ヘアマニキュアってこんなメニュー

髪を染める方法といえば、ヘアカラーが一般的ですよね。
しかし、髪を染める方法は染め方によってたくさんの種類に分けられます。

ヘアマニキュアはカラーリング方法のひとつで、髪の表面にカラーをコーティングするメニューです。
ここからはヘアカラーと比較しながら、ヘアマニキュアの仕組みを詳しく見ていきましょう。

ヘアカラーと何が違うの?

ヘアマニキュアとヘアカラーの大きな違いは、髪を脱色する作用があるかどうかです。

一般的なヘアカラーで使うカラー剤は、元の髪の色素を抜いてから色が入る仕組み。
そのためブリーチをしていなくても、髪へのある程度の負担は避けられません。

ヘアマニキュアは、髪の表面だけにカラー剤をコーティングするため、髪を傷めずにカラーリングできます。
加えて、髪の表面をカラー剤で覆うため、通常のヘアカラーよりもハリ・ツヤが出やすくなるんです!

ヘアマニキュアが持つメリット

ヘアカラーとの違いを理解したところで、ここからはヘアマニキュアのメリットをご紹介します。
ヘアマニキュアのメリットは主に2つです!

・髪の毛や頭皮へのダメージが少ない

・続けると髪にハリやコシが生まれる

それでは2つのメリットについて詳しく見ていきましょう。

メリット1:髪の毛や頭皮へのダメージが少ない

ヘアマニキュアの最大のメリットは、髪や頭皮への負担が抑えられることです。
表面にカラー剤を塗るだけなので、髪の内部組織を壊すことなく、髪を色づけられます

そのため、ヘアマニキュアはブリーチ後の脱色した髪への使用もOK
縮毛矯正やパーマで傷んだ髪でも使いやすく、幅広い方が髪色チェンジを気軽に楽しめるでしょう。

メリット2:続けると髪にハリやコシが生まれる

髪の見た目にも良い変化をもたらすのも、ヘアマニキュアのメリットです。
ネイルをした爪にツヤが出るように、ヘアマニキュアを施した髪にはハリ・コシが生まれ、艶やかに仕上がります

髪色は変えずにハリ・コシを出したい場合は、透明のヘアマニキュアがぴったり
「最近髪に元気がなく、ボリュームが出づらい」「髪が細くてハリ・コシがなくアレンジしにくい」といったお悩みもササッと解決できますよ!

ヘアマニキュアにデメリットはある?

ヘアマニキュアにはメリットだけでなく、デメリットも存在します。
主なデメリットは以下の2つです。

・完全に色落ちするまでヘアカラーしにくい

・完全な黒髪には色がのりにくい

ここからは、2つのデメリットについて詳しく解説します。
ヘアマニキュアを塗ってから後悔することがないよう、デメリットもしっかり知っておきましょう!

デメリット1:完全に色落ちするまでヘアカラーしにくい

ヘアマニキュアをした後に通常のヘアカラーをするなら、完全に色落ちするまで待つ必要があります。
髪の表面をコーティングするヘアマニキュアは、カラー剤の浸透を妨げてしまう可能性があるためです。
ヘアマニキュアが残ったままヘアカラーをすると、色ムラができやすいでしょう。

特に、レッド・ピンク系のヘアマニキュアは色残りしやすいため、ヘアカラーの仕上がりに影響を及ぼしやすくなります。
ヘアカラーの予定がある方は、計画的にヘアマニキュアを楽しみましょう。

デメリット2:完全な黒髪には色がのりにくい

ヘアマニキュアには髪を明るくする作用がないため、完全な黒髪に使っても色味を感じにくいことがあります。
鮮やかな発色を楽しみたい場合は、ブリーチして地毛を明るくしなければいけません

一方で、暗めの髪にヘアマニキュアを使うと発色は穏やかになります。
ほんのり色味を楽しみたい方にはぴったり◎
髪が伸びてもカラーの差が目立ちにくいため、美しいヘアスタイルを保てるでしょう。

ヘアマニキュアに挑戦する前に知っておきたいQ&A

ここからは、ヘアマニキュアをする前に知っておきべきポイントをQ&A形式で解説します。 おすすめな人や色持ちなど気になるポイントを詰め込んでいるので、ぜひチェックしてくださいね。

その1:どんな人に向いている?

ヘアマニキュアは次のような方におすすめです!

・髪色を変えたいけどダメージが気になる方

・アレルギーで一般的なヘアカラーは使えない方

・気分に合わせて髪色チェンジを楽しみたい方

・髪色に制限のある職業の方

メリットでもお伝えした通り、ヘアマニキュアは髪や頭皮にやさしい施術。
ブリーチやヘアカラーを重ねていて、髪の傷みが気になるときに挑戦しやすいのが魅力です。
一般的なカラー剤に使われるジアミンという成分も含まれていないため、ジアミンアレルギーの方にも適しています。

またヘアカラーに比べると色持ちが短めなので、気分転換にヘアスタイルを変えたいときにもぴったり◎
黒髪に使うとマイルドな発色を楽しめるため「仕事柄、髪色を明るくしすぎるのはNG……」という方も使いやすいでしょう。
さらに通常の髪色チェンジだけでなく、白髪に悩む方にもヘアマニキュアが大活躍
白髪は色味が薄いためヘアマニキュアの色味を活かしやすく、豊富なカラーバリエーションを存分に楽しめます。

白髪染めによる髪への負担が気になる方も、ヘアマニキュアなら取り入れやすいはずです。

その2:色はどれくらい持つ?

