難しそうに見えて、実はシンプル!編み込みアレンジの魅力
地肌に沿って編み込んでいくため、立体的で華やかな仕上がりになります。
編み込みアレンジの大きな魅力はアレンジの幅広さ。
髪全体を編み込んでいくのはもちろん、サイドや前髪など、部分的に取り入れられるため、レングスやアレンジの種類を問わず楽しめます。
とはいえ、編み込みアレンジは「自分では難しそう」と思われがち。
1本の毛束をクロスさせる度に新しい髪をすくっていかなければならないため、慣れないうちは手の動きが複雑に見えてしまうからです。
そのため、チャレンジしたものの「上手くできなかった……」「すぐに崩れてしまった……」という声もよく聞かれます。
実は、編み込みは基本さえ押さえればセルフでも簡単に仕上げられるアレンジ。
繰り返して慣れることも重要ですが、下準備とちょっとしたコツを知っておくことで、短い時間で崩れにくくきれいにアレンジができるようになります◎
編み込みアレンジは、どの部分の毛を、どの順番で編み込むかで種類が変わってきます。
ここからは、アレンジ前の下準備と編み方別のアレンジ方法を、イラストとともにわかりやすく解説。
編み込みの基本をマスターして、ヘアアレンジの幅をグッと広げましょう。
崩れにくい編み込みを作るには?アレンジの下準備
下準備をしっかりしておくことでアレンジがしやすくなり、崩れにくさや仕上がりの美しさが変わってきます。
ここでは、髪を扱いやすくする下準備のポイント2つをご紹介します。
下準備その1:髪はしっかり乾かしておく
アレンジの下準備1つ目は、髪をしっかり乾かすこと。 髪が湿った状態で編み込みをすると、乾いたときにうねりやくせが出て形が崩れやすくなってしまいます。 理想は完全ドライの状態! ブローをしながらしっかり髪を乾燥させることで、髪同士の絡まりがほどけ、スタイリング剤が均等に馴染みやすくなります。 ドライヤーは、根元 ・中間 ・ 毛先の順番で乾かしていくのがポイント。 仕上げに冷風でキューティクルを引き締めると、ツヤが出てきれいな仕上がりになりますよ。
下準備その2:髪質にあったスタイリング剤を馴染ませる
アレンジの下準備2つ目は、髪にスタイリング剤を馴染ませることです。 乾いたサラサラの状態の髪はまとまりづらく、編んでいる途中で崩れてしまうことも……。 スタイリング剤を軽く馴染ませることで、髪が適度にまとまりアレンジしやすくなります。 ただし、スタイリング剤は自分の髪質に合うものを選ぶことが大切。 髪質に合わないものを使うとアレンジしづらくなるだけでなく、形が崩れやすくなってしまいます。 細い髪の方は、スプレーやワックスでボリュームを出すと◎ 髪をふんわりとさせてから編み込むことで、立体的で華やかな仕上がりになります。 一方硬い髪の方は、オイルやミストでまとまりを作るのがポイント。 保湿成分を含んだスタイリング剤を馴染ませることで、髪が柔らかくなります。 髪が動かしやすくなるとアレンジがスムーズになり、完成度がぐっと高まりますよ。
【7ステップ】フォーマルスタイルが叶う表編みのやり方
表編みとは、毛束を交差させるときに、左右の毛束を中央の毛束の上に重ねて編んでいく方法です。
まとまりがよく上品な印象に仕上がるので、普段使いだけでなく、フォーマルなときのアレンジにもおすすめ。
ここでは比較的簡単なサイド編み込みアレンジを例に解説していきます。
用意するものは細めのゴムとピンのみでOK、早速みていきましょう!

取る髪の量を多くするとナチュラルに、少なくすると繊細な仕上がりになりますよ。


ゆるめに編むとふんわりと優しい雰囲気に、きつめに編むとクールな印象になります!

【5ステップ】甘めな雰囲気。裏編みのやり方
3本の毛束を編むのは表編みと同じですが、毛束を交差させる際に、左右の毛束を中央の毛束の下に重ねて編んでいきます。
編み目が浮き上がり華やかな印象になるので、甘めな雰囲気になるのが特長。
デートやお呼ばれなど、自分をとびっきりかわいく見せたいときにおすすめです♡

