知っておきたい、ブリーチ回数とヘアカラーの関係

髪のおしゃれの楽しみでもある、ヘアカラー。
最近は、発色の良いハイトーンカラーや透明感やツヤ感のある色がトレンドに上がっていますよね。

こうした髪色の多くは、薬剤を使って髪を脱色するブリーチメニューを取り入れている場合が多いんです。
素の髪の色を抜き、明るく発色のいい髪色にしたり、色のもつ透明感やツヤ感を演出するブリーチ。
回数を重ねれば幅広い髪色が叶うカラーメニューの反面、回数の数だけ髪にダメージが加わるメニューでもあります。
髪のダメージが気になる人なら、例えブリーチをするとしても、なるべく少ない回数にとどめたいと思うことでしょう。

「自分がやってみたい髪色は、はたしてブリーチ1回でできるのか」
「どんな色であれば、1回のブリーチでできるのか」

そんな疑問にお答えするべく、この記事ではまずブリーチと回数のしくみを解説。
続けて理想の髪色に近づくためのポイントや1回のブリーチでできる髪色のサンプルを紹介していきます。

結論、1回のブリーチでできる色には個人差がある!

1回のブリーチでできる髪の明るさ
髪の毛の明るさは、レベルという指標で表すことができます。
レベルは1から20の段階に分かれており、イラストのように数字が大きくなるほど明るい髪を表します。

一般的に、1回のブリーチ脱色では画像の14-16レベルまで明るくすることが可能
この明るさになるのであれば、どんな人でも同じ色にできそうにみえますよね。

しかしブリーチで作られる明るさは、ブリーチをする前の髪色、さらにその人の髪質によって左右されるものなのです。
これはどういうことなのか、詳しく解説していきます。
ブリーチ履歴のある人、ない人の抜け方の違い
例えば、イラストのようにもともと黒髪の人と一度ブリーチをしたことがある人がいるとします。
それぞれがブリーチをする場合、当たり前ですがブリーチの回数が異なるので、脱色した際の髪の明るさが変わります。

さらに、脱色する前に別のヘアカラーをしていた人の場合は、ブリーチをしても前の髪色がほんのり残る可能性も。
このように、もともとどんな髪色をしていたかによって、抜ける明るさが変わり、色の出方にも関わるんです。

また髪が太く強い髪質の場合、そもそも色が抜けにくい場合があります。
髪質によってもブリーチをしたときの明るさが変わってしまうんです

ブリーチ1回で理想的な髪色に近づくためのオーダーポイント

髪色や髪質によって色の出方が変わるとなると、さらに難しく感じてしまうかも。
安心してください。
1回のブリーチで理想的な色に近づくためには、オーダーの仕方をおさえればOKです。

ここではブリーチ1回で理想的な色味に近づくためのオーダーポイントをご紹介します。

ポイント1:理想の髪色の写真を持って、美容師さんに相談する

まずは、理想の髪色の写真を見せながら美容師さんに相談してみましょう。

解説した通り、ブリーチでできる明るさには個人差があります。
例え理想があったとしても、美容師さんは実際の髪の毛を見てからでないと、叶えられるかどうかがわからないものです。
今の髪の毛の状態と理想の色をしっかり伝えて、ブリーチ1回でどこまで近づけるか、イメージをすり合わせましょう

ポイント2:濃いめにカラーを入れてもらう

とくに髪の毛がしっかりとしている人は、1回のブリーチからヘアカラーをすると、比較的暗めのトーンになりやすい傾向にあります。
この場合、思っていた色味が出にくいことも……。

もしも色をしっかりと見せたいなら、なるべく濃くヘアカラーをしてもらうのがおすすめ
強く発色するだけでなく、後々色が抜けた際に、ちょうどいい髪色に近づけることでしょう。

ポイント3:長めにブリーチをおいてもらう

1回のブリーチでなるべく明るく脱色を目指したい場合は、ぜひその旨を美容師さんに伝えてください。
ブリーチで使う薬剤は、時間を置くことでより効果を発揮します。
先に伝えておくことで、求める明るさに合わせたブリーチの置き時間を考えてくれますよ。

ブリーチ1回目安で叶う、ヘアカラーサンプル集

ブリーチをオーダーする決心がついたら、あとはやってみたい髪色を選ぶだけ! ここからは、サロンにイメージとして持っていきたい、ブリーチ1回で叶うヘアカラーサンプルを色ごとに紹介していきます。

