ミディアムレイヤーは50代にこそ似合う!

大人の魅力が増す一方、髪のボリュームダウンや白髪、肌のシワ・たるみなど大人世代特有のお悩みが出てくる50代。
「若々しく見せたい」「髪や肌の悩みをカバーしたい」と思ってはいるものの、どんな髪型を選べばよいかわからないという方も多いのではないでしょうか?

ミディアムレイヤーはそんな50代の方にこそ、積極的に取り入れていただきたい髪型のひとつ。
扱いやすいミディアムレングスにレイヤーを入れることで、若見えと髪や肌のお悩みカバーの両立ができるんです◎

ミディアムヘアにレイヤーを入れることは、50代女性にとって次のようなメリットがあります。

・自然な動きを加える……ふんわりとボリューム感のあるスタイルに仕上がる
・髪が顔まわりに毛流れを作る……顔の輪郭を包み込み、顔のたるみやシワをカバーできる
・髪に段を作る……ブローだけで動きやボリュームが出やすくなり、簡単かつ短時間でスタイリングできる


レイヤーは顔型や髪質、なりたい雰囲気に合わせて量や施す位置を調整できるのが大きな魅力。
取り入れ方のポイントを押さえれば、お悩みをカバーしながら50代の大人女性ならではの魅力を存分に引き立たせられるでしょう。
さらに、ミディアムレイヤーは若々しさとエレガントさを兼ね備えています。
髪に動きと軽やかさが加わることで、髪全体にメリハリが生まれ、年齢を感じさせない若々しく活発な印象を作り上げます。
また、フェイスラインに沿うようにレイヤーを入れると、輪郭が柔らかく見え上品で優しい印象に。

「まだまだおしゃれな髪型を楽しみたい……」という50代女性にとって、ミディアムレイヤーはうってつけのスタイル◎
お悩みカバーとさまざまな印象を作りだす絶妙なバランスが、50代女性の魅力を存分に引き出してくれるのです。

若々しく見えるミディアムレイヤーのポイント

ミディアムレイヤーは、髪や肌のお悩みをカバーしながら若見えできる50代の方にこそ挑戦いただきたいスタイル。
とはいえ、どんな風に取り入れれば若々しい印象のスタイルを作れるか迷いますよね。

50代の方がミディアムレイヤーを似合わせるポイントは次の3つです。

・トップにボリュームを持たせる
・分け目を自然にする
・髪を艶やかにする


ここからは、各ポイントについて詳しく解説していきます。
ポイントをしっかり押さえ、あなたの魅力を引き立てるスタイルを見つけましょう。

その1:トップにボリュームを持たせる

若々しく見えるミディアムレイヤーのポイント1つ目は、トップにボリュームを持たせること。

50代の悩みといえば年齢を重ねることによる髪のボリュームダウンです。
髪が細くなりハリコシ不足になると、分け目が目立ったり、のっぺりとした印象になったりと老け見えの原因に繋がります。

トップにボリュームを持たせるなら、髪が根元から立ち上がるようにレイヤーを入れると効果的◎
トップにふんわりとボリュームが出ることでスタイルに立体感が生まれ、メリハリのあるシルエットに。
生え際や分け目も目立ちにくくなるため、表情が明るく見え、ハツラツとした若々しいスタイルに仕上がりますよ。

髪質やくせなどによって、レイヤーの入れ具合や位置が変わります。
普段の髪の様子を美容師さんに伝えて、全体のバランスを見ながら調整してもらいましょう。

その2:分け目を自然にする

若々しく見えるミディアムレイヤーのポイント2つ目は、髪の分け目を自然にすることです。

分け目がはっきりしていると、根元の白髪が強調されたり、頭皮が透けて薄毛に見えたりと老け見えの原因に。
さらにトップの毛流れが固定されるため、ヘアセットをしても元の分け目に戻りやすく、スタイリングの自由度が狭まってしまいます。

分け目を自然に見せるなら、トップのボリューム感と前髪のあしらい方が重要。
前髪なしの場合、根元をふんわりと立ち上げるかきあげバングや、左右どちらかに流す斜めバングなどが◎

ただし、髪をまっすぐに分けてしまうと生え際が強調されるため、ジグザグ分けを取り入れながら、日によって位置を変えるとよいでしょう。
分け目が目立ちにくくなるだけでなく、トップのボリュームアップにも繋がりますよ。
髪が細い方や生え際にくせがある方は、パーマを取り入れてみるのもおすすめです◎

