今回教えてくれたのは……美容ライター・髙野知実さん

ネイルスクールでネイルの基礎を学び、JNA日本ネイリスト検定3級を取得。 美容やネイルに関する知識とセンスを活かし、 女性向けの広告制作や、記事の執筆など、幅広い分野で活躍中。

ネイルオイルってどんなもの?その特徴と効果

ネイルオイルとは、爪や爪まわりの皮膚を乾燥やダメージから守るネイル用オイルのこと。 キューティクルオイルとも呼ばれており、自爪のコンディションを整え、健康的でキレイな指先へと導いてくれます。 手は体の中でも露出する機会が多く、日常でも頻繁に動かす部位。 そのため、乾燥や摩擦、外部刺激によってダメージを受けやすくなっています。 ダメージが蓄積すると、二枚爪や割れ、ささくれなどのトラブルに繋がってしまうことも……。 ネイルオイルをこまめに塗ることで、爪や指先に潤いや栄養が行き届き、爪のトラブルを防止する効果が期待できます。 丈夫で健康的な指先は、ネイルのもちや見栄えも良くしてくれるため、長くお気に入りのネイルが楽しめます。 顔や体と同じように、指先もしっかりケアすることが大切です。 健康で美しい指先を保つためにも、ネイルオイルは欠かせないアイテムといえるでしょう。

ハンドクリームとの違いは?

手肌の乾燥から守るアイテムにはハンドクリームもあります。 ただ、ネイルオイルとハンドクリームは特徴や効果が異なります。 ハンドクリームは、手肌の保湿や保護に優れているアイテムです。 肌の表面に膜を作ることで、水仕事や摩擦などの外部刺激や乾燥から手肌を保護。 水分の蒸発を防ぎ、手荒れや乾燥を防いでくれます。 一方、ネイルオイルは爪の生え際(甘皮部分)や爪のまわりの皮膚に潤いや栄養を与えるのが特徴。 美容液のように成分が浸透し、爪の表層までしっかり届けてくれます。 ネイルオイルは今ある爪トラブルだけでなく、これから生えてくる爪に対するケアができる点も大きな魅力◎ それぞれの特徴や効果を理解した上で、上手く使い分けることが大切です。

ネイルオイルはこんな人に向いている

ネイルオイルは、爪の割れや欠け、ささくれやひび割れができやすくなったと感じる方に向いています。 また、ジェルネイルを頻繁にしている方やネイルのもちが悪くなってきた方にもおすすめです。 ネイルオイルは、ネイルをしている方が使うものと思われがち。 でも実は、普段ネイルをしない方にも効果的なアイテムなんです。 以前よりも爪や指先の乾燥やトラブルを感じるようになったという方は、ネイルオイルを積極的に取り入れてみましょう。

ネイルオイルを塗る頻度と効果的なタイミング

ネイルオイルを使いたいけれど、悩むのが塗る頻度とタイミング。 実は、塗るタイミングに決まったルールはありません。 乾燥が気になったときに、こまめに塗るのがおすすめです。 特に、手を洗ったあとやお風呂上り、就寝前などが効果的◎ また、ネイルをしている方は、オフしたあとのケアとして使うのもよいでしょう。 このようなシーンでは、爪や甘皮が柔らかくなっており、ネイルオイルが浸透しやすいタイミング。 ほかにも外出前や外出先での乾燥対策として使用するのもおすすめです。 ネイルオイルは1日に何度塗ってもOKです。 継続して塗ることが大切なので、お風呂上がりや朝のスキンケアなど、習慣化しやすいタイミングで取り入れてみましょう。

3ステップで解説。ネイルオイルの正しい塗り方

ここからは、ネイルオイルの塗り方を3ステップで解説します。 ネイルオイルは塗るだけでも効果的ですが、ポイントを押さえることで、より丁寧なケアに繋がります。 手順はとても簡単なので、早速実践してみてくださいね。

手順① オイルを適量取り出す

マニキュアのような形のはけタイプのネイルオイルなら、ボトルの縁でしごいて量を調節しましょう。

たくさんつけすぎたり、少なすぎたりするのもNG。
ハケ全体に満遍なくオイルがついている状態がベストです!
手順② 爪の生え際に塗る
オイルをサッと爪に乗せていくイメージで、塗りましょう。
生え際(爪と皮膚の境目)にオイルを少量置いていくような形で塗っていくとより馴染みやすくなります。
手順③ 指を手で揉み込みオイルを馴染ませる
爪の根元に置いたネイルオイルを、指先に向かってなじませるように手で揉み込み、乾くのを待ちましょう。
爪だけではなく、サイドの皮膚にもしっかり馴染ませるのがポイントです。

塗った後にハンドクリームを使ってもいい?