マイルドな色味のブラウン × くびれミディアム
マイルドな色合いのブラウンカラー。 1ブリーチでしっかり色を抜き、色の雰囲気とソフトな質感を高めています。 柔らかい色味はヘアスタイルの動きも強調してくれるので、こちらの韓国風くびれヘアとも好相性です。
ナチュラルでも透明感健在なミルクティーベージュ × ショート
シンプルなスタイルこそ、髪色で遊ぶのがおしゃれ。 定番のショートヘアに、可愛らしいミルクティーベージュをONしたスタイルです。 1ブリーチで作るので、明るさはよく見るミルクティーベージュよりはナチュラル気味。 それでもしっかり甘さと透明感が楽しめる色合いです。
トレンディな抜きっぱなし風ベージュ × ボブ
今広がりつつある、トレンドカラーといえばブロンド。 ブリーチの回数が必要そうに見えますが、実は色の合わせ方で1ブリーチでも近づくことができます。 こちらは1ブリーチしたボブヘアにアッシュベージュをのせ、まるで抜きっぱなしヘアのように仕立てたスタイル! 流行色にトライしたいけど、ブリーチは不安……なんて人におすすめの色味です。
優しくヘルシーなオレンジ × 大人っぽボブ
顎上でカットした、センターパートのボブヘア。 丸みのあるボブを前髪と毛先の動きで大人っぽく仕上げ、そこにオレンジカラーをのせています。 ブリーチなしでも発色しやすいオレンジですが、1ブリーチで作れば強すぎず優しい色合いに仕上げることもできちゃいます。
ニュアンスを楽しむピンク × ミディアムヘア
ストレートのミディアムヘアに合わせているのは、ちょっぴりくすんだピンクカラー。 1ブリーチした髪にのせることで、ほどよい明度と彩度を保っています。 かわいいピンクカラーにアンニュイさをトッピングしたような、小技の効いた色味です。
ツヤ感重視な韓国アイドル風チェリーレッド × ロングヘア
毛先に向かってウェーブがかったロングヘア。 そこにチェリーレッドをのせれば、まるで韓国アイドルのようなオルチャンスタイルに様変わりします! レッド系のヘアカラーは髪にツヤ感を持たせてくれる色味。 色味も髪のツヤも欲しい、欲張りさんにおすすめなヘアカラーです。
色落ちまでしっかり楽しめる青紫カラー × ロングヘア
ミステリアスな雰囲気を放つ、青紫カラーのロングヘア。 ブリーチなしでは入りにくい寒色系の色味が出せるのも1ブリーチのいいところ。 さらにこのカラーは色落ちがグレージュっぽくなっていくので、色が落ちたあとも違うスタイルを楽しめちゃいます。
透け感◎な暗髪ネイビー × ショート
暗めの髪色がお好み、または都合で暗髪にしなければならない……なんて人におすすめなのがネイビー。 1ブリーチ後に色をのせ、ちょっぴり青みが見える程度に仕上げたこの髪色は、暗髪ながら抜群の透明感です。 毛先を軽くカットしたショートヘアと合わせてセンシュアルなスタイルに。
こなれ感ばっちりなカーキグレージュ × ウェーブセミロング
落ち着いたグレージュカラーの中でも、こなれ感高めの色味がカーキグレージュです。 雰囲気の良さはもちろんのこと、髪のお悩みを持つ人にもおすすめなのがこの色。 1ブリーチで脱色しつつ、カーキとグレージュを取り入れることで髪の赤みを抑えることができるんです。 赤みレスな抜け感カラーに仕上げれば、ウェーブスタイルの動きもより際立つはず。

少ないブリーチ回数でも叶う色は豊富!まずは気軽に試してみよう

ブリーチによる脱色は、髪に少なからずダメージを与えるもの。 ただ、一度取り入れるときめれば、できる髪色の幅がかなり広くなるんです! 最近はヘアケア成分を取り入れたブリーチ剤を使うサロンも増えており、ブリーチをすることへのハードルもかなり低くなっています。 ご紹介してきたように少ない回数でも叶う色味はがたくさんあるので、まずは美容師さんに、気軽に相談することをおすすめします。