ヘアマニキュアの色持ちは1か月ほどで、2〜3週間後から少しずつ色落ちを感じられるでしょう。

色落ちの過程も、ヘアマニキュアとヘアカラーでは違いがあります。
ヘアカラーは髪の色素が抜けているため、カラー前の髪色に戻りません。
一方でヘアマニキュアは髪をコーティングするだけなので、色が落ちれば使用前と同じ髪色になります。

なお、ヘアマニキュアの色味を長く楽しむなら、セルフケアも大切です!
髪へのダメージを抑えるようなケアやスタイリングを心がけましょう。
例えば、シャンプーはアミノ酸系の洗浄成分を配合したものを使う、ヘアアイロンはできるだけ低温に設定するなどの工夫ができます。

その3:セルフでできる?

ヘアマニキュアはセルフでも施術できます
市販のヘアマニキュアは1000円ほどで手に入るため、美容院で施術するよりもリーズナブルです。
自分の好きなタイミングで髪色を変えられるのも、セルフならではのメリットでしょう。

自宅でヘアマニキュアを使うときのポイントは、地肌や服につかないようにすること。
ヘアマニキュアは中々落ちないため、汚れてもよい前開きの服を着たり、イヤーキャップをつけたりしましょう。

ただし仕上がりの良さを重視するなら、やはり美容院での施術がおすすめ。
セルフの場合、後頭部など自分では見えにくい部分まできれいに仕上げるのは至難の業です。
予算やスケジュールに合わせ、自分が満足できる方法でヘアマニキュアを楽しんでくださいね!

その4:美容院で頼むといくらかかる?時間は?

美容院でのヘアマニキュアの相場は5,000〜8,000円ほどで、ブローやシャンプーが含まれていることもあります。
地域や美容院ごとに料金は前後するため、いくつか比較するのがおすすめです。

施術時間は60分を見込んでおくとよいでしょう。
通常のヘアカラーより手順が簡単なため、比較的早めに施術できる傾向があります。

美容院で頼むとセルフに比べて、費用がかさんだり、予約を取る手間がかかったりするのは難点です。
とは言え、仕上がりの美しさやカラーバリエーションの豊富さなど美容院ならではのメリットも多くありますよ!

ヘアマニキュアでできるカラーサンプル

ここからは、実際にヘアマニキュアでどんな色味を表現できるのかを見ていきましょう。
さまざまなカラーサンプルをご紹介するので、挑戦したいスタイルの参考にしてくださいね。
黒髪になじむ自然なグリーンが魅力のスタイル
表面のレイヤー部分は地毛のまま、毛先にヘアマニキュアでグリーンを入れたスタイルです。 毛先は1回ブリーチして、グラデーションのように仕上げています。 ヘアマニキュアの色味をしっかり出しつつ、派手すぎないので初心者さんも挑戦しやすいでしょう。
7色のヘアマニキュアで非日常感を演出
ブリーチ後に明るめのラベンダーを入れた髪を、7色のヘアマニキュアで仕上げています。 ヘアカラーだけではなかなか出せない複雑な色合いは、ヘアマニキュアならではの魅力♡ 非日常感のあるドーリーな仕上がりなので、イベントやライブで派手なおしゃれを楽しみたいときにおすすめです。
ヘアアレンジでピンクインナーを楽しんで♡
ボブにピンクのヘアマニキュアをインナーカラーのように入れた髪型です。 ヘアマニキュアを使う部分は、毛先に向けてグラデーションになるようにブリーチしています。 髪を下ろすだけでなく、ハーフアップアレンジでインナーカラーを見せると、周囲と差がつくおしゃれスタイルが完成しますよ!
ハイライト×マニキュアで大人上品スタイル
細めのハイライトを入れてから、髪全体をヘアマニキュアで染めています。 ただ白髪を染めるのではなくハイライト加えることで、髪の立体感が強調でき、上品かつ若見えが叶うスタイルに。 落ち着いた雰囲気でまとまるので、初めての白髪カバーにもぴったりです◎
パープルのヘアマニキュアをアクセントに加えて
全体はグレイヘアにしつつ、フロント部分だけパープルのヘアマニキュアをほんのり加えています。 白髪はヘアマニキュアとの相性が良いため、さまざまな色味を楽しめますよ! 前下がりカットを取り入れているため、フェイスラインが気になる方も挑戦しやすいスタイルです。

ヘアマニキュアを試すなら、まず美容院で相談を

ヘアマニキュアは手軽に楽しみやすいカラー方法のひとつ。 髪をコーティングして色づけるため、ダメージを抑えながらさまざまな髪色に挑戦できます◎ 白髪カバーにも向いているため、幅広い方におすすめできるメニューです。 セルフでも施術できますが、元の髪の状態や明るさによって仕上がりに違いが出てくることも。 目指したい髪色によっては、通常のヘアカラーが向いている場合も考えられます。 希望やご自身の髪の状態に合う施術を見つけるためにも、まずは美容院で相談してみてくださいね!