髪が細いと困りごとも多い……
細い髪は繊細でまとまりやすい反面、ぺたんこな印象になったり、ふんわりとしたアレンジが上手にできなかったりと悩みも尽きません。
絡まりやすく、無理にとかして髪が傷んでしまうこともあります。
そこで今回は、髪の細さの原因を解説するとともに、髪が細くてもふんわり見えるスタイルやアレンジの方法、健やかな髪に導くケア方法を紹介します。
髪が細い、細くなる原因って?
髪の細さには、いくつかの原因があります。 生まれつき髪が細い人もいれば、年齢と共に髪が細くなっていく人もいます。 また生活習慣や髪の傷みが原因で、徐々に髪が細くなってしまう場合も。 それぞれの原因を詳しくチェックして、自分に当てはまるものを見つけましょう。
原因その①:生まれつき細い
日本人の髪の平均的な太さは、0.08mmです。 平均は0.08mmですが、0.06mm前後の人もいれば0.1mm以上ある人もいます。 このように髪の太さにも個人差があり、生まれつき「髪が細い」という人も少なくありません。 子供のころから髪が細かった人は、生まれつきの可能性が高いでしょう。
原因その②:年齢と共に細くなる
20~30代前半までは髪の細さが気にならなかったのに、30代後半から髪が細くハリがなったように感じる人は、加齢が原因かもしれません。 髪は成長期・退行期・休止期という3つの状態(ヘアサイクル)を繰り返しながら生え変わります。 若いころはヘアサイクルが正常な状態ですが、年齢とともに退行期や休止期が長くなり、髪も細くなっていきます。
原因その③:普段の生活習慣で細くなる
特に亜鉛や鉄分などのミネラル、ビオチンなどのビタミン類は、髪にとって重要な栄養素。
しかし偏った食生活が続いたり、ダイエットで過度な食事制限をしたりすると、髪に必要な栄養が不足してしまうこともあります。
さらに頭皮への栄養は、血流に乗って届けられます。
睡眠不足や喫煙など、血流の低下を招く生活習慣も、髪が細くなる原因のひとつといえるでしょう。
原因その④:ブリーチやパーマで傷み、細くなる
そのため繰り返しブリーチやパーマを行っていると、キューティクルが剥がれて傷み、髪が細くなってしまうのです。
またシャンプー後の髪を乾かさず、濡れたまま放置しているのもNG。
濡れた状態の髪は傷みやすく、ちょっとした摩擦で表面のキューティクルが傷ついてしまいます。
これらの原因に、思い当たるものがあった人は要注意!
ここからは原因別に、細い髪への対処法を紹介します。
【もともと細いなら】スタイルやアレンジでボリュームを見せる
生まれつき髪が細い人は、カットやアレンジを工夫することで、ふんわりとしたシルエットを作ることができます! 細く繊細な髪質を活かして、可愛く見えるコツをつかみましょう。
似合う髪型編
まずは髪が細い人に似合うスタイルを紹介します。 パーマでボリュームを出したり、レイヤーで髪に動きをつけるとふんわりとした印象になりますよ!
- ナチュラルパーマでくせ毛風ミディアム
- ナチュラルでルーズ感が可愛いパーマスタイルは、自然なボリューム感が出てスタイリングも簡単! 毎朝のスタイリングが苦手な方、髪が細くてボリューム感が出しにくい方におすすめの髪型です。 毛先を握るようなイメージでワックスを揉み込めば、エアリーな仕上がりに♡
- トレンドのウルフで自然な動きをプラス
- 自然な毛流れが作れるレイヤーウルフなら、立体感のあるトレンドのスタイルに! エアリー感のあるピンクベージュのカラーリングで、軽やかに仕上がります。 ミディアムからの伸ばしかけさんにもぴったり◎
- 大人カジュアルなかきあげロング
- トップがペタッとしがちなロングヘアは、大胆にサイドからかきあげて大人っぽく♡ 全体にゆるめのパーマをかけて、パーマラインを崩すようにラフにスタイリングします。 ヘアオイルを揉み込むようにつけて、ツヤ感もプラス。
似合うアレンジ編
続いてふんわりとしたボリューム感が実現できるアレンジ方法です。 スタイリング剤やヘアアイロンを上手に使えば、イメージ通りに仕上がります。 さらにミニマルなタイトヘアも、髪が細い人ならではのスタイリング! アレンジでさまざまな印象を楽しんでくださいね。
- ふんわり可愛い♡お団子ハーフアップ
- ミディアムさんにおすすめのお団子ハーフアップ。 全体をヘアアイロンで巻いてからスタイリングすると、ボリューム感が出ます。 お団子の位置を高めに作ると、トップのぺたこんこをカバーできますよ。
- ゆるっとポニーでこなれ感満載!