その3:髪を艶やかにする

若々しく見えるミディアムレイヤーのポイント3つ目は髪を艶やかにすること。

50代になると、ホルモンバランスの変化によってヘアサイクルが乱れ、健康な髪が育ちにくくなります。
さらに、頭皮環境の悪化で皮脂の分泌が減少し、髪が乾燥しやすくなることも。
潤いのない髪にレイヤーを入れると髪が傷んで見えたり、広がりやすくなったりするため、疲れた印象を与えてしまいます。

髪を艶やかに見せる方法は複数ありますが、即効性があるのはヘアカラーやスタイリングです。
ヘアカラーは白髪に馴染みやすいグレージュやアッシュグレー、こっくりとした質感がシックなブラウンなどがおすすめ。

スタイリング剤は、オイルやバームでセミウェットに仕上げると適度なツヤ感が上品な大人っぽさを演出します。
ただしスタイリング剤を付けすぎると、分け目の強調やボリュームダウンに繋がるので注意が必要です。

とはいえ、カラーやスタイリングは一時的なもの。
ヘアケアや食事の見直し、紫外線対策などを行って、根本からケアをすることが大切です。

パサつきやうねりが強く、自分では対処できないという方は、髪質改善トリートメントや縮毛矯正といったプロの手を借りるのもひとつですよ。

50代のミディアムレイヤー:前髪なし

前髪なし×ミディアムレイヤーは、大人っぽく洗練された印象に仕上がります。
潔くおでこを出すことで縦のラインを強調できるため、輪郭が引き締まって見えるのがメリット。
前髪をサイドに流すため、顔まわりに自然と毛流れができ、スタイルに立体感が出ます。

前髪なしのスタイルは、センターパートやサイドパート、かきあげ前髪などバリエーションが豊富!
ヘアセット次第でエレガントからクールまで、さまざまな雰囲気を演出できるため、お気に入りのスタイルがきっと見つかるでしょう。
センターパート×ひし形シルエットでナチュラルに
重さを残したボブベースのミディアムヘアにセンターパートを合わせたナチュラルなスタイル。 表面と毛先にレイヤーを入れることで、空気を含んでいるようなふんわりとした質感に。 分け目が心配なセンターパートも自然になじんでいます◎ ふんわりとした質感を活かすため、スタイリング剤は軽くつけるのがポイントです。
艶やかな大人ミディアムレイヤー
艶やかで落ち着いた品のあるスタイル。 髪の根元から立ち上げ、サイドに流すように作った前髪は輪郭を引き締め効果抜群◎ 暗めのオリーブアッシュが赤みを抑えてくれるため、髪をキレイに見せられます。

50代のミディアムレイヤー:前髪あり

前髪あり×ミディアムレイヤーは、若々しくエレガントな印象に仕上がります。

加齢によって気になるおでこのしわも自然と隠せるため、心置きなくおしゃれなスタイルを楽しめるでしょう。
トップに自然なボリュームが出やすいことから、前髪なしよりも分け目が目立ちにくいのもうれしいポイント◎

重めのフルバングや透け感のあるシースルーバング、斜めバングなど前髪だけでさまざまなアレンジを加えられるので、気軽に変化を楽しみたい方にぴったりです。

理想の前髪を作るコツは、セットする前に髪を濡らし、根元のくせをしっかり取り除くこと。
目の細かいコームでしっかり髪をとかしてからセットをすると、ばっちりキマりますよ!
エアリーな質感で大人可愛く
レイヤーカットの軽やかさを活かしたエアリーなスタイルです。 フェイスレイヤーとシースルーバングを組み合わせることで、顔まわりに抜け感をプラス。 暗髪の前髪ありスタイルでも重たく見えません。 サラツヤな質感に仕上げるために、ヘアオイルは軽めにつけましょう◎
ウェットな質感でアンニュイに
毛先と顔まわりを中心にレイヤーを施した抜け感たっぷりのスタイルです。 ボリュームは残しつつ、セミウェットに仕上げることでアンニュイな雰囲気に。 シースルーバングは薄く作り、束感を出して大人っぽさを演出しています。

50代のミディアムレイヤー:ストレート

ミディアムレイヤー×ストレートは、顔型を選ばずに合わせられるシンプルかつ王道のヘアスタイル。
重たく見えがちなストレートに、レイヤーを入れることで大きなアレンジを加えなくても自然な軽やかさとメリハリを演出できます。

レイヤーを入れる高さで印象を変えられるため、大人女性の落ち着いた雰囲気を保ちながら、こなれ感と洗練さを両立できるのも魅力です。

たとえば、フェイスラインにハイレイヤーを入れれば、顔周りをより華やかで明るい印象に。
髪の低い位置から段を入れるローレイヤーであれば、気品を漂わせながら軽やかさもプラスできます。

