下膨れカバーに効くヘアスタイルのキーワードは?

下膨れとは、耳下から頬、顎先にかけて、ふっくらとしたフェイスラインであることを指します。
同じくフェイスラインが特徴的なエラ張り顔との違いは、顔の下半分全体がふっくらしているかどうか。
耳下から広範囲にかけてボリュームがあり、縦の長さを感じる場合、下膨れに当てはまります。

下膨れは、生まれつきお持ちの場合はもちろん、加齢による顔つきの変化によって発生する場合もあります。
親しみやすい印象がある顔型ですが、お顔が大きく見えたり老け見えしたりなど、コンプレックスに感じている方も多いんです。

そんな下膨れの気になる部分は、髪型で補正することができます。
ふっくらとしたフェイスラインを補正する髪型を選ぶなら、次の2つのキーワードを意識しましょう。

下膨れカバーのキーワード1:重心は高く

下膨れカバーのキーワード、1つ目は「重心を高くする」です。
そもそも下膨れは、顔の下半分の印象が強い顔型。
毛先が重ため・下半分にボリュームがあるなど下重心な髪型を選んでしまうと、余計にお顔が強調されてしまうことになります。

髪型を選ぶ際はレングスに関わらず、なるべく耳より上に重心を置くのがベターです。
とくにショートレングスさんの場合は、長さの関係でフェイスラインが目立つスタイルが多いもの。
写真のような重心を耳上に置いた髪型で、目線を上げるようにしましょう。

下膨れカバーのキーワード2:顔まわりに軽さと遊びを

キーワード2つ目は「顔まわりに軽さと遊びを入れる」です。

下膨れが一番気になる部分といえば、ふっくらとしたフェイスライン。
ここをすっきりと見せるためには、顔まわりにあたる髪に軽さを出す必要があります。
代表的なのは、写真のようにフェイスレイヤーを取り入れたスタイル。
顔まわりの毛先に動きを出すことで、輪郭をぼかすことができ、スッキリとした印象に仕上がります。

レイヤーにも色々な見せ方がありますが、今は直線的で少し隙間を開けて入れたものがトレンド。 顔に沿うようにカットしつつも直線的な部分を出し、隙間で抜け感を作るスタイルの方が今っぽく見えるのでおすすめです。

レングス別。下膨れカバーに効くヘアスタイル16選

下膨れカバーのキーワードを押さえたら、あとは自分が求めるスタイルに近いものを探していくのみ。 ここでは下膨れカバースタイルのサンプルとして、レングス別・スタイル別におすすめのカタログをご紹介していきます。 各レングスで押さえるべきポイントについても紹介しているので、お見逃しなく!

下膨れカバーに効くショート

さっぱり短いショートレングスを選ぶ場合、重要になるのは重心の高さ!
なるべく高い位置に髪の膨らみがくるように、トップをふんわり仕上げたレイヤーショートや、襟足をスッキリさせた重心を上げた丸みショートを選びましょう。
髪質が理由でボリュームが出づらいという方は、思い切ってパーマをかけてボリュームを出すのもおすすめです。

また、輪郭をぼかすという意味でも、サイドの髪の毛はなるべく長めで顔に沿うのものが良いでしょう
重心高めの丸みショート
丸いフォルムとスッキリとした襟足が特徴の丸みショート。 耳の高さに丸さのピークを置くことで、重心を高くしています。 サイドの髪を前髪と繋がるようにカットすることで、頬周りの補正もできるスタイルです。
スッキリカットラインのハンサムショート
やや前下がり気味で直線的なカットラインを持つハンサムショート。 重心を高くおきつつ、顔にパラパラとかかる髪の毛の効果でお顔をスッキリ見せれくます。 写真のように襟足を刈り上げるとクールな印象に仕上がりますよ。
ひし形シルエットと後れ毛で顔型補正
ひし形は、顔の形を補正する上で意識したいシルエットです! こちらのスタイルは、耳掛けをすることでフォルム全体がひし形になるようにカットしています。 顔まわりの後れ毛をしっかり残して置くことで、輪郭の補正にも◎
ふわふわパーママッシュショート
重心の高いマッシュショートをベースに、ふんわりとしたパーマをかけたスタイル。 下膨れは顔の縦の長さも気になりやすいので、写真のようにパーマで横幅を出すとバランスが良くなります。

