スペインカールってどんなヘアスタイル?

エキゾチックでかっこいい印象を与えるスペインカール。
実はスペインカールというスタイルが明確にあるのではなく、スペインカールと呼ばれる髪型が支持されるようになったのがはじまり。
ゆえに決まった定義はなく、サロンや施術者によって少しづつ仕上がりが異なります。

この記事では、ホットペッパービューティーで掲載されている数多くのスタイルから、スペインカールの特徴を定義してご紹介します。
まずはスペインカールのベースカットから解説していきます。
スペインカールのベースカットには大きく分けて3つの特徴があります。

・横から見た時のカットラインが前下がり

・サイドやバックを刈り上げている

・フロントに重みがある


レングスはベリーショートからショートに収まるものがほとんどで、ハイウエイトなシルエットとなっています。
先述でお伝えした通り、スペインカールのベースカットはサイドとバックを刈り上げるのが特徴。
そして残ったトップにパーマを施すことで、スペインカールが完成します。

ここで施すパーマの巻き方の種類はツイストパーマから波巻きパーマまで様々。
強さもエッジの効いた印象を求める方は強め、くせ毛風の自然な仕上がりを求める方はゆるめがおすすめ、というように決まりはありません。


あなたの目指す仕上がりや髪質に合わせて選ぶのがおすすめです。
名の通り、エキゾチックでかっこいい印象が魅力のスペインカール。 
そんなスペインカール、ビジュアル面ではもちろんスタイリング面でも優秀なスタイルなんです。

カットとパーマによりベースができているため、セットの際はシルエットを整えたり、整髪剤で束感や質感を出すだけでOK。
毎日を忙しく過ごす方や、手先に自信がない方でも簡単におしゃれな仕上がりが叶います。

スペインカールはどんな人に似合う?

ハイウエイトなシルエットが特徴のスペインカール。
自ずとトップにボリュームが出るため、輪郭の横幅が目立ちやすい丸顔の方やベース顔の方によく似合うと言われています。

またスペインカールはエキゾチックでラフ仕上がりが魅力なスタイル。
ゆえにデニムやフーディーといったカジュアルなファッションがお好きな方にもよくお似合いです。

そんなスペインカールですが、一口に言ってもパーマの種類やトップの長さなどにより、ワイルドな印象も爽やかな印象もつくることができるスタイル。
どんな顔型やファッションにも似合わせやすいスタイルのため、先述で触れた以外の方もぜひチャレンジしてみて下さいね。

スペインカールにトライするには何センチ必要?

フェードを取り入れ、フロントに重さを残すスペインカール。
サイドやバックは刈り上げてしまうため、長さは問いません。
一方でトップと前髪は巻き方にもよりますが、髪に長さが必要となります。

強く巻く場合やフロントに重さのあるスペインカールの場合、トップの髪は10cm程、前髪は目の下1~2cm程の長さが必要となります。
スペインカールは前髪にボリュームを出すスタイルのため、トップの髪が短すぎるとトップに不必要なボリュームが出たり髪がはねたりして、スペインカールの独特なシルエットが崩れてしまいます。

さらに、スペインカールは毛先に強いカールをつけるため、毛先の量もポイントに。
毛先が薄くなると、カールがうまく出なかったり前髪が割れてしまう原因になります。

髪の長さや毛先の毛量が気になる方は、まずは美容師さんに相談してみてください。

スペインカールに刈り上げは必須?

スペインカールはサイドとバックをしっかり刈り上げるのが一般的。 ゆえに「個性的になりすぎるのでは?」と不安に思う方もいるのではないでしょうか。

すばりスペインカールは刈り上げが必須のスタイルであり、刈り上げ部分の長さによって印象は大きく異なります。

控えめに仕上げたい方は地肌が透けない6mm以上で刈り上げるのがおすすめ。
一方で個性的に仕上げたい方は地肌が透けて見える3mm以下で刈り上げるのがおすすめです。

また刈り上げる範囲によっても印象が変わり、控えめに仕上げたい方はもみあげのみや耳の少し上までに留めておくのが◎
個性的に仕上げたい方は額や頭のハチの位置まで刈り上げるのがおすすめです。

長さも強弱も色味も豊富。スペインカールのスタイルサンプル

スペインカールがどんなスタイルなのかおさえたら、次は具体的なヘアサンプルを見ていきましょう。 ここからは長さや色味が異なるスペインカールをいくつか紹介していきます。