ストレートのままでも十分素敵ですが、ヘアアイロンで外はねやワンカールにして、さりげなくこなれ感をプラスするのも◎

ヘアセットやアレンジが苦手な方もチャレンジしやすいスタイルなので、ぜひ挑戦してみてください。
フェイスレイヤー×切りっぱなしスタイルで上品に
切りっぱなしスタイルにフェイスレイヤーを施した上品なストレートヘア。 顔まわりに動きとボリュームを出すことでメリハリを出しています。 重く見えがちな暗めの切りっぱなしスタイルも、グレージュの透明感と相まって柔らかい質感に仕上がっています。
顔まわりレイヤーで小顔美人に
ストレートのミディアムボブにフェイスレイヤーを施したスタイルです。 重めのスタイルに対し、顔まわりに動きをプラスすることでメリハリをプラス。 ストレートのままでもおしゃれですが、カタログのように毛先外はねにすると今っぽさを演出できます。

50代のミディアムレイヤー:くびれ

くびれ×ミディアムレイヤーは、柔らかく抜け感のある印象に仕上がります。

フォルムにくびれを作ることで、フェイスラインをキュッと引き締めてくれるため、小顔効果や首長効果も期待できます◎

くびれヘアは、顔型や髪質に合わせてバランスを調整できるため、どんな方にでも似合わせやすいのがメリット。
くびれの調整次第で、大人女性が持つ上品さを際立たせたり、柔らかくエアリーな雰囲気を演出したりと、お悩みをカバーしつつおしゃれを楽しめる髪型といえるでしょう。

くびれヘアは”カット+ヘアセット”または”カット+パーマ”で作ることができます。
ヘアセットが苦手な方や短時間で済ませたいという方には、”カット+パーマ”でベースを作っておくと簡単にくびれヘアを再現できますよ。
ひし形シルエットのエレガントスタイル
ひし形シルエットを意識した、立体感のあるくびれヘアです。 顔まわりと毛先を中心にレイヤーを入れ、顔の下半分に動きをプラス。 サイドバングから輪郭を包み込むような毛流れがエレガントな雰囲気を演出しています。
立体感のある韓国風くびれ巻き
丸みシルエットにキュッとくびれを作った韓国風スタイル。 くびれは、カットとスタイリングで作っているため、さまざまなアレンジが楽しめます◎ 首元を中心にレイヤーを入れているので、外はねや内巻きにするとバランスよく仕上がりますよ。

50代のミディアムレイヤー:カラー

大人女性の魅力を引き立てるには、フォルムだけでなく髪色にこだわることも重要です。

柔らかさと軽やかさを演出するミディアムレイヤーですが、カラー選び次第では、魅力を半減させてしまうことも……。
髪色が明るすぎると奇抜に見え、暗すぎると肌がくすんで暗く疲れた印象を与えることもあるため注意が必要です。

50代の方におすすめなのは、自然に白髪を隠せる王道のベージュカラー。
特にブラウンベージュのように深みのある配色や、くすみがかったフォギーベージュは相性抜群です!

白髪を活かすならグレージュやアッシュグレーを選ぶのもよいでしょう。
髪の赤みを抑えつつ、黒染めとは異なる絶妙なツヤと透明感を演出できますよ。
ブラウンベージュで抜け感たっぷりに
ブラウンベージュが美しい毛流れを演出しているヨシンモリカット。 顔まわりを中心にレイヤーを入れ、自然な動きをプラス。 前髪をサイドに流したときと、かきあげたときで印象が変わるのも魅力です。
白髪を活かして立体感のあるスタイルに
こちらは、白髪が目立ってきた方におすすめのグレージュカラー。 白髪に馴染みやすいだけでなく、程よいくすみが髪に柔らかさを与えてくれます◎ レイヤーによって作られた軽やかさが柔らかい髪色にマッチしていますね。

50代こそ若々しく上品なミディアムレイヤーを試してみては?

ミディアムレイヤーは、大人女性ならではのお悩みカバーと若見えの両方が叶う万能ヘア。

トレンド感のある髪型ですが、若々しさの中にも上品さを演出できるのは美しく年齢を重ねてきた50代の方だからこそ。
扱いやすいレングスのため、簡単なスタイリングでおしゃれに仕上がるという点でも挑戦しやすいでしょう◎

とはいえ、自分に似合うミディアムレイヤーが分からないという方も多いはず。
今回ご紹介した髪型ガイドを参考に、美容師さんと相談しながら、あなたにぴったりのスタイルを見つけましょう。