- ゆるく巻いた髪を低い位置で束ねるだけの簡単アレンジ。 トップを中心に毛束を引き出して、形を整えるのが◎ サイドの髪はおくれ毛として残して、ゆるくカールをつけると顔周りが華やかになります。
- クールにきまるタイトショート
- 髪の細さを活かしたタイトスタイルもおすすめ。 オイルやバームで毛流れを整えて、サイドの髪は耳にかけます。 小顔見せ効果も抜群で、カジュアルファッションからフォーマルファッションまで、さまざまなシーンにぴったり!
【加齢や傷みで細くなったなら】頭皮や髪を労るヘアケアをする
年齢や髪のダメージが原因の人は、ヘアケア見直してみましょう。 また根本的な改善のために、食事や睡眠といった生活習慣を見直すことも大切です。
シャンプーを見直す
洗浄力が強すぎるシャンプーでゴシゴシ洗うと、頭皮や髪に必要なうるおいまで洗い流してしまいます。 髪の細さが気になる人には、頭皮への刺激が低く、うるおいを残して洗い上げる「アミノ酸界面活性剤」を使用したタイプがおすすめです。 また洗い方にもコツがあります。 髪と頭皮に負担をかけないシャンプー方法をチェックしましょう。
2. 38℃前後のお湯で髪の根元からすすぐように予洗いする
3. シャンプーは手のひらでしっかり泡立て、指の腹で頭皮をマッサージするようにやさしく洗う
4. たっぷりの泡で髪を包み込み、こすらず汚れを浮かすように意識する
5. 38℃前後のお湯でしっかり洗い流す
トリートメントを見直す
髪が濡れている状態でとかしてしまうと、摩擦で髪が傷んでしまうためです。
またトリートメントは、エイジングケア*タイプやダメージケアタイプを選ぶのが◎
エイジングケア*タイプは、ハリコシのある髪に整えてくれるので、根元がふっくらとした仕上がりになります。
ダメージケアタイプは、キューティクルを保護して、傷みで髪が細くなるのを防いでくれます。
お悩み原因に合わせたトリートメントを選びましょう。
*年齢に合わせたお手入れ
髪の乾かし方を見直す
ただし髪の乾かし方を間違えると、ダメージの原因になります。
まずはタオルドライでしっかり水気を取り除くことがポイント。
タオルドライの際は、ゴシゴシこすらずタオルで押さる&挟むようにして水気を取ります。
髪をギュッと握っても、水ポタポタと落ちない程度まで水気が取れたらドライヤーで乾かします。
ドライヤーで乾かす際は、まずは強めの温風で根元を中心に全体を8割程度乾かします。
その後、弱めの温風で髪を整えながらしっかり乾かします。
最後に冷風を髪全体に当てて、熱を逃しキューティクルを整えると◎
乾かし方だけではなく、ドライヤー選びにこだわるのもおすすめ。
頭皮ケアやヘアケア機能、温度制御機能がついているドライヤーなら、気になるヘアダメージのケアできますよ。
ヘアブラシを見直す
髪の血行促進のために、頭皮マッサージができるブラシを選んでみるのもおすすめです。 クッション性が高く、髪や頭皮に負担をかけないタイプのブラシを選びましょう。 とかすときはゆっくりと、無理に引っ張らず頭皮に心地よい刺激を与えることを意識します。 髪が細く絡まりやすい人は、洗い流さないトリートメントをつけてからブラッシングするといいでしょう。
生活習慣を見直す
ヘアケアと一緒に、食生活や睡眠などの生活習慣も見直してみて。 髪にとって重要なミネラルやビタミンなどの栄養素を積極的に摂取して、バランスのいい食事を心がけましょう。 また夜更かしをしすぎず、しっかり睡眠時間を取ることも大切です。 髪も体の一部。 外側からのケアと同時に、内側からもケアしてハリツヤのある美髪を目指しましょう!
正しいケアで細い髪も健やかに!
髪が細いと悩んでいる人は、まずは原因を見極めることがポイントです。 生まれつき髪が細い人は、髪型やアレンジでボリューム感をプラスするのがおすすめ。 ダメージや加齢が原因で髪が細くなってしまった人は、ヘアケアや生活習慣を見直して根本的な対策が効果的! ハリコシのある美髪を目指して、もっと髪のおしゃれを楽しみましょう。