ここからはインナーカラーの具体的な入れ方について紹介していくので、オーダーの参考にしてください。

その1:耳横・耳周り

インナーカラーの定番の位置といえば耳横・耳周り。
イヤリングカラーともいわれており、耳元にピンポイントでカラーを入れるので、文字通りイヤリングのように楽しめるデザインカラーなんです。

イヤリングカラーの魅力は、耳かけや髪をアップしたりしない限り色味が目立ちにくく、さりげなさを演出しやすいところ。

明るめのカラーを取り入れても、髪全体が落ち着いた印象に仕上がるため、髪色の規定がある職場でも取り入れやすいですよ。

その2:こめかみ・顔周りの内側

インナーカラーをこめかみや顔周りの内側に入れると、顔周りの印象が大きく変わります。
フェイスライン周辺にインナーカラーを入れることで顔周りが明るく見え、若々しい印象に◎

ただ、顔周りを明るくするために、必ずしもハイコントラストのカラーを選ぶ必要はありません。
インナーカラーだけでも、自然なコントラストを活かせるため、顔周りの印象がパッと明るく見せられるからです。

さらに、表面の髪の厚みを調整することで、雰囲気を自由に変えられるのも魅力的なポイント。
顔周り全体を染めるフェイスフレーミングやヘムライトとは異なり、インナーカラーは髪を被せることで派手すぎないカラーバランスを作ることができます。

明るめの色でもマイルドに調整できるので、「若作りに見えないか」と気になる方でも取り入れやすい位置といえるでしょう。

その3:裾(毛先)の内側

裾(毛先)の内側にインナーカラーを入れると、髪に躍動感が生まれ、目を引くアクセントになります。

特にミディアムヘアやロングヘアのような長めの髪の方は、裾(毛先)にインナーカラーを取り入れるとアレンジの幅が広がるのでおすすめです。

例えば、ミディアムヘアの毛先にインナーカラーを加えると、外はねや内巻きにした際にスタイルに立体感が生まれます。
ロングヘアの場合、毛先にインナーカラーを入れることで、重たく見えすぎないこなれ感を演出できるなど、たくさんのメリットがあります。

他にも巻いたり結んだりすることで、インナーカラーの印象が変わるのも裾(毛先)にインナーカラーに入れる魅力。
バリエーション豊富に楽しめるため、脱マンネリにもぴったりです。

大人世代のインナーカラー実例:ショート

ここまで、大人世代がインナーカラーを取り入れる際の色味・入れる位置について解説してきました。 ここからは、大人世代のインナーカラー実例をレングス別にご紹介します。 まずは、爽やかさやクールな印象のあるショートヘアから。 染められる範囲が少ないショートヘアは、ビビッドカラーを入れても違和感がなく、インナーカラーに挑戦しやすいレングスです。 例えば、ダークトーンをベースに明るめのインナーカラーを加えると、洗練された上品さな印象に。 明るめのカラーに暗めのインナーカラーを入れると、落ち着いた雰囲気が加わります。 顔周りやもみあげ、襟足へのインナーカラーとの相性は抜群◎ コントラストによってメリハリが生まれ、自然に立体感と奥行きが出ます。その結果、若々しい印象にも繋がりますよ◎

大人の魅力を引き立てるバイカラーショート
シンプルなマッシュショートにメッシュ状のインナーカラーをプラスしたスタイル。 ハイトーンのインナーカラーですが、細く入れることで派手すぎません。 さりげないアクセントが大人女性の魅力を引き立てています。
デザイン性抜群のメリハリショート
こちらは、ハイトーンカラーを楽しみたい大人女性におすすめのスタイル。 トップにハイトーンカラーを持ってきても、インナーカラーを暗めにすることで全体のバランスが取れます。 耳周りから襟足にかけて暗くなるナチュラルなコントラストがデザイン性抜群です◎

大人世代のインナーカラー実例:ミディアム

アレンジの幅が広いミディアムヘアと耳横や耳周りに入れるインナーカラーは相性抜群! トレンドののひし形レイヤーやくびれヘアと組み合わせれば、自然に顔周りを明るく見せる良アクセントになります。 ブラウン系、ベージュ系にも馴染むので内側の白髪も目立ちにくいところがメリット。 さらに、こめかみの高さからインナーカラーを入れることで、耳かけをしたときに目を引くさりげないワンポイントとしても楽しめます◎ 明るめのカラーを入れるときは、範囲をしぼりピンポイントでカラー入れると、上品さを保ちつつ若々しい雰囲気に仕上げられますよ。

2WAYを楽しむミディアムウルフ
クールな黒髪ウルフに、オレンジのインナーカラーをミックス。 顔なじみの良い暖色カラーが顔周りを明るくしてくれるため、大人世代でも取り入れやすくなっています。 おでこの高さから思い切ってサイドにインナーカラーを入れているので、耳掛けをすれば簡単にイメチェンできますよ◎
インナーカラーで可愛らしさをプラス
くびれミディアムに淡いパープル系インナーカラーを合わせたスタイル。 コントラストを抑えめにすることで、華やかで上品な可愛らしさを演出できます。 外はねスタイルにすると程よいアクセントになり、初めての方でも取り入れやすいデザインです。

