コテ巻き風パーマとは?

コテ巻き風パーマとは、コテで巻いたようなカールを描くパーマスタイルです。

髪にカールをつける巻き髪は、ヘアスタイルに可愛らしさやエレガントさをプラスしてくれるスタイリングの定番。
コテやアイロンでカールをつければ、髪に抜け感が生まれ、より垢抜けた印象にすることができますよね。
しかし、コテやアイロンを使う巻き髪は、うまく仕上げるためにある程度の慣れが必要。
毎日練習するのも大変だし、不器用だから失敗が怖いと感じる方も多いでしょう。
そんな方にぜひおすすめしたいのがコテ巻き風パーマです。

コテ巻き風パーマってどんなパーマ?

コテ巻き風パーマについて、パーマメニューの観点から詳しく説明していきましょう。

コテ巻き風パーマは、「コテ巻き風パーマ」という特殊なパーマメニューがあるわけではなく、デジタルパーマを使っているのが特徴です。
熱とパーマ薬剤によって髪を変形、カールを定着させます。

パーマには濡れているときにカールが大きく出るものと、乾いている時にカールがしっかり出るものの2種類がありますが、コテ巻き風パーマは後者。
きちんと乾かしスタイリングを施すことで、持続的なカールを手に入れることができます。
普段コテを使うと巻きが取れやすいという方やくせ毛でうまく巻けないという方におすすめです。

コテ巻き風パーマとコテで巻くスタイルの違いは?

ではコテ巻き風パーマスタイルとコテで巻いたスタイルが同じかというとそうではありません。 それぞれできるスタイルや向いている長さに違いがあります。
コテ巻き風パーマは、パーマをかける際、髪にロッドと呼ばれる筒を巻いてカールをつけます。 その上から熱を当てて形づくるため、髪の根元にカールをつけることはできません。
したがって、主に髪の中間や毛先部分にカールをつけるスタイルを得意としています。
写真のように耳下から巻いたようなスタイルや毛先をワンカールしたスタイルは、コテ巻き風パーマ向き

また、パーマをかけた後に髪の毛が短く仕上がるため、短い髪の方にはあまり向いていません。
顎下数センチぐらいの長めレングスさんにおすすめです。
コテで巻くスタイルは、自分で距離感を調節することができるため、根元やトップ部分をしっかり巻くことができます
例えば写真のように、トップ付近からボリュームを出した巻き髪はコテ巻き向きです。

またコテ巻きの場合、ブリーチ毛にカールを付けることができます。
ブリーチをしている髪の毛にパーマをかけてしまうと、薬剤や熱のダメージに耐えきれず、髪がきれてしまう可能性も。
コテ巻きなら薬剤を使わない分、ダメージ軽減につながるため、ハイトーンの方にはコテ巻きをおすすめします。

コテ巻き風パーマでできるヘアスタイルは?

それではここからコテ巻き風パーマでできるヘアスタイルをご紹介。 パーマが得意とする大きくエレガントなカールのスタイルを集めました。

ゆったりウェーブがエレガントなセミロング
大きめのカールを得意とするコテ巻き風パーマならではなスタイル。 パーマをかけゆったりとしたウェーブを作ることで、シンプルなセミロングヘアに上品な印象をプラスしています。 たっぷりボリューミーなシルエットで華やかに見えるスタイルです。
ふわふわミディアムパーマスタイル
こちらはやや細かめのカールをかけたコテ巻きパーマ風スタイル。 細めのパーマのロッドを使うことで、ふわふわ繊細なパーマヘアを再現できます。
シンプルボブもコテ巻き風パーマでかわいく
シンプルなボブスタイルににコテ巻き風パーマをON。 犬の耳のようなふわふわシルエットが可愛らしいスタイルです。 パーマで巻き上がることを見越し、なるべく肩上の長さで挑戦するのがポイント!

コテ巻き風パーマでは難しいスタイルは?