下膨れカバーに効くミディアム

顎下から鎖骨上にかけてと長さに幅のあるミディアムレングス。
ショートよりもカットで表現できる幅が広く、ロングよりも重心が軽くなるため、下膨れカバーしやすい長さといえます。

重心を意識するなら、表面にレイヤーを入れ、高めの位置でくびれさせたスタイルが◎
独特のくびれフォルムが曲線を描くため、エレガントな印象のスタイルになります。

輪郭をぼかすなら顔まわりにしっかりレイヤーを入れたものをチョイス。
顔まわりと一緒に毛先にも動きを出すと、統一感のあるこなれスタイルに仕上がります。
ほんのりくびれで目線アップ
こちらのスタイル、一見ストレートヘアのように見えますが、実は耳の高さでほんのりくびれをつけているんです。 目線を高くできるうえ、顔まわりのレイヤーが頬周りの輪郭をぼやかす嬉しいスタイル。 くびれの上品さを持ちながらも、やりすぎてないこなれヘアを目指したい方におすすめです。
ハイレイヤーで作る個性派ウルフ
くびれを取り入れつつ、周りと違う個性を出したい。 そんな方におすすめなのが、ハイレイヤーで作るこちらのウルフ。 高めの位置からレイヤーを入れ重心を引き上げつつ、首元できゅっとくびれさせることで、メリハリを出しています。 顔型カバーと他にないおしゃれ、その両方を叶えてくれるスタイルです。
顔まわりの束感レイヤーでスッキリと
こちらのくびれミディアムは、顔まわりのレイヤーが特徴的! センターパートの前髪に合わせる形でカットし、スタイリングで束感をプラス。 フェイスラインに抜け感を作り、下膨れをカバーしてくれるスッキリ見えスタイルです。
毛先にまでしっかり軽さを出したストレートヘア
直線的なフォルムが美しいストレートミディアムは、そのままだと下重心になりがち。 下膨れの場合、こちらのスタイルのように顔まわりから毛先までしっかりとレイヤーをいれ、軽さを出すと良いでしょう。 また、透き通るようなハイトーンカラーを合わせているのも◎ 髪全体を明るく見せることで、より毛先の軽やかさが活きます。

下膨れカバーに効くロング

たっぷりと長さのあるロングレングスは、どうしても下に重心が生まれがち。
まずは、顔まわりや毛先にカットを施した軽さのあるスタイル選びを心がけましょう。
レイヤーだけでは重心が気になる、という方は、インナーカラーなどを取り入れるとグッド。
顔まわりに色味で軽さを出すことで、重さを軽減することができます。

スタイルの重心を高くしたい場合は、高い位置からレイヤーを入れたスタイルがおすすめ!
トップにボリュームのあるハイレイヤーなウルフなどは、下膨れカバーだけでなく、おしゃれのランクアップも叶えてくれます。
長さを活かしてフェイスラインを包んで
美髪見えするストレートロングに、フェイスレイヤーを合わせたスタイル。 その長さを活かしながら、気になる顔まわりをレイヤーでしっかりと包んでいます。 レイヤー部分がやや直線的なので、上品に見えるのもポイントです。
ザクザクレイヤーがおしゃれなセミロング
こちらは打って変わって、ザクザクと切り込んだレイヤースタイル。 顔に沿うような形で切り込むことで、下膨れの輪郭補正を叶えます。 少し内巻きになるようスタイリングすれば、より可愛らしいスタイルに!
さりげないインナーカラーがアクセントのレイヤーロング
重心を高く見せるハイレイヤーを取り入れたこちらのロングスタイル。 顔まわりの髪の毛を内巻きスタイリングすれば、目線アップにも繋がります。 また、耳下の髪の毛にさりげなくインナーカラーを入れているのがポイント。 顔まわりの髪色を明るくして、ロングにありがちな重さを軽減しましょう。
ほんのりウルフ風レイヤーロング
こちらのスタイルのポイントは、顔まわりを包むレイヤーとトップから入れたハイレイヤー。 自然と重心が高くみえ、下膨れカバーにうってつけ。 巻いた時の毛先の動きもより映えるでしょう。