大人世代のインナーカラー実例:ロング

ロングヘア×インナーカラーの特徴は、他のレングスに比べて派手になりにくいこと。 表面の髪が長いため、自然とインナーカラーが隠れ、明るめのインナーカラーでもさりげなく取り入れられます◎ また、インナーカラーを入れる位置を変えるだけで、ヘアスタイル全体の印象を変えられるのもロングヘアの魅力のひとつ。 例えば、顔周りの位置から入れれば、暗めのベースカラーでも髪全体が重すぎない印象に。 カールとウェーブをかけた毛先にインナーカラーを入れると、自然な動きやエレガントな雰囲気を演出できます。 インナーカラーは全体染めに比べて髪へのダメージが少ないため、髪質の変化が気になる大人女性にも取り入れやすいデザインカラーです。 ロングヘアスタイルを一段階アップさせたい方はぜひ挑戦してみてくださいね。

暖色系カラーでまとめた上品スタイル
前髪から襟足と顔周りを中心にインナーカラーを施した上品なスタイル。 全体は暖色系のブラウン、オレンジカラーでまとめています。 馴染が良い組み合わせなので、根元が伸びても気になりにくいのがうれしいポイントです◎
透明感あふれる外巻きロング
ホワイト系のインナーカラーを合わせた外巻きロング。 毛先にかけて徐々に明るくすることで、まるで常に光が当たっているような透明感を演出。 自然なグラデーションが、洗練された大人の魅力を引き立てます。 ヘアオイルを髪全体に馴染ませれば、ツヤ感たっぷりのエレガントスタイルの完成です。

大人世代のインナーカラー実例:ボブ

ボブヘアの大きな魅力はバリエーションの豊富さです。 特にイヤリングカラーとの相性抜群! 耳かけをすれば、サイドからチラっと見えるイヤリングカラーがアクセントとなり、ボブスタイルの魅力を引き立てます。 ただし、染める範囲を広げすぎると、若作り感が出てしまうので要注意! さりげないカラーバランスを作るためには、染める範囲をしぼることがポイントです。 コツを押さえれば、ひと味違うボブスタイルを楽しむことができますよ。

イヤリングカラーが映えるニュアンスボブ
ブラウンベースのボブパーマにイヤリングカラーを入れたスタイルです。 細く入れたインナーカラーが、ベースカラーと溶け合うようにマッチ◎ 毛先にかけてトーンが明るくなり、パーマのふんわり感を引き立てています。
シンプルボブ×イヤリングカラーで大人可愛く
シルエットをシンプルにすることで、よりカラーが映えるお手本のようなボブスタイル。 赤みがかったブラウンカラーをベースに、同系色のインなカラーを細めに入れ、自然なツヤ感を演出。 耳掛けをするとさりげないアクセントに。 耳掛けなしだと隠すことができるため、シーンに応じて見せ方変えられるのも魅力です。

インナーカラーを隠したいときもある。シーンに合わせたヘアアレンジ案

髪色に規定がある職場やフォーマルな場では、インナーカラーを隠して落ち着いた印象にしたいと思う方も多いはず。 でもせっかく染めた色を元に戻したくはないですよね。 インナーカラーの魅力は、少し手を加えることで気軽にオンオフを切り替えられることです。 ここからはさりげなくインナーカラーを隠すアレンジをご紹介。 併せてプライベートでは少し大胆に見せたいインナーカラーを活用したアレンジもするので、ぜひ参考にしてくださいね。

インナーカラーを隠すアレンジ

くるりんぱ×ギブソンタックで自然にぼかす
裾(毛先)の内側にインナーカラーを入れている方におすすめのアレンジ。 低めの位置にボリュームを持たせることで、インナーカラーを自然にぼかしてくれます◎ シルエットそのものが映えるので、セミフォーマルな場やビジネスシーンにマッチ。 ボリュームと清潔感が両立できるヘアアレンジなので、髪のボリュームダウンが気になる方にもおすすめです。
簡単ローポニーでインナーカラーを馴染ませる
こちらは、こめかみや耳前などに入れたインナーカラー隠すのにおすすめのスタイル。 ベースカラーとインナーカラーが同系色であれば、表面の髪を被せたり、後れ毛を調整したりすることでカバーできます。 可能な限り低い位置で結ぶと馴染やすくなりますよ。

インナーカラーを見せるアレンジ

インナーカラーを魅せるお団子ハーフアップ
髪をハーフアップにすることで、明るめのインナーカラーが映えるヘアスタイルにチェンジ。 カラーの明るさを調整すれば、ハーフアップにしたときのコントラストの差で印象を変えられます。 後頭部にお団子を作ると、トップにボリュームが出るため、ボリュームダウンが気になる方にもおすすめです。
コントラストが可愛い編みおろしアレンジ
ベースとインナーカラーのコントラストがおしゃれな編みおろしアレンジ。 コントラスト差が出るほど、よりメリハリが効いたスタイルになります。 ベースカラーが落ち着いているので、インナーカラーのトーンを明るめにしても、派手すぎない大人の印象に。 ハイトーンのインナーカラーが白髪ぼかしにもなるので、若見え効果も期待できるアレンジです。

白髪ぼかしとしても使えるインナーカラー

大人女性の悩みといえば、年齢を重ねるごとに目立ってくる白髪。
白髪は放置すると老け見えの原因になってしまうので注意が必要です。

ただし、インナーカラーを入れたい場所に白髪がある場合に限り、インナーカラーが白髪カバーとして活用できます。

ポイントは白髪がある位置に明るめのカラーを入れること。
もし根元から白髪になっても境目をぼかし、自然に白髪をカバーできるので大人女性も挑戦しやすいんです。

ポイントを押さえれば、大人世代の方も楽しめるのがインナーカラーの魅力。
ヘアカタログを参考に、ぜひインナーカラーを楽しんでくださいね。