肩こりの人は首こりに!?悪化すると他の不調も
働く女性の7割近くが悩んでいる首こり
「パソコン作業やデスクワーク、スマホ作業、家事などで長時間同じ姿勢を続けるのが最も大きな要因です」(佐藤務先生・以下同) 具体的に「首こり」とは「首の後ろ、うなじ周辺の筋肉がこり固まった状態です。肩こりを訴える方は、首こりを併発していることが多いですね。筋肉の緊張による不快感や、上を向いた時に違和感を感じるのが基本ですが、頭が重くてどんよりする、腕がだるい…などは悪化一歩手前のサインです」
また、「首は6~8kgもある頭を支え、上下左右に屈伸したり回したりという複雑な動きをコントロールしています。しかし女性の首は男性より細長く(※1)、筋肉も少ないという特徴が。筋肉量に比例して血流も少なくなるため、負担が大きい上に血流も滞りがちで、首こりしやすいのです」 ※1 2017年8月 ピップ株式会社調べ(20~79歳男女 n=4939)
寒暖差の大きい春は特に注意
「春は寒暖差が激しく、自律神経が乱れて血行不良に。加えて首の血管は皮膚に近く外気の影響を受けやすいこともあり、冷え自体も血流に悪影響。その上、血行不良は筋肉の硬直を招いて末梢神経を圧迫し、より首こりを悪化させるのです」
「首こり」しているかどうか、まずは確認 !
こんな人はなりやすい 首こり生活習慣チェック
日々の生活習慣から引き起こされることが多い、首こり。以下の項目にチェックが多いほど、首こり危険度は高めです !
□ デスクワークやパソコンでの前傾姿勢
細い首で支えるには、真っ直ぐ重心が乗っても重い頭部。前傾姿勢で重心がずれると、首にかかる負担が何倍にも。
□ ヒールの高い靴を履くことが多い
ヒールが高い靴は、重心がずれる上に不安定。その状態で歩くと肩から首に無駄な力が入り、筋肉が固まりがち。
□ 首回りの開いたファッション
首の血管は太く、全身への影響大。昼間は暖かく油断して薄着しがちな春は、朝晩に冬より冷えて血流が滞ることも。
□ スマートフォンの使いすぎ
下向きや寝転びながらなど偏った姿勢で長時間使ってしまうスマホ。不自然な角度で固定される首には、大きな負担。
□ 枕の高さが合っていない
疲れをリセットするはずの睡眠時。枕が高すぎたり小さくて寝返りが打てないと、逆にこりが進行してしまうことに。
自覚が薄くてもすでになっている?首こり状況をチェック
下のチェックで、動かしづらいところがあるなら要注意。特に、上を向いて首から腕にかけて違和感があるなら首こりの可能性大。
- 1.真後ろからスタート
- ゆっくりと無理のないところまであごを上げ、首を反らします。
- 2.そのまま左へ移動
- 左下に向かって首をゆっくり回転させながら倒し、頭を傾けます。
- 3.ゆっくり前へ倒して
- 首を体の正面まで移動させてあごを引き、頭を深く倒します
- 4.右肩まで倒したら1へ
- 右肩まで首を回し頭をしっかり傾けたら、1の位置へ戻って。
「首こり」は自分で対策する前に根本を解決 !
つらい首こりには、リラクサロンが助けに。プロの目で客観的に筋肉の状態を判断しながら、心地良く適切な施術をしてもらえます。ここでは、首こり対策の施術を紹介します。
無理なく首をほぐす整体で改善
偏った使い方で固まった筋肉を丁寧にほぐし、ゆがみにアプローチする整体。
1.背骨のポジションを正して首をほぐす準備をスタート
肩を開き、首につながる背骨の動きをスムーズに。立った状態で組んだ腕を後方へゆっくり引いてサポートします。
2.首の側面を指の関節で押しながら、骨を調整
首を左に回した状態で頭部右側に圧をかけ、首の左側面を指で押して骨の位置を調整。首を逆側に回して、同様に。
3.頭をまっすぐに保ち、首の張りをゆるめる
首を正面に向けて骨の位置を調整したら、頭を正しいポジションにキープしながら固まった首の筋肉をほぐします。
首の血流まで促すリフレクソロジー
足裏のツボに強めの圧をかけ、ふくらはぎまで揉みほぐし。心臓から遠く水分が溜まりやすい足への刺激で、全身の血流を促します。
1.ひざ下全体を流した後足裏を指で点状に刺激
足の甲から膝下まで手のひらでほぐしたら、足裏へ。深く効果的に圧をかけられるよう曲げた指の関節を使います。
2.首こりのツボを中心に足裏全体をしっかりプッシュ
ツボ押しのイメージで、足裏全体を点で刺激。首こりには親指下のエリアや、小指の付け根サイドなどを重点的に。
3.滞った足裏から心臓側へ流れを押し戻す
足裏全体がほぐれたら、ひざを立てて足首からふくらはぎ、ひざ裏に向けて施術。流れを促すように、手のひらで。
「首こり」悪化を防ぐ生活習慣とケアグッズ
プロの手による施術を長持ちさせながら、首こりの悪化を防ぐ生活習慣を身につけましょう。セルフケアグッズも上手に活用を。
お仕事環境を整えて防止!
- パソコン画面の高さと椅子を調節
- 前かがみにならず、首の負担が少ない状態でPC作業ができるよう、イラストを参考にモニター角度や椅子の距離を調整しましょう。
温め対策で防止!
- 首を深部まで温め頑固なこりをほぐす
- 約40℃の蒸気が5~8時間持続し、奥まで温めて血行を促す医療機器。めぐりズム 蒸気の温熱シート 肌に直接貼るタイプ オープン価格(花王消費者相談室 TEL/0120-165-696)
- 服でも首元を温める
- 寒暖差が大きい春や冷房中の室内で無防備に冷やさないよう、薄手ストールなどで首元をカバー。磁力や温めグッズでも血流を促して。
- 磁気の力でじんわり温め。「首すじ」専用磁気治療器
- オフィスでは、シンプルな磁気ネックレスタイプのアイテムを活用するのもおすすめ。内蔵された4粒の大型円錐磁石が「首すじ」の血行を改善し、こりに効く。ピップマグネネック パールピンク オープン価格(ピップ株式会社 お客様相談室 TEL/06-6945-4427)
睡眠姿勢を整えて防止!
- 首に負担のかからない枕を選ぶ
- 体を休めるはずの睡眠中も、合わない枕だと首に負担が。ベッドと首のカーブの間にできる隙間を埋めて、首まで支える枕を選んで。寝具専門店などでフィッティングしましょう。
- ショルダーサポートで首から肩をしっかり支える
- 頭を点で支えず、首まで支える「ショルダーサポート」がある独特な形の枕。3種の高さから選べます。スマートフィットピロー17600円(税込)(パラマウントベッド TEL/0120-03-3648)
教えてくれたのは…
稲毛病院 整形外科・健康支援科部長 佐藤務先生 内科、外科、整形外科、リハビリテーション科、漢方などの研修を経て稲毛病院整形外科に入職。以来、漢方肥満外来、ビタミン外来、健康支援科を新設。整形外科を専門とし総合医療を展開。昭和大学医学部統合医学科講師。健康スポーツ医。日本医師会認定産業医。
※記載料金は消費税10%を含んだ価格です。 ※各施術やサービスは、サロンやメニュー、施術者によって異なります。 ※効果は体調改善で、体質改善や症状の緩和とは異なります。
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