下膨れカバーに効くボブ

最後は、女性の定番スタイル“ボブ”の中から下膨れカバーに効くものをご紹介。
ボブで下膨れカバーをしていくには、軽さがミソになります。

表面の髪を長めにとるボブスタイルは、どうしても毛先に重さが集中してしまいがち。
他のスタイル同様、レイヤーなどを取り入れ顔まわりや毛先に軽さを出しましょう。
外ハネなど動きのあるスタイリングを加えるのも一考です。

また、カットラインやフォルムに直線的な要素を取り入れることで、スッキリと見せるテクニックも◎
前下がりのボブスタイルは、輪郭をぼかせる上、直線的でスッキリ見せしやすいおすすめのスタイルです。
クールな前下がりショートボブ
ショートボブをベースに、サイドのカットラインを前下がりに仕上げたこちら。 カットラインの角度が高めについたクールな印象の髪型です。 ほんのりレイヤーを入れているため、毛先が内側に入りやすくなっており、フェイスラインをしっかり包んでぼやかしてくれます。
ボブの丸みと軽やかレイヤーのいいとこどりスタイル
表面のボブらしいフォルムはそのままに、顔まわりと毛先に軽やかさをプラスしたいいとこどりスタイル。 毛先が重たく見えることから下膨れが避けがちな内巻きボブも、これなら取り入れやすいはず。
外ハネで作るくびれボブ
ボブの場合は、カットだけでなくスタイリングで輪郭調整するのもおすすめ。 レイヤーで軽さを出したボブをベースに、外ハネスタイリング。 首元できゅっとくびれを作り、重心を調整しています。
小顔見えするひし形ボブ
耳の高さをピークに、しっかりとひし形フォルムでカットしたボブスタイル。 顔まわりを包む髪の毛が少ないものの、重心が高くなることでしっかりと小顔効果を発揮しています。 毛先部分を絶妙に調整しているので、下膨れカバーはもちろん、髪の毛が広がりやすいなどくせ毛に悩む方にもおすすめです。

下膨れが気になるときのヘアアレンジは?

ここまでご紹介してきたのは、あくまでもカットで叶える下膨れカバーに効く髪型です。
なかには、「今の髪型のままで気になる部分をカバーしたい」方もいらっしゃるでしょう。
実は、カットスタイル同様2つのキーワードを押さえることで、ヘアアレンジでも下膨れ補正が叶います。

最後に、重心を高めにおくアップアレンジや、顔まわりを軽やかに見せるアレンジをご紹介。
ぜひ自分の髪の長さで取り入れやすいアレンジを見つけてくださいね。
タイトな韓国風お団子でスッキリアレンジ
アレンジで髪型の重心を高くするなら、アップスタイルは外せません。 こちらはカチモリと呼ばれる、韓国風のお団子ヘア。 毛先を少しながらタイトにまとめるのが特徴のアレンジです。 高めの位置で毛先を出すことで、自然と重心アップ! 顔まわりもタイトにまとめているので、スッキリとした印象を与えます。
高めツインポニー
重心を高めにおいてくれるハイポニーは、アクティブな印象にしたい時におすすめのアレンジ。 こちらはポニーテールの毛束をさらに2つに分けたツインポニーです。 ランダムに編み込みや引き出しを加えることで、可愛らしいフォルムに仕上げています。 なお、輪郭が気になる方は写真のように、顔まわりの後れ毛を残すと◎ 後れ毛を巻くことで、こめかみ付近に視線が集まり、さらに重心アップが叶います。
いいとこどりなお団子ハーフアップアレンジ
髪の毛が比較的短めの方や輪郭がどうしても気になる、という方もいらっしゃるはず。 そんなときは、髪を残しつつ、ほどよく毛量を調節できるハーフアップがおすすめです。 こちらのスタイルは、ハーフアップした部分をお団子にしているのがポイント。 重心を高くおきつつ、重たくなりやすい下半分の毛量はしっかり調節。 残した顔まわりの髪で輪郭補正も叶えるいいとこどりアレンジです。