先に解説した通り、コテ巻き風パーマにはスタイルの向き不向きがあります。 ここからご紹介するのは、パーマでは難しく、コテで巻くのに向いているヘアスタイル。 根元からカールさせているのものや短めレングスのカールスタイルなど、コテを使うことで再現できる髪型をご紹介します。

波ウェーブシルエットのロングヘア
コテ巻きパーマスタイルは、どちらかというと大きくゆったりとした縦巻きカールに適しています。 画像のようなウェーブスタイルは、カールが細かく波巻きにする必要があるため、コテ巻きパーマでは不向きです。
くるんと顎下外ハネボブスタイル
ワンカールはコテ巻きパーマも得意とするスタイル。 しかしレングスが短い場合、毛先を巻き込みすぎると、かえって不自然なスタイルになってしまうことがあります。 こちらの外ハネボブのように、レングスが短めでカールの尺加減が必要な場合、カールの強さを調節しやすいコテ巻きにするのが良いでしょう。
ボリュームバッチリハイトーンショート
コテ巻きパーマは、短い髪や髪のトップをカールさせるのには不向き。 またブリーチ髪にかけるのも適しません。 画像のようなハイトーンショートにカールを施す場合、根元からしっかり巻くことができるコテ巻きが◎ コテで調節しながら細かいカールを繰り返し、ふわふわボリューミーなスタイルに仕上げましょう。

コテ巻き風パーマのスタイリングは?

コテ巻き風パーマスタイルにしたら、しっかりスタイリングを施しましょう。
パーマの動きが目立つようになるうえ、カール自体の持ちも長くなります。
まずは濡れた髪の状態でヘアオイルやミルクなどのスタイリング剤を揉み込み、ドライヤーでしっかり乾かしていきましょう。
ドライヤーで乾かす際は、巻いたカールの流れに合わせて指で髪を捻るようにするのがポイント。
前述の通り、コテ巻き風パーマは髪が乾くタイミングで巻きが強くなるスタイルです。
ねじりながら余分な水分を飛ばしていくことで、より持続力のあるカールスタイリングになります◎

コテ巻き風パーマはどれくらいもつ?

コテ巻き風パーマで使用するデジタルパーマのもちは、一般的に2ヶ月から3ヶ月と言われています。
次のスタイルも巻き髪にする場合は、3ヶ月目以降に美容室でかけ直してもらいましょう。

なお、比較的長持ちするパーマではありますが、巻いているカールが大きいとゆるくなりやすい傾向に
巻きを長持ちさせたい場合は、細かめのカールを取り入れるのがおすすめです。

コテ巻き風パーマが落ちたらどんなヘアスタイルにするのがおすすめ?

3ヶ月しっかりコテ巻きパーマを楽しんだら、新しいヘアスタイルへの挑戦タイミング。 最後にパーマが落ちてくるタイミングで取り入れたい、おすすめヘアスタイルをご紹介します。

ゆるめパーマがアンニュイなミディアムヘア
ゆるくなったコテ巻き風パーマは、カールがランダムになりアンニュイな雰囲気が出ます。 そんなゆるさを活かしつつ、ウェットなスタイリングで仕立てたこちら。 深めの赤系カラーがスタイリングとマッチし、ツヤ感ニュアンスヘアを叶えます。
レイヤーで動きと軽さのあるスタイルに
まばらになってしまったパーマヘアを活かすなら、髪に軽さを出すスタイルがおすすめ。 例えばこちらのように毛先にレイヤーで段差をつけると、毛先が軽くなり、以前かけたパーマのカールが復活しやすくなります。
くしゅっとくせ毛風ボブスタイル
ゆるくなったパーマは、くせ毛っぽいくしゅっとした見た目になりがち。 ならばそこにさらにルーズなパーマをかけて活かすのも◎ 巻くときにねじりを加えるスパイラルパーマで作る、ふわふわ可愛らしいボブスタイルがこちらです。