【手順②】前髪側にあるブルーの毛束を、ピンクの毛束の下を通しながら真ん中に持っていく
【手順③】次に後頭部側になったイエローの毛束を、ブルーの毛束の下を通しながら真ん中に持っていく
【手順④】フェイスラインに近いグリーンの毛束を、ピンクの毛束と一緒に、イエローの下を通しながら真ん中に持っていく
【手順⑤】最後に後頭部側になったグリーンの毛束を、中央のブルーの毛に足す。ここまでの工程を繰り返して毛先まで結ぶ
【3ステップ】簡単なのに華やか。ロープ編みのやり方
ラフな印象に仕上がり、こなれ感がでるのでデイリーアレンジにぴったり。
3本の編み込みよりも簡単なので、急いでいる時や不器用さんでも取り入れやすいのが魅力です。

【手順②】毛束の上下を交互にする
【手順③】交差を繰り返しながら編んでいく
このとき、毛先をねじりながら編んでいくとタイトな印象になります。
【4ステップ】基本になれたら挑戦したいフィッシュボーン表編みのやり方
より繊細な編み目に仕上がるので、ワンランク上のヘアアレンジを求める方におすすめです。
練習次第でセルフでもできるようになりますが、少し難しいのでサロンでお願いするのも1つの手!

【手順②】左の毛束の外側3分の1(ピンク)をとり、右側の毛束の内側に合わせる
【手順③】右の毛束も同じように外側3分の1(ブルー)をとり、左の毛束の内側に合わせる
【手順④】②と③の工程を繰り返し、毛束を引っ張りながら編みすすめ、毛先をゴムで縛る
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編み込みを取り入れたお手本アレンジスタイル
毛束の量や編み込みのゆるさを調整すれば、アレンジの幅はさらに広がります。
たとえば、多めの毛束でゆるっと編むと、ふんわり感のあるこなれへアに。
また少なめの毛束で編み込めば、カジュアルスタイルにもぴったりなヘアに仕上がります。
最後に毛束を指でつまんで引き出し、ほつれ感を出すのもおすすめです◎
ここからは、そんな編み込みを応用したおすすめアレンジをスタイル別にご紹介していきます。
編み込みハーフアップアレンジ
上半分はすっきりと、下半分がふんわりとしたメリハリのあるシルエットは、柔らかく清楚な印象を与えます。
結婚式や卒業式などのフォーマルシーンはもちろん、イベントといった華やかなシーンにもぴったり◎
トップにある程度の長さがあれば、編み込むことができるため、髪が短い方でも楽しむことができます。
編み込む部分が上半分になるので、部分的に取り入れても存在感抜群!
シーンに合わせて毛束の太さやほぐし具合を調整してみましょう。
- ショートさんでも取り入れやすいハーフアップ
- 編み込みハーフアップは、ショートヘアでも取り入れやすいアレンジ。 カタログのようにヘアアクセなどで留めると、短い髪の毛でもまとまりやすく、おしゃれ見えします。 毛先を巻いて動きを出し、こなれた雰囲気に仕上げましょう。
- 表編みで作るハーフアップ
- 表編みした両サイドをバックでまとめて、ハーフアップ風にアレンジしたこちら。 髪全体をゆるく巻くことでふんわり感が出て、可愛らしい雰囲気に仕上がっています。 巻くのが苦手な方は、ストレートヘアに合わせても◎
ポニーテール編み込みアレンジ
高い位置で結べばアクティブに、低い位置で結べば落ち着いた印象になるため、フォーマルやビジネスシーンでも活躍します。
すっきりとしたポニーテールがベースなので、少しの編み込みでも華やかさが出やすいのが魅力。
さらに、崩れにくく長時間きれいな形をキープできるのも嬉しいポイントです。
毛先を巻いたり三つ編みにしたりして、違った雰囲気を楽しむのもおすすめですよ。
- 編み込みを入れたガーリーポニーテール
- サイドを編み込み、高めで結んだポニーテール。 ほぐした編み込みのふわふわ感で、ポニーテールが一気にガーリーに♡ パールやリボンのヘアアクセも、可愛さをさらにアップさせています。 イベントやちょっと気合いを入れたい日にぴったりです!
- 華やかな編み込みローポニー
- サイドの髪を編み込み一つにまとめたローポニーです。 編み目をゆるくほぐし、毛先を巻いてふんわりとさせ華やかな印象に。 ボリュームがあるスタイルなので、顔周りの髪は控えめにするとバランスよく仕上がりますよ。
編み下ろしアレンジ
立体感のある編み目が特徴で、和装にも洋装にも馴染みやすいことから、結婚式や成人式、パーティなど特別なシーンでも映える華やかさが魅力です。