ネイルオイルを塗った後にハンドクリームを使ってもOK。 ネイルオイルで爪に潤いと栄養を与えたら、ハンドクリームで潤いをしっかりと閉じ込めるイメージです。 前述したように、肌表面を保護して水分の蒸発を防ぐ役割があります。 そのため、ハンドクリームを先に塗ってしまうと、ネイルオイルの浸透が妨げられてしまうことも。 それぞれの効果を存分に引き出すためにも、ネイルオイルの後にハンドクリームを使うのがポイントです。

自分に合ったネイルオイルの選び方

手軽に指先のケアができるネイルオイル。 しかし、たくさんの種類が販売されていて、どれが自分に合うのか迷ってしまいますよね。 ここからはネイルオイル選びのポイント3つを解説していきます。

ポイント1:継続して使えるものを選ぶ

ネイルオイルは継続して使うことで効果を実感しやすくなるアイテム。 継続するためにも、日常のふとした瞬間に使えるネイルオイルを選ぶことが大切です。 そこでポイントになるのがネイルオイルの容器。 ネイルオイルの容器には複数の形状があり、それぞれ特徴が異なります。 たとえば、お家ケアには、ハケでオイルを塗るマニキュアタイプや爪に直接オイルを垂らすスポイトタイプがおすすめ。 オイルの粘度が高く、1度で爪全体に塗り広げられるため、指先をマッサージしながらゆっくり浸透させることができます。 一方外出先では、サッと使える携帯タイプが便利です。 なかでも、先端にボールが付いているロールオンタイプや筆のようになっているペンタイプ、フロッキーチップが付いたチップタイプが◎ コンパクトで手を汚さずにケアできます。 シーンに応じて使いやすいものを選べば、ケアのハードルもグッと下がりますよ。

ポイント2:爪や爪まわりのトラブルに合わせて選ぶ

今の爪の状態に合った成分が配合されているネイルオイルを選ぶのもおすすめ。 ネイルオイルは、主に植物性のオイルが含まれており、指先に潤いを与える成分のほかに、爪に栄養を与えたり、補強したりする成分が含まれています。 爪の縦じわやささくれ、ひび割れなどには、アルガンオイル・アーモンドオイル・ホホバオイルが配合されているものがおすすめ。 二枚爪や爪が薄く割れたり、欠けたりする場合は、ケラチン・ジメチルスルホン・ビタミンAやEなどが含まれているものを選ぶとよいでしょう。 爪の乾燥やダメージの原因には、生活習慣の乱れ・ストレス・血行不良が関係しているケースもあります。 ネイルオイルでマッサージをしながら香りを楽しむことが、血行促進やストレス緩和にもなり、美しく健康な爪を保つことに繋がりますよ。 他にもネイルオイルに配合されている成分はたくさんあります。 自分の爪にはどんな成分が必要なのか迷ったら、ネイリストさんや販売員さんに相談してみましょう。

ポイント3:香りで選ぶ

好みの香りのネイルオイルを選ぶのもケアを続けやすいポイントのひとつ。 ネイルオイルには香りがあるものも多く、リフレッシュアイテムとしても楽しむケースもあります。 香り付きのネイルオイルには、天然オイルや香料を使ったものがあり、フローラル系や柑橘系、ハーブ系など、さまざまな香りが楽しめます。 複数の種類を用意して、シーンや気分に合わせて異なる香りのネイルオイルを使い分けるのもおすすめ◎ 好みの香りが指先から香れば、毎日のネイルケアも継続しやすくなります。 香りが苦手な方は、無香料タイプを選びましょう。

ネイルオイルを塗り続け、美しい爪先を目指そう

ネイルオイルは、指先を乾燥やダメージから守り、健康的で美しい状態へと導いてくれるアイテムです。 手や指先は、意外に人から見られている部分。 ネイルオイルを習慣にして、いつ見ても美しい状態を目指しましょう。 大切なのは、ネイルオイルを塗り続けること。 習慣化しやすいタイミングや自分に合うネイルオイルを選んで、無理なく続けられる工夫をしてみてくださいね。