ベリーショートのスペインカールで爽やかに
ベリーショートのスペインカールは爽やかさ抜群。 サイドとバックはしっかり刈り上げ、トップにはレイヤーを入れて柔らかく動くようにしています。
重めに仕上げたスペインカール
トップを長めに残し、サイドは控えめに刈り上げた重ためシルエットのスペインカール。 前髪は眉下に設定して、目元を強調。 目力がアップし、クールな印象を与えます。
ゆるめパーマでくせ毛風に仕上げる
攻めた印象を避けるポイントはゆるめのパーマにあり。 くせ毛風の柔らかなカールでナチュラルな印象のスペインカールを叶えることができます。
強めパーマでワイルドに決める
カールが小さく強めのパーマを合わせたスペインカール。 ヘアカラーはデザイン性のあるメッシュを組み合わせて、よりワイルドな印象に仕上げています。
トレンドをおさえた上級者スタイルに
ほつれたセンターパートとスペインカールでトレンドをおさえた上級者スタイルに。 前髪を分ける一手間で雰囲気ががらっと変わるため、「髪型を変えずにイメージを変えたい」という方におすすめです。
長めに刈り上げて落ち着いた印象に
トップや刈り上げを長めに設定したスペインカールは、落ち着きあるダンディな印象に。 パーマもそんな印象に調和したゆるめのスパイラルパーマを合わせて、くせ毛風に仕上げています。
好印象なスペインカールはこれ
かっこいい印象の強いスペインカールは、肌馴染みのよいベージュで柔らかさをプラス。 刈り上げも低い位置に留めておくことで、個性的すぎない好印象なスタイルとなります。
白みを帯びたブロンドで軽快なスペインカールに
マッシュの要素を強く感じるスペインカール。 合わせるヘアカラーは白みを帯びたブロンドで軽快な印象に。 パーマはゆるめに施して、くせ毛風に仕上げるとGOOD。

スペインカールをオーダーする際の注意点

バリエーションに富んだスペインカール。 次はそんなスペインカールをオーダーする際の注意点を2つお伝えしていきます。

その1:髪の状態に合わせたパーマの種類を選ぼう

スペインカールと合わせるパーマの種類は様々。
ゆえに選ぶパーマは髪質やダメージ具合といった髪の状態に合わせて選ぶのがおすすめです。

軟毛の方や髪のダメージが気になる方は、水パーマやコスメパーマをはじめとする比較的ダメージの少ないコールドパーマが◎
一方で硬毛の方や過去にパーマがすぐ取れてしまった経験のある方は、デジタルパーマやアイロンパーマのような熱を使用するホットパーマが適しています。

髪質やダメージ具合を自身で判断するのが難しい方はオーダーの際、施術者さんに髪の悩みやカラー・パーマ履歴などを伝えて、どんなパーマがよいのか相談しても良いでしょう。

その2:カラーもしたい場合は順番に気をつけて

パーマを施すのが一般的なスペインカール。
カラーリングも考えている場合は、その順番が重要となります。

パーマとヘアカラーを同じ日に行う場合は、パーマ→ヘアカラーの順番で行うのがベター。
先にカラーを施してからパーマをかけると、パーマ剤がカラーを落としたり、色ムラを引き起こすことがあるためです。

またパーマとカラーを別の日に行う場合もパーマを先に行うと◎
加えてカラーを行う日程は髪へのダメージを考慮すると、1週間以上空けるのがおすすめです。

スタイル維持のためにチェック。スペインカールのセット方法

スペインカールのセットに整髪剤はマストでないものの、使用することでスタイルのもちが良くなったり、質感が出ておしゃれに仕上がるなどのメリットがあります。

スペインカールに使う整髪剤は、なりたい質感で選ぶのがGOOD。
ツヤ感やパーマのカール感を強調させたい方はワックス、ジェル、グリースが◎
一方でよりナチュラルに仕上げたい方はヘアオイルやバームがおすすめです。
カットとパーマでベースができているスペインカールはセットが簡単なのも魅力のひとつ。
先述で紹介した整髪剤の中から好みのものを選んで、ぜひチャレンジしてみましょう!

手順① 霧吹きなどを用意し、根元まで髪を濡らしておく

手順②ドライヤーを使い、根本を中心に乾かす

手順③8割程度乾いたら、お好みのスタイリング剤を満遍なく揉み込む

手順④スペインカールの特徴である前下がり・重ためのフロントを意識し、シルエットを整えたら完成!


完全に乾かさないでスタイリング剤をつけるのがポイント。
パーマのカール感が出やすくなるためです。