たとえば、着物に合わせるなら、きっちり編み込んでツヤっぽく仕上げるのがおすすめ。
ドレスや浴衣に合わせるなら、編み目をゆるくほぐしてふんわりボリューム感を出しましょう。
髪全体を編み下ろしていくので、後ろ姿もバッチリ映えますよ◎
- ボリューミーなフィッシュボーン編みおろし
- サイドの毛束をフィッシュボーンで編み、毛先にかけてまとめた編みおろしヘア。 抜け感を出すために、編んだ髪の毛をルーズに引き出しています。 ボリューミーで華やかな印象になるので、パーティーやお呼ばれにぴったりのスタイルです。
- カジュアルな紐編み下ろしヘア
- こちらは毛束と紐を使って編み込んだ編み下ろしヘア。 毛束の部分を崩し、あえてでこぼことさせることでカジュアルダウンさせています。 髪色と紐の色のコントラストでおしゃれが楽しめるのも、このスタイルの醍醐味です。
前髪編み込みアレンジ
おでこを出すことで清潔感が増し、爽やかな雰囲気を演出できます。
小顔効果が期待でき、表情やメイクがより映えるのも嬉しいポイントです。
学校や職場など、日常に使える万能アレンジですが、伸ばしかけの前髪カバーや、湿気でまとまりにくいときにもおすすめ◎
鏡で手元を確認できる部分なので、編み込み初心者さんでも挑戦しやすいアレンジです。
- やわらかな質感のシニヨン
- 長めの前髪をロープ編みしてバックでまとめたシニヨンスタイル。 毛束を出してふんわりさせることで、かっちりしすぎず垢抜けたアレンジになっています。
【番外編】子供に編み込みをしてあげるときのポイントは?
でも、いざやってみると「短時間できれいに仕上げるのは難しい」と感じる方も多いのではないでしょうか。
ここからは「子供の髪をどう編めばいいの?」と悩んでいる方に向けて、痛くならない工夫や、崩れにくく仕上げるコツをわかりやすく紹介します。
学校行事や発表会など、シーンに合わせたアレンジ見本もお届けするので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ポイント1:地肌を強く引っ張らず、細かめに分けてあむ
ポイント1つ目は、地肌を強く引っ張らず、細かめに分けて編むこと。 子供の髪は柔らかく、頭皮はとても敏感。 そのため、髪を強く引っ張ってしまうと痛がってしまい、じっとしていてくれないことも……。 痛くならないようにするコツは、細かいブロッキングと軽めのテンションをかけて編んでいくこと。 髪を細かめに分けることで、地肌を引っ張る力が分散され、痛みを感じにくくなります。 また、編み込んでいく際は、地肌が引っ張られるまでテンションをかけすぎないように注意。 毛束を軽く持つようなイメージで優しく編んであげましょう。 髪が絡まりやすい場合は、髪を軽く湿らせるか、ワックスを少量馴染ませるのがおすすめです。
ポイント2:シーンに合わせたアレンジを選ぶ
お子さんのヘアアレンジをする機会は、日常から特別な日までさまざま。 時間がない中でも崩れにくく、可愛い髪型にしてあげるためにも、シーンに合わせたアレンジを選びましょう。 学校やちょっとしたお出かけのときには、シンプルで低めの位置で作るアレンジが◎ たとえば、編み込みを合わせた、低めのポニーテールや三つ編みはアクティブに動いても形が崩れにくいのでおすすめです。 一方、発表会や誕生日などの特別な日には、華やかで動きのあるアレンジが良いでしょう。 なかでも、ふんわりとしたシルエットのハーフアップや編み下ろしがぴったり。 リボンやヘアアクセサリーをつけると、キュートさがアップしてお子さんもきっと喜んでくれますよ。
- 崩れにくい編み込みアレンジ
- こめかみラインから毛先にかけて髪全体を編み込んでいます。 ややテンションをかけて編み、あえてほぐさないのがポイント。 元気いっぱい遊んでも形が崩れにくい、キュートなアレンジです。
- ゆるふわポニーテルでちょっぴりお姉さんに
- サイドの髪を編み込んでまとめた高めのポニーテールアレンジです。 編み目はゆるめにほぐし、毛先を軽く巻くことで柔らかな質感に。 動くたびに揺れ動く毛先が抜け感を演出する、ちょっぴり大人っぽいスタイルです。
基本を覚えて編み込みをもっと楽しもう
ポイントを押さえたら、あとは繰り返しチャレンジするだけ!
慣れてくると、日常や特別な日にサッと編み込みアレンジを取り入れられるようになります。
今回ご紹介した内容を参考に、まずはシンプルな編み込みアレンジから挑戦してみてくださいね。















































